ホーム
276フォロー
748フォロワー
【前田育男×永井一史】デザイナーは本質の追求者だ
NewsPicks編集部
橋本 直樹一般社団法人STUDIO POLICY DESIGN /経済産業省 代表理事/課長補佐
経済産業省の「デザイン経営」宣言をめぐり、一流クリエイター・経営者がわかりやすく本質を説明する全2回の連載記事。デザインの本質を追究し、わかりやすく解説されている必読の記事です。 行政官である私が、パーソンズ美術大学での留学やTakramでのインターンで痛感したのは、自分は市場や業界を分解・分析的に物事を見る癖がよくも悪くもついていて、デザイナーと考え方のアプローチが全く違うな、ということでした。 デザイナーは、手がけるプロジェクトについて、”他のサービスに比べてこういう機能が足りない、とか、ビジネスチャンスがある”という環境や外部を分析するのではなく、”事業の本質は何か”ということを比喩やビジュアルといった感覚・センスで捉えるものも用いながら追究し、たどり着いた内なるコンセプトを元に、無数の、そして荒唐無稽とも思えるものも含めてアイデアを出して行きます。 出てくるアウトプットは、分析的な”成功する確率が高いだろう”といったものではなく、”自分たちのアイデンティティに根ざし、そして面白いヒントがたくさん詰まっている”といったものになっています。 デザインは0→1を生むと言われている所以はこの考え方にあるのかと思います。ビジネスを確率的にうまく動かしていく技術ではなく、自分たちは何者なのかを問い、そこから今までにないアイデアや事業を生んでいく技術なのだなと、(修行中ですが)実感しています。
341Picks
NORMAL