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新築住宅、高騰止まらず4千万円台に…中堅メーカーなら1千万円台、耐震性等も遜色なし
ビジネスジャーナル
前田 哲史
高級路線の住宅は、単に施工費の上昇と、エコな高性能な設備が付けられて価格高騰いるのではない。購入検討時から入居までの顧客体験や、入居後の安全・安心や、健康で快適な空間体験をデザインして提供している。工事中の近隣に対策にも過剰では無いかと思うほどの気配りである。単に宣伝広告費でブランド構築をし、2倍の価格になっている訳では無い。 しかしこれら高価格帯住宅は、各社専用仕様に作られた建材や設備の使用率が高く、施工した企業にメンテナンスも紐付きとなり、先々の高額メンテナンスを予約購入しているに近いことも認識しておく必要がある。メンテナンスが必要となる、20〜30年後にその企業が健全経営をしている保証はどこにも無い。 一方手頃な価格帯を提供する企業は、一般的なオープン建材で建築されているが、薄利多売なのでとにかく大量生産でコストが抑えられた建材という判断軸になりがちである。そして購入してもらうことがゴールであり、住宅購入者が意思決定を行う判断材料を的確に提供することに一生懸命である。 高級路線、手頃な価格帯いずれもの場合も、日本以外での国では当たり前である、住宅購入者の立場になり長期的な視点での転売や修理・改装を容易にするという発想に至っていない。どちらも売るための短期的な差別化に必死で、いくら規模が大きい企業であっても、真のサスティナブル思想にまで至っていない。
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