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小林製薬「紅麹」サプリ “未知の物質”は「プベルル酸」か 健康被害との関係は明らかにならず
髙橋 宏瑞順天堂大学医学部総合診療科 准教授
プベルル酸がどの様な健康被害をもたらすのか、また、製造工程で発生しても問題ない物質なのか、それとも検出されるのはあり得ない物質なのか疑問が残ります。また、臨床現場でプベルル酸という言葉を聞く事はまずなく、どの様な健康被害を与える物質なのかわかりません。
プベルル酸が主にアオカビから生成される化合物であることを考えると、紅麹の製造プロセスで意図的に生成されるものではありません。プベルル酸のような特定の化合物が紅麹製品に含まれる場合、それは原料の汚染や製造工程の管理不備に起因する可能性が高く、紅麹菌自体による直接的な産物とは考えにくいでしょう。
プベルル酸が青カビから検出されることを考えれば、今回の事例は青カビが産生するマイコトキシンによる健康被害の可能性も考えられます。更なる調査が求められます。
サプリ摂取、新たに2人死亡確認 紅こうじ使用、死者計4人に
髙橋 宏瑞順天堂大学医学部総合診療科 准教授
紅麹による腎障害がどの程度急激に進行し、どの程度の重症度をきたすものなのか気になります。この記事では「サプリメント内服後に死亡した」と記載されていますが、本当に紅麹の摂取が急激な腎機能の悪化を引き起こし、それが死亡に至ったのかは明らかではありません。
原因と考えられる物質が特定されていない現状、具体的な経過や影響に関する詳細な情報の公開は、同様の事例を防ぐためにも非常に重要です。私たちは、日本全国の様々な病院で症例を集め、そのエビデンスを基にして人類が今回の事例に対処できるよう努力する必要があります。
いずれにせよ、紅麹の摂取が直接的な死因であったかどうかは現時点では明らかではありません。より多くの症例情報の収集と公開が、真実を明らかにするためには不可欠です。引き続き、この問題の調査と研究が求められています。
中卒者、死亡率1.4倍 がん検診の低迷、喫煙が影響か
髙橋 宏瑞順天堂大学医学部総合診療科 准教授
教育水準が低いことと健康状態との間には、実際に多様な関連性が存在すると知られています。この記事に述べられているように、特に教育水準が低い人々が喫煙率が高い環境に置かれる傾向があり、検診や健康への意識が低いことも、考えられる要因です。また、認知症の領域でも、教育水準が低いことは認知症のリスクの一つと考えられています。
日本社会において高等教育を受けることが一般的であるため、中卒者が受ける社会的な圧力やスティグマは彼らの精神健康に悪影響を及ぼす可能性があります。こうした社会的受容の低さは、自尊心の低下や社会的孤立を招き、これがストレスやうつ病のリスクを高める可能性があります。
社会的多様性や社会的受容は、性別や性的指向だけでなく、学歴を含むあらゆる側面で議論され、促進されるべきだと考えます。
小林製薬の「紅麹」サプリ摂取し死亡2人に 厚労省がサプリ3商品の廃棄命令を通知
髙橋 宏瑞順天堂大学医学部総合診療科 准教授
サプリメントの影響を考える時に、まずはサプリメントを飲み始めたタイミングと腎機能が低下し始めたタイミングが一致するのかどうかを確認します。それから、実際に腎臓のどの様な構造にダメージが起きているのかを確認するために、腎生検を行ないます。
今のところ、シトリニンは検出されておらず、原因物質が明らかになっていないので正しい診断方法を明らかにするのは難しいですが、少なくともサプリメントを飲んでいて、サプリメントによる腎障害以外では説明が出来ないという状況なのかどうかは大事なポイントと言えるでしょう。
注意して欲しい点は、紅麹を飲んでいたから全ての人が腎障害になる訳ではないし、紅麹を飲んでいて起きた腎障害の原因が全て紅麹という訳ではありません。正しい診断を行い、正しい治療につなげる事が大事です。
小林製薬、遅かった自主回収の判断 積み上げた信頼に傷 工場管理に落とし穴も
髙橋 宏瑞順天堂大学医学部総合診療科 准教授
サプリメントが体に良いとされて広く利用されていますが、強いエビデンスがあれば、ワクチンの様に全国民への摂取を何らかの形で推進するべき商品となります。しかし、そういったサプリメントはありません。
例えば鉄欠乏性貧血であれば鉄分の補充が必要だったり、水夫がビタミンC不足で壊血病になったり、ビタミンA欠乏によって夜盲症になったりと、一部の成分の欠乏によって起きる病気もあります。逆に、これらの成分を過剰摂取することによって肝障害、腎結石など、様々な臓器へのダメージに繋がることもあります。
これらとは全く関係なく、以前、汗が薔薇の香りになるというサプリメントで肝障害になった患者を診た事があります。
様々なサプリメントがある中で、あなたにとってどのサプリメント必要なのかはわかりませんし、必要ないかも知れません。サプリメントはそういったものだと考えておくと良いと思います。ノーリスクではないという事がポイントです。
ブタ腎臓、生存患者に初移植=執刀医「将来は透析なくなる」―米
髙橋 宏瑞順天堂大学医学部総合診療科 准教授
臓器移植は、本来人間同士であっても拒絶反応が起こるため、適合する方にしか移植できないものでした。映画でも適合するドナーが見つかりません、という言葉を聞いた事があると思います。人間同士でダメなら、豚の腎臓が人体に使えないのもよく理解できると思います。
今回の技術は、遺伝子操作によってこの課題を克服して、人間同士でも無い、豚の臓器を臓器移植できる様にして、実際に移植したという事例です。
様々な医療リソースを用いれる様になれば、治療の選択肢が広がり患者の健康につながると思います。豚の臓器は長年人体の代わりに使えると言われてきており、今回この腎臓がどの程度機能するのか大事なポイントだと思います。
2023年の大麻の検挙者、覚醒剤を初めて上回る 4人に3人は10~20代
髙橋 宏瑞順天堂大学医学部総合診療科 准教授
世界的に大麻を合法化したというニュースが流れている事がきっかけなのかもしれません。突然、大麻やってみようと思う事は無いでしょうから、周囲の人に勧められる形でやり始めるのだと思います。
その時に、世界的に合法化の流れがあるなど、耳障りの良い情報は、大麻を始めるきっかけにつながるように思います。
厚労省が、大麻がどの様に危険なのかをまとめたページがあるので、ご覧ください。私自身はこのHPを知らなかったので、せっかく作ってもしっかり周知しなければあまり意味がありません。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000193406.html
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