ホーム
38フォロー
120フォロワー
【地域×都市】“地域の希望”としての人的多様性をどう作るか?
NewsPicks Re:gion
木村 元紀Re:gion Picker|株式会社博報堂 / 京都市 都市ブランディングアドバイザー
10/25の本登壇イベント、私木村はモデレーターを務めました。 色々視点とワードが出たので以下、文字数制限まで抜粋です! ■ これまでは首都圏から地域に移住する際、現地で仕事を見つけなければならなかった。今は企業側の制度、ITインフラが整い「転職なき移住」が可能になった。内閣官房によるデジ電国家構想も後押ししている。首都圏のビジネスや縁がつながったままの人材が地域にやってくる。これは大きい。 ■ リソースの不均衡、得手不得手の凸凹はビジネスの機会に他ならない。 人材の多様性は地域に新しいビジネスを生み出し、貸し借りの素になる。 ■ 貸し借りが始まると個人と地域の縁が長くなる。先に地域側から貸してしまえばいい。有償と無償。有償のものも重要。でもよくあるのは金の切れ目が縁の切れ目。だから、無償のものを活用しよう。役割。肩書き。空き家。なんでもいい。優秀なのにレガシー企業の職制の中で鬱屈としている2,30代の才能がその機会を欲しがっている。 ■ Joseph Campbellの『千の顔を持つ英雄』然り、世界中の神話や物語の主人公は、一度旅に出て大きな試練を克服してこそ、神器や宝物、一生の伴侶を得たりする。大企業でも人材を地域へ赴任させることで、非連続の成長を果たすことがあるのでは?地域では役割を兼任したり、管掌領域が広くなることがある。リスキリングとしても格好の舞台。 ■ 地域の方が、人間の認知能力として全体像が把握しやすい。人間関係や利害関係の解像度は地域の方が当然高い。Tangible(実感できる・触れる感じ)に掴める。貸し借りも人対人の属人的な関係がある方が、借りを返さなければという機制が働く。Human-size。 ■ 首都圏は3800万人の世界最大のメガシティ。個別の取組や声もなかなか見えてこない。社会に対する良き着眼点や取り組みをショーケースするならば、地域が有利なこともある。 ■ 一人勝ちはコミュニティを壊す。特にそれが地域外から入ってきた人であれば尚更。必要なのはWeで語る人。Weで得する絵を描ける人。それを最近 “We-teller”とか、”We-winner”と言葉化してみた。 ■ ただ端緒としてはWeではなく、やはり一人の強い個人による「社会的私欲」からはじまる。強烈な個による私欲をいかに社会ごと、Weごとにしていけるか。ここが勝負。
117Picks
京セラの稲盛名誉会長が死去 創業者、日航再建も指揮
共同通信
木村 元紀Re:gion Picker|株式会社博報堂 / 京都市 都市ブランディングアドバイザー
「社会的私欲」の達人。「乳化」の人。 京都を代表する企業京セラを率いた巨星のことを、私はそう仰ぎ見ていた。 2010年に稲盛さんは無報酬で日本航空の再建に当たると発表した後、 こんな言葉を残された。 「日本航空という企業は、今後は株主のためではなく、  ましてや経営者自身の私利私欲のためではなく、  そこに集う全社員が幸福になるために存在するのだ」 この言説を綺麗事だと冷笑する人もいた。 その頃は、確かに明るい時代ではなかった。 1997年、アメリカのBusiness Round Tableが「企業は株主のために存在する」という理念を提示して以来、平成中期から日本でもこの考え方が頭をもたげ、労働環境は人に冷徹になり、企業を取り巻く資金政策のチェスが繰り広げられた。 ところが2019年、株主主義の本山である米国BRTから、脱株主主義の方針が示された。「どのステークホルダーも不可欠である。私たちは企業、コミュニティー、国家の成功のために、その全員に価値を提供することを約束する」という声明が発表されたのだ。 https://www.businessroundtable.org/business-roundtable-redefines-the-purpose-of-a-corporation-to-promote-an-economy-that-serves-all-americans 米国BRTのこのステートメントはSNSとSDGs時代を鑑みて先制した、 言葉による広報的な禊である可能性は拭いきれない。 しかし今、稲盛さんが示した方向へ、 少しずつとはいえ世界が揺り戻されていることを日々感じている。 稲盛さんは微視と巨視、過去と現在と未来を縦横無尽に行き来しながら、 歴史が肯く決断を下せた人であったのではないか。 また稲盛さんは、京都市の古都税問題でも行政と宗教界の融和に尽力された。 水と油。組織と個人。利潤の追求と幸福の追求。 株主と汎ステークホルダー。政治と宗教。 こうした「二項対立を乳化させる力」に私は注目する。 対立が起こると、その闘争自身に莫大なエネルギーが費やされる。 それは全くもって非効率なこと。 有限の地球の上で、実にばかばかしいことである。 乳海攪拌を起こすリーダーシップは、いかにして育むことができるのか。 稲盛さんに直接聞いてみたかった。
849Picks
渋谷の有名路上アート「ドット絵アトム」が撤去 1億6500万円の価値も?区に見解を聞いた
J-CAST ニュース
木村 元紀Re:gion Picker|株式会社博報堂 / 京都市 都市ブランディングアドバイザー
そもそもこのアトムが指し示す方向が他の「アロー」と違ってたんですよね。芸術論とか、対する法的な解釈とか語るの好きな方ですが、それは置いておいて。 まず渋谷区には「シブヤ・アロープロジェクト」といって、災害時に「一時退避場所」を外国人を含めた来街者に広く知らせるために、アーティストに一時退避場所を指し示す矢印のサインを制作してもらった取り組みがあるんです。ガード下のコンクリートの壁にストリートアートとして制作されているのが、とても渋谷区らしい🤓 そしてこのInvaderによるアトムこと「TK-119」は、MIYASHITA PARK下のガードに描かれていたんですが、ここでは渋谷区が選んだアーティストの矢印作品が、一時退避場所たる青山学院大学を指し示しているんです。だけど、このアトムだけが発災時に退避してほしくない渋谷駅方面を指していました。ちょっと心配😲よく通る場所なので毎回気になってました。 ちなみに当該の「JR東日本高架下アロー」はしりあがり寿先生や、我らが河村康輔の矢印が見られるスポットでもあります。https://shibuya-arrow.jp/archives/project/04 無許可でゲリラ的に敷設された作品が先住であったのに、公的に認可されたストリートアート”然”とした作品が駆逐した形になるのか。前者は世界的に著名ではあるが不法行為。後者は渋谷に縁の深い作家のものであり、公共性の高い機能を持っている。意趣返しというか、これが確信犯的な区行政による公開書簡のようなアートアクションだとしたら、チェスとしておもしろい一手だと思います♟️渋谷区、流石じゃん的な😉 ご担当者がきちんと答弁したら、よき問いの提起となりそうですね。
184Picks
【第一弾】Re:gionピッカー誕生。10名の地域牽引者が就任
NewsPicks Re:gion
オール北海道でお金の“地産地消”。サツドラホールディングス代表が語る、地域通貨が持つ可能性とは
LOCAL LETTER
木村 元紀Re:gion Picker|株式会社博報堂 / 京都市 都市ブランディングアドバイザー
日本でも江戸時代中期から藩札が使われていましたが、 地域通貨のポイントは、地域、目的、期間が限定されるということ。それにより、いわゆる「漏れバケツ理論」からの脱却を図るわけですね。キャッシュレス決済の普及により、印刷された券面が必要なくなってくると、地域通貨のデメリットであった管理コストというブロックが外れることになります。 ちょっと懐かしいものになりますが、英国のNEFによる考察レポートをご参考に。 https://neweconomics.org/2002/11/plugging-the-leaks 重要なのは、そのお金が地域で何回使われていくか。 地域内乗数効果を最大化して、いかにして地元に巡らせ、潤していくか。お金の循環は「漏れバケツ」然り、よく水利に例えられます。 京都の街でいえば、水源である貴船川、下って賀茂川、さらに下って鴨川から、高瀬川、禊川へと支流を作って地域の暮らしと経済に役立ててきました。世界中から人を惹きつける京都でも、いかに地元に潤いを巡らせていけるか。都の先人に習って考えていかなければですね。 時に、いま京都では川沿いに床(ゆか)が出ています。 7月からは祇園祭で3年ぶりの山鉾巡行が行われます。 鱧も出始めてますよ。ぜひお出かけください👋
72Picks
NORMAL