檜垣 卓央

中国の成長を感じさせる会談でした。 日本のマスコミの反応は中国に冷ややかでしたが、公平な視点で見ても裏付けのある自身に満ちた態度を中国が米国に示したことはこれまでの近代歴史の中ではなかったことでしょう。さらに感じたのは、この外交会談についての日本の姿勢に対して今までの中国の対応は、ひどい時には反日デモにまで発展してもいいほどのレベルだったにも関わらず、民間レベルでも対日本に対する反応は冷静なものでした。 この強さに加え、世界世論を有利に導く術を中国が持つことになった時は本当に世界の覇権がグッと移行する時なのでしょう。もしその時、日本がまだアメリカに尻尾を振り続けているのでしたら、日本も自国独自の民主主義を模索する時かもしれません。

コロナ対策は未曾有の危機の中政府も民間も懸命に取り組んでいて遠く中国から頭の下がる思いでニュースを日々追ってます。 もうすでにあるのであれば勉強不足ですが（あったら是非その出どころを教えてください）、この時点で個人的に必要だと思う数字や情報は、 ①世代別の、コロナに感染してから陰性になり通常の生活に戻るまでにかかった費用と日数（例：〜20歳、21〜40歳、40代、50代、60代、70代、80歳以上） ②費用の詳細 ③東京と、その他主要都市でのその差 予防策はある程度考えられ、常識を備えている方たちは実践していると思うのですが、実際に家族や知人、会社の同僚などが感染してしまってからの情報、そしてそこから回復された方たちの現実的な数字が一般市民にまで示されていません。自分も70になる母親や、40代の妹、10代の姪たちがいるので、彼女たちが感染したら全力で回復に協力する覚悟ですが、その過程が事前に少し分かっているだけでも不必要な不安を少し取り除けると思うのです。 ヤフーニュース、にはならないかもしれないですが、結構多くの人が必要としている情報だと思います。

なんでも安い国になってしまった日本の、しっかりと価値を出して高く売って行ける商品の一つなので大事に育てていってもらいたい分野だですね。国内の、とにかく安さを求める消費者にはそれなりの商品が世界にはたくさんありますから、そこは放っておいてもいいと思います。 こんなスピードの時代に10年単位の時間をかけてしかできないものって、それ自体にロマンを感じます。僕も実家には60歳を過ぎてからぼちぼち飲もうと思っている仕入れ値3000円レベルのワインと中国茶が20年先の目覚めのために眠っています。

人権を盾にした自由が感染を広げ、それを許容しない国の形がウイルス感染を制御できているというなかなかの皮肉な結果ですが、その自由の振り回し方にルールを適用したシンガポールでは結構な人数の欧米人やインド人が留置所に放り込まれています。これまでの現地人のいわゆる外国人に対する感情の堆積もありますが、これもウイルス感染を制御する一つの方法で合っているのであれば日本での今の感染拡大の要因の一部も探れるような気がします。 コロナ禍を地球温暖化からくる地球の悲鳴の一部と捉えるのも科学的に正当な見方だと思いますが、これまでの歴史にも登場して来た人口調整機能の一つだと考えるとこれは壮大な姥捨山現象だなぁとも個人的には思いました。子供がかかっても（もしくは感染しにくい）死亡率は低いし、高齢者ほど殺されていく。ゾッとしない想像ですが、歴史で振り返る時この要素を含んだ説明がなされる気もします。

先日の月面探査機打ち上げのニュースしかりですが、中国の報道の第一目的は国内向けです。月の土を持って帰るくらいで核開発のたびにキャンキャン吠える隣国のような小さな国ではない、と中国国民が潜在的に感じるような報道演出も見事ですが、こうしたニュース作業（NHKしかり）に触れるたびに洗脳も大衆が知らない間にレベルをあげて来ているなと感じます。7手詰め将棋のレベルではトランプ大統領の方がさらに弱体化するアメリカに対処する意味でやりやすかったでしょうが、バイデン陣営への布石は打っているはずですからそれが世界ニュースにどう登場するか、中国国内の報道とどう視点が違うか、見ものです。

このデジタルの時流をもってしてもテレビというコンテンツがなくならない理由は、レストランにおける「なんでもいい」という、責任の転嫁と運に身を委ねる心地よさに日々の緊張をほぐす力を潜在的に知っているからではないかと思います。積極的に何かを選択するにもそれなりの力が必要だと思うのはデジタル発展世代で、生まれた時からスマホのある世代にはまた違う視点でマスメディアに向かっているのかもしれませんが。23歳の時質屋にテレビを入れて以来（あの頃お金を借りるのはこの方法しかなかった、時を経てジャック・マーは借金に担保すらいらないと言って共産党に命を狙われるこの隔世の感）家にテレビを置かなくなったのですが、コロナ禍の日本の実家で点いているテレビをぼ〜っとながめる機会がなかったら、そして昨日久しぶりに美人とGoToEatしなかったらこの記事の読み方も変わって来たんだろうなぁ。

模倣されたと判断され訴訟が起こった時点でやっとこの枠での「意匠」が理解できるのでしょうか。でも確かに佐藤可士和さんへの報酬は相当なものでしょうから簡単にパクられたら腑に落ちない思いは経営側にはあるでしょうね。

若さと経済力、もしくはトランプ大統領のような圧倒的な金と権力、があればコロナ感染でも「死なない」という事実が大衆に油断をさせている結果かなぁと思いました。そして日本や台湾、中国のような有色人種での感染予防に関する成果はあまり参考にしない。 昔の賢人が人々は歴史から本質は学べないと言っていたことを思い出しました。

歴史教科書にこのお粗末な離脱劇がどう説明されるのか、そしてイギリス国内向けの歴史記述と世界が認識する正確なそれとどれほどの差がでてくるのか興味のあるところ。そしてトップのミスリードが国という大きな単位になった時の期間の長さも含めた影響の大きさを対岸の火事としてしっかり勉強させていただこうと思う。 余談ですが、「ブレグジット」な〜んて答えを求めるようなバカげた設問がせめて日本の「歴史」試験からは出ないようには願ってます。

宮原社長を含めた質疑応答に対する姿勢に日々の業務への真摯な姿が見えた記者会見に、国会もこのくらい各担当者が自信を持って発言してもらえればもう少し行政への信頼も高まりマイナンバーくらいはチョチョイとやってのけれるんじゃないかなぁと思いました。それより質問をする側のレベルの低さが目立ちました。質問の前の自己紹介がなくなれば無駄な質問は減るんじゃないですか。

こうした議論の場はおそらく英語だから日本人が敬遠するしネットサーフィンしても引っかかってこないんでしょうね。しっかりと意見を持ち主張できる日本人は多くいると思うので、的確で読みやすい翻訳機能が一般に普及することを願います。英語を勉強するでもいいのですが、個人的には文学的に優れたこの言語と日本独特の文化をもってして世界に意見を発していってほしいと思うからです。主張自体が素晴らしいものでもその表現や言い回しに習慣にないものがあったり読みにくい文章は内容の良さを損ね、読み手に正しく伝わらないですもんね。

導眠剤、の言葉面からは外部の力を利用して睡眠を「持ってくる」イメージがあるけど、最近の知見だと人の体は常に眠ろうとする体制にあって脳からオレキシンとかの各神経伝達物質を一生懸命捻出しながら昼間のあの長い時間を「起きている」状態に保っているんですよね。おそらく世の中のイメージは逆のような気がする。学校の授業で満腹中枢の機能をいじられた犬が餌を食べ続けるみたいな実験結果があったけど、その体を起きている状態にする物質が抽出される脳のある部分を麻痺させたら「起きている」状態を保てなくなるということだと思う。このスピーカーはそんな作用をするのかな？もしくはこの機能だけを問い詰めるのならスピーカーや薬以外にもいろんな形が考えられる気がします。