Picks
272フォロー
12217フォロワー



【注目】TikTokの健康デマを暴く「世直しクリエイター」が熱い
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
人々が求めているのはファクトではなくエンタメである、というのが不都合な真実なんでしょうね。偽情報を論破する世直しクリエイターの存在も、その情報の正しさよりも、勧善懲悪的なエンタメとしてウケているように感じます。
情報は切り取り方、受け取り方によって正しくなったりも間違ったりもする。正しさは一義的ではなく多面的なものだったりしますしね。
個人はそうしたFAKEとFACTが入り混じるメディア・情報の扱いに対するリテラシーをあげていくこと、社会はできるだけ多様性と包摂性を担保すること、プラットフォーマーは収益性と同時に健全性を保つガバナンスを働かせること、これが肝要かと思います。
【ユーザベース】非連続的に「自律成長」するスタートアップの組織づくり
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
「経営者の手腕を越えて『自律的に成長する組織をつくる』ことが、非連続的な成長を続けるためには必要」というのは本当にその通り。マーケットプレイスのサービスで、ユーザーが想定外の行動をし始める感覚に近いでしょうか。
人的資本経営が大事なのは、頭ではわかっていても、成果を焦って中途半端になりがち。感覚的には、組織的資産は1年後に成果に転じ始め、逆に組織的負債は半年~1年後に事象になって表れてくるように感じます。
見えづらいうえでに長く時間がかかるがレバレッジがかかる領域。「働く一人一人に向き合って 『個のWILL』を引き出し、パーパスと接続させられるか」なんてまさにそういう領域ですよね。エグゼクティブコーチングとかはまさにそういう課題解決のための手段だと、個人的な体験からも納得です。
「3Dプリンターの家」で高すぎる日本の住宅は激安時代へ?
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
1,000年以上も続くフレームワークとして、建築に必要なのは、「用・強・美」。つまり機能性・耐久性・審美性。3Dプリンターで設計するうえで生活に必要な機能は満たすことができるでしょうが、問題は耐久性と審美性。
「300万円で10年なら」という発想もできますが、「3Dプリンターの家」が広がっていくことはないと個人的には思います。なぜなら、建築には構造物としての部材やジョイントという概念があり、その組み合わせである工法は3Dプリンターでは実現できないから。そして、日本には土地・住宅信仰が根強くあるから。
ただし、設計過程での施主と設計側でのコミュニケーションである模型とか含めて、3Dプリンターを活用することで業務が圧倒的に効率化されるなどはあると思います。AIなども同様ですが、技術は産業へ適用するうえでの出口とセットで、使いようではないかと思います。

【新】無自覚なストレスも「可視化」。メンタルヘルス最前線
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
副業における「優秀な人ほど副業で一度失敗する」持論と同様ですが、コロナ禍になってからの「社長の右腕として活躍していた人の突然の休職」は興味深い。いま振り返ると、自分自身もスタートアップに参画して1-2年目は似たような状況でしたね。
当時の自分でいうと、オーナーシップをもつPJT数は3、関与するPJT数は10を超えるとパフォーマンスイシューにつながりやすい、ということを冷静に見つけ、仕事を整理していきました。客観的な「もう一人の自分」によるメタ認知を意識できるようになり、だいぶ楽になりました。
多くの人にとって「もう一人の自分」を見つけるのは簡単ではない。コロナ禍では周囲との物理的な関与も減り、ちょっとした変化にも気づいてもらえない。そういう意味で、個人の「Doing」のためではなく、組織の「Being」のための定期的な出社のリズムをつくるのは大事になってくると思います。
最近、友人がたてつづけにこの領域で起業していて注目していました(mentallyなど)。アメリカではユニコーンが続出している領域ですし、こうしたスタートアップも含めて、今後こうしたカウンセリング・コーチング・メンタリングの市場はさらに広がっていくんじゃないでしょうか。
妹島和世が手がける「未来の工場」。日本最大級の蓄電池組立工場「Power Base」が新設へ
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
西沢立衛のウィークエンドハウス、西沢とのユニットであるSANAAの金沢21世紀美術館、妹島和世にとって初となる大阪芸術大学。そして今回は妹島氏にとっておそらく初となる工場というビルディングタイプの設計。
これまでとは違う新しい形でのファクトリーツーリズムや産業観光の流れをつくるかもしれませんね。金沢21世紀美術館のときのような綿密なプロセス・プログラムの設計までなされているのかわからないですが、興味深いです。
最近すこし(良くも悪くも)話題になった藤元壮介設計の飛騨高山大学もそうですが、社会的課題と接続しながら「オープン」で「グリーン」で「デジタル」な建築が増えてきていますね。とても楽しみです

【戦国時代】楽天「0円廃止」が引き金に。各社の料金総おさらい
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
モバイルネットワークに、クロスユースするインターネットサービスに、リアルまで連携させた決済サービスに、それを増幅させるロイヤリティプログラム、そして金融サービス。これらをトータルした形での経済圏の争い。
楽天モバイルの「0円プラン」は、その開始もその撤退も、良くも悪くも楽天らしい意思決定だなとは見ていました。この事業で失敗は許されないというヒリヒリした覚悟を感じます。サイバーエージェントにとってのABEMA TVと似た構造。
一定の流動性が高まった中で、料金引き下げの競争は収まっていくでしょう。ここからは付帯サービスやロイヤリティプログラムも含めた経済圏の価値での勝負、そしてそのマーケティング力の勝負になるのかな、と。Pay戦争以上に立体的ですね
NFTで「お得意様」
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
コマースのOSとしてコマースの民主化を標榜するshopify。NFTの販売機能を追加したのが今年の3月ですが、NFT連動ということで、初期からのユーザーとかロイヤル顧客に対して特典や特別価格などの権利をつけやすくなるんでしょうね。
妄想的に「お得意様」というと頭に浮かぶのは居酒屋やスナックでの「ボトルキープ」。ボトルキープというのは、その店に来てまたそのボトルで飲むよ、その分ツケ払いとか値引きとかするよ、という権利でもありその証明でもある。
ある意味で「ボトルキープのDX」的なユーザー体験が今後あらわれていくのではないでしょうか。モノは消費されやすいので、shopifyがサービスやコトに近い領域に進出することで新たな体験が生まれることを期待します。
ロジカル思考、デザイン思考、アート思考の関係性とは(次世代ビジネス書著者創出)
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
顕在ニーズはロジカル思考、潜在ニーズはデザイン思考、その外側の「あるべき」を追うのがアート思考。そしてアート思考とデザイン思考の重なる部分が起業のスイートスポット、というのがめちゃくちゃしっくりきました。
『How to Art Thinking』の著者でもある若宮さんの話で好きなのが、プレゼントの送り方にたとえたときの以下の話↓
・アート思考=熱量。自分が好きなものをプレゼント
・デザイン思考=共感。相手が好きなものをプレゼント
・ロジカル思考=共通化。多くが好きなものをプレゼント
事業というのはある意味で社会に対する価値提供でありプレゼント。まだ多くの人が気づいていないけれど好きなものと、本当に自分が届けたい好きなものの接点に、起業の本質がある。
「働くって自分らしさと社会との接点」みたいなことをよく言っているんですが、「株式会社自分」でとらえたときの起業というのも似たような考え方なんだな、とふと感じました。良い気づきをくれるフレームワークですね。

【アトキンソン】日本が観光で稼ぐために「今やるべきこと」
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
日本特有の強みをいかす、人数だけでなく単価もあげる、国策として長期的に進める、など、基本的な分析に基づく確かな提言ですね。
本論とは関係ないですが、「この30年間、日本の国策が民間経済に実際に普及した事実はあまりない」というのが的を射ている(労働市場の流動化や貯蓄から投資へのシフトなど。ドイツや韓国などと対比してもそれは明確)。
その中で、特に2000年代から20年間の間、国策として掲げられ、目標が設定されて実績を残した唯一の政策が観光政策である、というのはまさにですね。安倍政権の政策の中でも功を奏したものの一つ。
観光立国 vs 技術立国などという不毛な議論を交わすよりも、むしろなぜ観光政策が唯一といっていいほど国策の中でうまくいったのかを振り返ることは重要。個人的には、目標と責任者が明確で、ステークホルダーの危機意識や目的が一緒の方向を向いていたことが大事だったのではないかと思います。
「定年まで本業のみ」14% 30~40代のミドル世代
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
調査対象や質問内容次第ですが、あまり違和感はない結果。年代によるが、各種の調査を総合的に見ると、副業への興味は7割近くの人が持っており、会社で副業が認められている人も5割近いが、実際に副業を実施する人は1割に満たない。
あのトヨタですら「終身雇用の終焉」を宣言したのが2019年5月のこと。キャリア・ライフデザインをするうえで副業が必ずしも最適解というわけではないですが、その一歩手前のリスキリングが盛り上がっている背景に、この「副業の壁」があるのだと思います。
企業側での基準の緩和と個人側でのマインドの変化、それを後押しするさまざまなサービス・PFや成功事例・ロールモデルの広がりがこの流れをさらに加速させていくと思います。
「朝日新聞の没落は他人事ではない」 グーグル日本法人元代表が指摘する「日本病」とは
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
本稿で指摘されている「日本病」について↓
・過去の成功体験から抜け出せないまま過度に失敗を恐れて現状変更を嫌い時代の変化についていけなくなった重度の適応障害が重なる
・個人が組織や主君に滅私奉公するトップダウン型の関係性の中で染みついた受け身体質・自己犠牲体質とそれに伴う個人の委縮や思考停止の慢性化
・上記に付随して、「実際は何もしていないか裏で別の事をしているのに、変わろうとしているフリややっているフリでごまかす」というものが加わる
いきつくところは隠蔽、偽装、改竄、忖度など。日本の第二次世界大戦の敗戦を振り返る『失敗の本質』を想起しますね。組織が変わるためにはリーダー自身が変わる、そのためには、脚色された二次・三次情報ではなく、自分の目と耳で現場やユーザーの声そのものの一次情報を持つこと、が重要だと思います。

【新】現代人が「倍速視聴」せざるを得ないワケ
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
映画の倍速視聴にショート動画のながら視聴。多様化しながら増殖するコンテンツの消費においてコスパのみならず「タイパ」や「タムパ」を求める現代人。
コンテンツにおいて、たとえば文学を例にとると、①文体=スタイル、②登場人物=キャラクター、③筋=ストーリー、④趣旨=テーマ、あたりが構成要素だと思っているのですが、娯楽性は主に②③あたりによって生まれる。
一方で、娯楽性にとどまらないその作品の色だったり芸術性みたいなのは①のスタイルや④のテーマによって現れてくると思ってます。良い文学は独自の香りのする筆致をもってるし、良い映画は独特な瞬間やシーンをきりとる。
「自分の考えを補強してくれる物語や言説だけを求め、ただただそれを強化し続けた先にあるのは、他者に対する想像力の喪失だ」という批判がありましたが、コンテンツ娯楽の多様化は止まらない中で、上記のようなコンテンツ固有の本質を読み解く細やかさや深さ、滋味を楽しむリテラシーは持っていたいですね
【ミレニアル・Z世代】における<これからのあたりまえ>研究
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
SNSの影響だけでなく、「失われた30年」による漠然とした将来への不安感や自己承認への渇望もあるのではないでしょうか。ミレニアル世代とZ世代の傾向差分がそれほど大きくない背景になっているような気がします。
一方で、国外におけるGenZ vs GenYのギャップや差分はきっともう少し大きい。そしてGenZの人口に占める割合が日本より大きいので、アメリカなどでは地殻変動が加速しているのだと思います。
同調圧力が大きいと言われる日本においては、2025年にミレニアル世代が統計的に労働力人口の過半数を超えることによって、国外とは違う構造で社会の意識・行動の変化が進んでいくのではないかという仮説。
「Web3」で働き方はこうも変わる。有識者に聞く仕事の新常識
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
トークンによるインセンティブ革命と世界の「wiki化」。働き方や仕事という観点でいうと、web3の本質はそこにあるように思います。広義の報酬のあり方が大きく変わっていく。
2001年に初版発行された糸井重里さんの『インターネット』的は当時のドットコムバブルにおいて時代の行く末をよみとく「予言の書」的な印象がありましたが、web3も特定の技術というよりも概念であり思想に近い感覚です。
ビジネスパーソンや経営者にとっては、「会社」という枠組みの根本そのものを考え直していく良いきっかけともいえるかもしれません。組織やチームを運営していくリーダーとして、web3の世界で「会社」に求められるものは何か?パーパスとガバナンスあたりにキモがありそうな気がします

【越境思考】個人も組織も「稼ぐ力」を高める戦略
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
「越境学習者は二度死ぬ」という名言が面白い。一度目は、外に出てカルチャーショックを受けたとき。二度目は、元の組織に戻ってきたとき。
日本企業と新興国NPOプロジェクトの越境体験をプロデュースする「留職」プログラムを提供するクロスフィールズの小沼さんも同様のことを言っていました。これを解決するためには、留職する側だけでなく、留職後の受け入れ先のマインドセット変革も重要になってくる、と。
ぼくの持論で、優秀な人ほど複業・副業で失敗するというものがあります。副業1.0=家計補助、副業2.0=自己成長、としたときに、優秀な人ほど副業2.0でチャレンジし、結果として一度失敗する。
ただし一度失敗するとセルフコントロールやセルフマネジメントをおぼえて、非連続な成長への気づきを得る。多くの人はこの壁を越えられずに「火傷」だけして戻らない。越境や複業には、傷を得たあとのレジリエンスが必須だと思います

【徹底解剖】なぜテスラは「異次元」に儲かるのか
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
少品種に絞りこまれた企画、シンプル化された生産プロセス、ダイレクトでの販売モデル。加えて、ユーザーコミュニティを巻き込んだ形での新時代のマーケティングや、ソフトウェア一体型でのリカーリングビジネスへの布石。
つまり、バリューチェーンも、ビジネスモデルも圧倒的にユニーク。上記ひとつをやるだけでもイノベーションだと思うけれど、一気通貫している。きわめて理にかなっているけれど、わかっていてもできないことばかり。
テスラを立ち上げた時点で、マスクがこれらをどこまで、何年くらい先を見通して進めてきたのだろうか。ベンチャーに身をおく者としても、「新たな産業をつくるというのはこういうことか」と考えさせられますね。

NORMAL