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【デジタル副大臣】日本は、根本のシステムから書き換えよ
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
日本がデジタル敗戦にまみれてきた理由。❶制度論(アプリケーションばかりでOSにきりこまなかった)、❷ガバナンス論(1741の地方の個別最適の状況を放置し続けた)、❸リソース論(デジタルや技術を理解する専門性をもった人材が不足してきた)、の3つというのは大変納得です。
一方で、最近メディアにもよくでている成田さんが、30年にわたる日本の「横ばい力」とか「ネオ江戸時代」みたいな話をしているように、良くも悪くも日本は変わらない。明治維新と第二次大戦があって2020年代の「日本3.0」みたいな話もありますが、ここから本当に変わるのか、変わらないのか。
東日本大震災やコロナのような未曾有の事態に直面しても大きくは変わらなかったという意味で、現状を維持する慣性や靭性が強いのが日本。改革しなければいけないという強い動機や、改革していくんだという強いリーダーシップが必要だと思います。民間に前者が広がりつつあるので、国には後者を強く期待します。
「リスキリング」と「リカレント」の違いは?世界最大級の学習サービスから注目スキルを探る
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
企業は問題解決を求め、個人は資格・能力を追い、社会は雇用拡大を望む。微妙な目的のずれからくる結果として、学習が仕事にはなかなかつながらない。この構造が根本にあると思っています。
それぞれの本音は、企業は「活躍できる人材増やしたい」、個人は「このままではやばい」、社会は「もう支えられないから自活してほしい」であり、本音部分で通底しているのは実際に仕事で活用できる能力をもった人材を増やすこと。これが一番大事。
学習歴社会は大賛成ですが、学習履歴が仕事履歴につながることによって、上記の問題意識は一歩前進すると思います。やっぱり、インプットはアウトプットに転換してはじめて体得につながりますからね。

【核心】「次のジブリ」は、どうすれば生まれるか

【宇野常寛】必要なのは「モノとのコミュニケーション」だ
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
広く浅くグローバルに拡散する情報に対して、狭く深くローカルに浸透する体験の価値が相対的に高まってくるのではないかと思います。身体性をもって何かに触れるということ。それがモノノメ。
あとは、誰かの意見をすぐに参照しコピーできる情報に対して、自らの意見をじっくり構築しオリジナル化していく思考の価値も高まっていくと思います。美意識をもって何かを問うということ。それがモノサシ。
糸井重里さんが『インターネット的』で20年以上前に問いかけていたことを、目の当たりにしているように思います。インターネットはもはや技術というよりは思想。インターネットという当たり前にある世界を相対化することが大事ですね

【超解説】結局いま、何を学べばいいの?
「若者の渋谷離れ」の必然を渋谷137年の歴史から読み解く、今の若者はどこに集う?
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
盛り場の歴史を俯瞰するときに参考になるのが社会学者の吉見俊哉氏による『都市のドラマツルギー』。1920年代の浅草⇒銀座、1970年代の新宿⇒渋谷へと盛り場の重心が変化した背景となる社会構造をうまく読み解いています。
「東京は中心が空虚である」と喝破したロラン・バルトではないですが、東京という街は世界的に見てもユニークな多元的構造を持っていて、何かと何かの「境目」にエネルギーが生まれる場所だ、というのが持論。渋谷も原宿も銀座も秋葉原も上野も六本木も新橋もある東京という街の豊かさたるや。
そういう意味でいうと、渋谷は一つの核でしかない。渋谷も成熟してきましたけど、渋谷の次が生まれるというよりは、メタバースの勃興の中でいち早くリアルとオンラインの境目をとらえる街が新たな潮流をつくっていくんじゃないかと思います。
メタバースだけで、未知なる新しいものに遭遇したいという刺激を求める10-20代の欲求が満たされるとは思いませんが、マルチバース的な観点で見ていく時代になるのかも、と妄想。

【新】あなたの悩みを解消するのは「歴史」かもしれない
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
個人にとってのメタ認知が重要であるのと同様に、組織や企業にとってもメタ認知が必須。歴史を理解するということは、空間や時間を超えて自分自身やその属する組織を簡単に相対化できるということ。自分を客観的に見ることができる人や組織は、学習して進化することができます。
ベンチャーカンファレンスであるICCの教養シリーズでの深井さんのセッションでは、いつも歴史から楽しく深く学びを得ることができます。たとえば、企業のガバナンスという難しいテーマも、世界の歴史を体系的にとらえると、とても生き生きとしたものとして考えることができる。
たとえば昨今のSDGsとかESGの流れも、戦国時代に千利休というクリエイティブディレクターが現れて広まった茶道に通じるところがある。戦後時代という究極の実利時代における武将=経営者の美意識ゲームの中で、茶室はSDGsで茶器はESGだったんじゃないかな、とか。
悩みを直接的に解消することはできないかもしれないですが、悩みから一歩前に出るきっかけをつくってくれる、そんな感じじゃないでしょうか

【最新版】イーロン・マスクの巨額買収「5つの論点」
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
「いまやインターネットの空間は、文化的な戦場になっている」という元reddit CEOの言葉が重い。プロピッカーの村上さんのトピックスでの解説と合わせて読むと、一連の出来事が立体的に見えてきます。
思考実験として、たとえば仮にtwitterがWikipediaのように完全な非営利企業になり、完全なオープンソースのプロダクトになったら何が起こるか。イーロンマスクの目指す「言論の自由」は一体何を指していて、本当に実現するのか。
仮にtwitterが国家だとした時に、対立と欺瞞にあふれた民主主義に対して、過激な独裁者が真の自由国家を目指すための静かな革命を起こす。web3の文脈が広がる中で、ユーザーに主権が渡されていった先のtwitterという国家の姿はいかなるものか。
メディアの行く末を占うという意味でも、web3の壮大な社会実験を確かめるという意味でも、プラットフォームのガバナンスの未来を見るという意味でも、稀代の起業家の頭の中を知るという意味でも、興味は尽きないですね。
ログラスが17億円を調達 海外進出や人材採用へ充当
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
ログラス、ベンチャーカンファレンスでピッチ優勝したときにデモを見ましたが、すばらしいプロダクト。経営企画や経営管理の業務にふれたことある人であれば、データ集計・統合の効率性やデータの即時性・透明性など、解決したい顧客課題やペインがよくわかるはず。
営業はCRM、販売はSFA、分析はBIツール、経理はクラウド会計ソフト。でも経営管理は経営に近く複雑度が高いこともあってアナログ。ここには大きなイノベーションの余地がある。実際に海外ではAnaplanのような時価総額1兆円レベルのプレーヤーがいる。
詳細についてはこれからプレスリリース出るとのことですが、またひとつ、freeeやMoneyForwardやSmartHRのような機能特化型SaaSプラットフォームとして強力なスタートアップになっていくポテンシャルありますね。今後の展開に注目したいです
【広島】「日本で家具作り?」海外で無名と知り、奮い立った
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
マルニ木工のHIROSHIMA、知りませんでした。美しいですね。「体に触れる内側は全部丸いけど、外側は全部エッジが効いているので、家でも光によって陰影が変わる」というのがデザインのキモを表している。柔らかさとエッジの共存。自然に溶け込み時間を映し出す。つまり「映える」デザイン。
日本の現代建築家は国外でも広く知られており、建築家が家具デザインを手掛けることはあっても、純粋な家具デザイナーで広く知られている人は、柳宗理や倉俣史郎とかいるけれど案外少ない。こういうプロダクトが広くグローバルで使われているというのはうれしいですね。
全然関係ないですが、一番最初に出てくるApple Park Visitor Centerの写真、あのまったくの無柱空間はどうやって成立しているのだろう。。天窓をみるとそれなりの厚さの屋根だし、その重さを支える柱がまるで見えないのは謎。現実には存在しないパースに思えてしまうすごさ。
私大の4分の1が慢性赤字 先端教育投資に足かせ
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
ミネルヴァ大学やN校のような新しいモデルが出てきている一方で、旧来型の高等教育の行き詰まりが鮮明に。少子化が進んでいる中で私大の数は増え続ける一方で、同じモデルの教育サービス形態を維持しているのですから、当然といえば当然の帰結に思えます。
これだけDXやリモートが進み、リスキリングが叫ばれている中で、大学の明らかに社会人の再教育ニーズは大学にとって今後大きく伸びる市場であり、そこに対して民間とコラボレーションして新たな市場を開拓していくべきなのではないでしょうか。
またこれから合従連衡など含めて固定費となっているキャンパスを廃止・統合していく動きが活発化していくことが予想される中で、未来のキャンパスの活かし方を考えていく、つまり大きな視点での用途変更・コンバージョンをしていく必要がありますね。昔の藩邸が100年後にキャンパスになっているように。つまりは対局的な社会システムデザインが迫られているのだと思います

【新図解】日本が韓国に抜かれたこと、抜かれてないこと
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
Newspicksらしい特集。インフォグラフィクスにマンガ風のビジュアルを使いつつ、冷静にポイントをついた比較。経済規模や社会の安定性で上回りつつも、DX推進や生産性の向上で大きく後塵を拝している、というGood & Moreの指摘。
きっかけが1997年のアジア通過危機とその後の大改革というのはやや単純化しすぎている気はしますが、これをいったん正だとすると、有事でのトップダウン方針、格差や歪みを厭わない大改革による成長ということで、明治維新や戦後日本を思い起こさせますね。
そういう意味では、逆に韓国の未来においては日本の今の成熟化後の課題やトレードオフが参考になるのかもしれない。あらゆる観点で成熟化してプラトーにいる日本にとって、わかりやすい一方で、韓国のみベンチマークするのは違和感がありますね。よくいわれるドイツや北欧、アジアでいうとシンガポールとかの方がロールモデルとしては参考にすべきなのではないか、と感じます。

【直撃】ソーシャルコマースでLINEとヤフーは輝けるか?
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
LINEとYahooの統合で最も相互補完につながると予測されていたコマース領域。メルマガからLINEオフィシャルアカウントで開封率5倍、クリック率2倍というのは相当効果がでているということでしょうね。
2010年頃からソーシャルコマースの可能性はずっと叫ばれていて、WeChatやPinDuoDuoのようなサービスが圧倒的な顧客接点と体験の変革で成長を成し遂げていく中で、日本でもようやくソーシャルコマースが根づいてきたのかという印象です。
コマースの体験として、「Shopping is Entertainment」を掲げて、楽に探せる自動販売機よりも楽しく回れるバザール的な体験を軸にしてきた楽天が、こうした顧客接点や体験の変化をどう考え、どう手を打っていくのかは個人的に注目したいです

【データ】個人も企業も「成長できる」新法則が見えてきた
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
企業と個人にとって、「働きがい」は成長事業・売上成長・生産性資産と、「働きやすさ」は安定事業・利益成長・活力資産と、「組織文化」は新規事業・時価総額・変身資産との相関性や相性が強いというのは興味深い分析ですね。
働きがいは企業と事業と個人のビジョンのつながりであり、働きやすさは組織がもつ個人のダイバーシティの広がりである。相反するものではないですが、個人的には、働きやすさはあくまで必要条件であり、働きがいをどう高めるかを主軸に考えるべきだと思います。
田坂広志さんが『仕事の思想』で説いていた、仕事の報酬の5段階というのが個人的にはしっくりきます。曰く、仕事の報酬は給料→仕事の報酬は能力→仕事の報酬は仕事→仕事の報酬は成長→仕事の報酬は使命。いかに深いレベルで仕事の報酬を与えられるか、がますます求められていきますね。

【第100話】これまでに紹介した「あの会社」はどうなった?
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
GlossierにSHEINにCurated。100回の中でトップ3の注目を集めたのがどれもコマース関連。Rayさんの「みんなAmazonを倒すものに注目している」というのが興味深いですね。SHEINなんかは日本でも若い世代を中心に広がってきつつありますね。
https://newspicks.com/news/6008978?ref=user_280855
個人的には、VCに代わる新しいスタートアップ支援の形を示すClearcoとか、Z世代が熱狂する自由すぎるメッセージングアプリのMuseとか、ECの中でもバックオフィスのshopify的なサービスとして広がるshipbobとかはとても勉強になって面白かったです。
https://newspicks.com/news/5913014?ref=user_280855
伝書鳩TVは、コンテンツのあり方としてもエッジきいてていいですよね。軽やかなナンセンスと深井インサイトと同居しててクセになっちゃう感じ。遅ればせながら100回放送おめでとうございます。今後のリニューアル、楽しみに期待しています!

【新】今、企業に起きている3つの大変化
曽根 秀晶ランサーズ株式会社 取締役
2010年頃、クラウドソーシングやクラウドファンディングや3Dプリンティングが広がり始めた頃、「会社がなくても個人やチームがプロダクトや事業をつくれるような時代がくる!」と妄想して勝手にワクワクしていました。
魅力的なプロジェクトを掲げて、ヒト・カネ・モノを調達し、リスクやコストなく新しいことにチャレンジする。たとえば映画とかは資金調達やキャスティング含めてプロジェクト形式での事業になっていますが、そういう事業が増えていく。クリエイターエコノミーに続く、プロジェクトエコノミー。
もちろん、ここであげられているような取引コスト、ノウハウやカルチャー、ブランドや信用といった、中長期的な資産は会社の持つ良さです。逆にそういったものがないと、会社は優秀なタレントをリテンションできなくなっていくということだと思います。だからこそパーパスがこれだけ重要視されている。
昨今のweb3のような潮流も大きく広がっていく中で、人生のステージや目的によって、個人が会社だけでなくプロジェクトやエコノミーを選んでいく時代がやってくるのではないでしょうか。

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