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【新作】あのレゴの「新ビジネス」がすごい
曽根 秀晶株式会社ヘラルボニー
レゴのミッション。"Inspire and develop the builders of tomorrow"=「未来のつくり手にインスピレーションを与え、育む」。 ファレル・ウィリアムスの半生を描いたレゴ映画、ぜひ観てみたいな、と思わされました。
読んでいる中で共感を覚えたのは、「レゴの制約は、R指定の制約とほぼ同じだったように感じます。(中略)しかし、その制約がよりクリエイティブな作品を生み出すことにつながった」という部分。建築学科学生だった時代に教えをいただいた安藤忠雄の「創造は逆境から生まれる」という言葉が思い起こされます。
ファレル・ウィリアムズがきっかけとなり、さまざまなセレブたちが「レゴ化」を希望しているとのこと。マンガみたいな表現もそうだと思いますが、異なるフィルター・プロセスを通して世界や人間を再解釈してストーリーにすると、新たな発見と気づきが生まれるもの。表現というものは奥深いですね
ユニクロの全世界店舗数が2500店舗を突破 今秋には欧州、北米、アジアに主要20店舗をオープン
曽根 秀晶株式会社ヘラルボニー
少し前に話題になった『ユニクロ』に描かれている企業ストーリー。数々の受難を乗り越えて広がってきたユニクロのグローバル展開、ニューヨークSOHOから始まった数々の海外旗艦店の立ち上げ。全世界の2,500の店舗のうち、国内は800とかのはずなので、国外店舗が国内店舗の倍以上の規模にまでなるんですね。
日本発のメーカーが世界を席巻した一方で日本発のインターネットサービス企業は海外に苦戦してきた歴史(自分も楽天で悪戦苦闘させてもらいました)。その一方で、ユニクロのような製造小売企業が、ものづくりとサービスエクセレンスのかけあわせで世界を席巻しつつあることに尊敬の念を覚えます。
Chloe、Givenchyなどでブランドを率いてきたクレア・ワイト・ケラー氏のクリエイティブディレクター就任など、「ユニクロ」というブランドの明確な強い意志を感じさせます。良品計画といい、ものづくり×サービスのかけあわせでの日本企業の海外展開には大変に勇気づけられます
「西武池袋本店」リニューアル構想 買収ファンド日本代表が初発言 “男女でフロアを分けないなど「多様性」を意識”
曽根 秀晶株式会社ヘラルボニー
学生時代に西武線ユーザーだった自分からすると、池袋西武は一つの街の象徴。80年の歴史を経たイケセイがどう変わるのかは興味深いです。誰をターゲットにするのか?によって街も変わりえますね。
渋谷を例にとってみれば、直近2020年開業のMIYASHITA PARKは新たな若者と渋谷"カムバック"層をうまく取りこんでいるし、リモデルした渋谷モディ(旧・マルイ)なんかはサブカルを明確に打ち出した空間設計で特定コンテンツの推し・ファン層へ強烈に訴求している。
「フロアをWOMEN・MENSと区別しないことが多様性である」というのが主旨だとするとやや的外れな印象であり、要は誰をターゲットにした空間・店舗・商品・サービス設計をするか、というところではないでしょうか。大正・昭和期のデパート屋上が明確に子連れファミリー層への訴求になっていたように。
王者タイミーに出遅れた「シェアフル」…パーソルの積極投資で攻勢
曽根 秀晶株式会社ヘラルボニー
国内の人材サービス業界において、この10年で注目を集めたモデルが、ダイレクトリクルーティング(cf. ビズリーチ)、スポットワーク(cf. タイミー)、クラウドソーシング(cf. ランサーズ)、など。正社員・バイト・副業・フリーランスと形態は違うものの、どれもリソース・人材の流動化をもたらす仕組み。
人材を必要とするエンドクライアントにとって、スポットワークの人材が明確に選択肢になったことにより、人材サービスにとっての総合格闘技のような状況が始まっていくことでしょう。派遣の領域における即払いなどのモデルが導入されて市場の大変革が起きてもおかしくない。
リクルートがこの領域に本気で踏み込んでくるかはまだ不透明ではありますが、これだけスポットワーク市場が確立し・広がってきた中で、スポットワーク市場単体だけではない視野での戦いが今後始まっていくのではないかと思いますね。
タイミーの上場時の成長戦略に関する所管・コメントは↓
https://newspicks.com/news/10323411/?ref=user_280855
https://newspicks.com/news/10318209/?ref=user_280855
大手外資の「週3日出社」宣言はなぜ炎上するのか…経営の失敗は「リモートのせい」ではない
曽根 秀晶株式会社ヘラルボニー
リモートワークに関する米国大手メガテック企業のスタンスの変遷をさっとまとめており、比較的バランスのとれた視点・主張をもった記事。
顧客や市場が大きく変化するタイミング、つまり経営として大きな舵取りのシフトが求められるフェーズでは、対面の方が生産性が高いと個人的には思っています。リアリティをもって素早い決断が必要であり、そのためにリアルタイムで非言語の情報が重要になるからです。
従業員からすると、リモートの方が自らの作業においてDoingの効率や生産性が良いというケースが多いでしょう。一方で、チームとして・組織としてみたときのBeingを継続的に高めようとしたときに、集まることの長期的なメリットはとても大きい。いかにそうした感覚を全体として共有できるかが大事になりますね
【隈研吾】上野、神楽坂。東京は「リアル」な街から復活する
曽根 秀晶株式会社ヘラルボニー
東京の広場に関する歴史の研究を学生時代にしていました。近世から近代にかけてさかえた「広小路」の典型的なケースとして比較分析したのが、両国・万世橋・上野の3つ。その中で上野は最強、というのが結論でした。
両国は江戸時代に栄えたけど明治時代に入って凋落した広小路。 万世橋は明治時代に駅舎を中心とした近代的な場所にモデルシフトしたけど大震災でモメンタムを失った広小路。 そして上野は性格の異なるいくつかの盛り場を内包しながら、新陳代謝を繰り返して現代まで「界隈」として栄え続けている広小路。盛り場のポートフォリオをつくり、時代を生き抜いた日本的広場、それが上野。
最後の「リアリティのある生活」というのがヒントなんでしょうね。その時代様式をふまえつつも、そのエリアの個性をいかして多様な場所をうまくつないだり、際立たせたりする。経営的な観点からみても興味深く、なんともバラエティのある上野の場所としての豊かさをみるとそう思ったりしますね。
【開眼】「人間のエラー」をパターン化したら、人生が開けた
曽根 秀晶株式会社ヘラルボニー
世の中の意思決定や知識は、ほぼ間違いだらけであり、決断は50%あっていればよい、ということ。自らの知的限界を知り、他人も間違えるのだということを受け入れ、知的に謙遜であるということ(Intellectual Humility)。
本稿で言及されている『ファスト&スロー』の速い思考=システム1と遅い思考=システム2の話は、感覚的にもしっくりきます。宇野さんの「遅いインターネット」ではないですが、現代を生きる私たちは、どんどん速い思考に偏っている=エラーが増幅しやすい状態になっているように思えますね。
「人間が起こすエラーへの唯一の対策は、エラーパターンを認識すること」とありますが、自分自身を知る、自分自身の行動を知る、というメタ認知の力、そのためには自分なりの振り返りの機会をつくることが大事ですね
【決定版】大人が感動する『名作・話題作・問題作』100選
曽根 秀晶株式会社ヘラルボニー
新潮文庫の夏の100冊ならぬ、Newspicksの夏の100冊。文庫ではなく、漫画への愛と狂気をこめて。胸熱な100選です。 ↓でも書いた通りもちろん『進撃の巨人』を激推しさせてもらいましたが、他にも『アオアシ』や『ブルージャイアント』や『ヴィンランドサガ』などを推しております。
https://note.com/sonetty/n/n8b21412d41fe
『アオアシ』
スタートアップの経営・マネジメントに携わる人たちにとっての必読書。サッカー漫画には珍しく、ユースの厳しい世界を描いています。プロとは何か、プロの求める水準とはどう設定し、それをどう求めるべきなのか。社内のマネージャー会議でも何度か登場した漫画です。違いにぶつかりあう「ストーミング」を乗り越えてチームをつくっていく難しさと醍醐味を教えてくれる『ジャイアント・キリング』とあわせて読むと良いかもしれません
『ブルージャイアント』
スタートアップの経営・リーダーシップに携わる人たちにとっての必読書。リーダーはまず何よりも、ビジョンや目標を打ち立てることが重要。非現実的に思えるけど、まわりがワクワクできて、そして応援したくなるような目標を。シンプルに・ぶれずに、言行一致・守備一貫すること。リーダーに必要な資質をわかりやすく描いてくれています。リーダーシップを語るうえで、みなさんの大好きな『キングダム』とあわせて読むと良いかもしれません
『ヴィンランドサガ』
『プラネテス』でデビューした漫画家・幸村氏が、緻密な取材にもとづいて描く歴史漫画。ヴァイキングたちが暴虐の限りを尽くした11世紀の北欧を舞台に、ある戦士の葛藤と成長の物語が、丹念に描かれています。力か、愛か。本当の力とは何か。言葉の暴力が多発しやすい大ソーシャル時代を生きる私たちに、大事なことを教えてくれる滋味深い作品です
今回のNewspicks・夏の100選のリストの中では、『正反対な君と僕』『推しの子』『スキップとローファー』『ブルーピリオド』『キングダム』『宝石の国』あたりは個人的にはとても好きなマンガたちでした。個人と社会との深い葛藤を描く作品が好きなんでしょうね笑。 『異国日記』『まじめな会社員』『ギャングース』『キノの旅』あたりはPickerのコメントを拝読して、自分も読んでみたいと思いました!
テレビCMを打ちまくる「Temu」は危険なのか 激安を実現するビジネスモデルとは
曽根 秀晶株式会社ヘラルボニー
約10億円のコストがかかるスーパーボウルでの30秒CMを4本、つまり40億円の宣伝に約20億円のキャンペーンコストをかけ、アプリのダウンロード数が34%増。認知度向上による継続的なダウンロード増やその後のマーケティング効率の向上を狙っているでしょうから、少し長めで効果を判断することでしょう。
派手なプロモーションは良いですが、課題になりそうなのは、本稿で挙げられているような企業倫理、経営における美意識の部分。
サプライチェーンマネジメントの綻びにせよ、セキュリティの懸念にせよ、サステナブルなモデルになっていない印象があり、いずれ歪みが顕在化することでしょう。不正会計で破綻したLuckin' Coffeeしかり、すばらしいモデルを生み出したとしても、美意識に欠ける経営はどこかで揺り戻しがあるものだと思いますね
ワークマンの「ウェアラブルデバイス」が好調 6月に20万点を突破、なぜ?
曽根 秀晶株式会社ヘラルボニー
ウェアラブルデバイスというよりは「デバイサブルウェア」といった印象ですが、街中でこのワークマンのハーフジャケットを見かけることが増えた気はしますね。
少し前に読んだ『未顧客理解』でもワークマンの事例・ケースが発見されていましたが、ワークマンは市場を再解釈して「未顧客」を取り込んでいきましたね(昔でいうとNintendoのWiiなんかがまさに好例かと思いますが)
参考に、未顧客理解の5原則。①文脈が変われば意味が変わり、意味が変わると価値も変わる。②未顧客は本来戦うべき市場を見通すための「レンズ」である。③行動の背後にある欲求、抑圧、報酬から「顧客の合理」を理解する。④「ブランドの特徴」×「顧客への報酬」=文脈最適のベネフィット。⑤モノの売り方ではなく、モノが使われる行動の増やし方を考える。
ワークマンは、「手頃な作業服」から「多機能低価格ウェア」へ対象市場を拡大。未顧客を通して市場を見通す「レンズ」にとても長けている印象ですね。
タイミーがたった6年で「営業利益40億円」になった理由
曽根 秀晶株式会社ヘラルボニー
タイミーのIPO時の成長可能性資料についての所管は↓
https://newspicks.com/news/10318209/?ref=user_280855
タイミーがこれだけ高収益になったのは、本記事で言及されている手数料だけでなく、顧客が使い続けるモデルを確立したからだと思います。
元々toC側においては履歴書や面接が不要・すきま時間で稼げる・即日で入金、といった、バイトに比べて「選ばないわけがない理由」があって、toC側を圧倒的な強みにしていった。
toCの圧倒的な支持を起点にして、toBに対しても、すぐに集まる・絶対に集まることを最初の武器にまずは入り込み、相互評価で信頼できるユーザー基盤に育てていき、そして業務理解を深めて業務プロセスやシフト設計に入り込んでいき、そしてこれを多店舗・多事業所展開してはがれない形にしていった。
つまり圧倒的にPMFしていった、ということが大きかったのではないでしょうか。toCの強力なユーザー基盤を持ちながらもtoBの顧客営業力が不足しプレゼンスをつくれなかったLINEを尻目に、メルカリはここに非常に力を入れており、パーソルグループのシェアフルとともにタイミーを追いかける構造。リクルートはどこまで本気でこの市場に参入してくるかはまだ様子見といったところですね
今年最大IPO、隙間バイトのタイミー上場-人手不足に商機見いだす
曽根 秀晶株式会社ヘラルボニー
スキマバイト市場の中で、タイミーに続いてサービスリリースして今もプレゼンスをもっているのは、パーソルグループのシェアフルというサービス(2019年の立ち上げ時はランサーズとの合弁事業)。その後、2021年のLINE、今年になってメルカリ・リクルートが参入して、この2-3年で一気に市場が立ち上がりました。
タイミーの事業計画および成長可能性に関する事項、通称「成長可能性」説明資料が開示されたので、特徴的だと感じたポイントをいくつか。
稼働率88%(国内求人は18%)、若年層率33%(国内派遣は19%)、一方で無断欠勤率は0.2%、というのは既存の人材業界にとっては脅威。求人メディアのトップを検索クエリですでに抜き去っているのも衝撃。若年層アクティブワーカーをもって、すきまバイトから短期バイト、長期雇用に大胆に進出していくでしょう。
また、単価が低くてスポット単位なのでクライアントLTVが低くて収益性が低いのでは?という業界全体の懸念に対して、直近で+80%近い成長率をたたきながら、テイクレートが29%、営業利益率が14%(ワーカー向けのマスプロモーションを継続的に実行しながらの利益率)。
これは、コアな業界・業務に深く入り込み、圧倒的にPMFしていったことが大きい。リピートクライアントからの流通が全体流通の91%、月8回以上働くコアワーカー率がこの4年で33%から54%まで上昇、などの数値がその証左。「スポット」といいながら、クライアントもワーカーも使い続けているのが見てとれます。
市場のTAM分析も秀逸で、既存のバイト市場をディスラプトしながら、しばらくは成長を続けていくでしょう。メルカリやリクルートもこの市場に入ってくる中で一定シェアをとられることも見越して、すでに対象顧客の拡大(cf. 介護)、周辺市場への進出(cf. 派遣/求人)、フィンテックへの進出(cf. カード)、人材PFとしての進化・海外への展開(cf. Deel)などの中長期の展開も着実に手を打ってきている。今後のタイミーの進化には引き続き注目ですね
【橘玲】「人口の1%」のための超自由主義が、世界を覆い尽くす
曽根 秀晶株式会社ヘラルボニー
一時期もりあがったトピックを、一定期間後に「その後どうなった?」と掘り下げるNewspicksらしい特集。第2回は、『テクノ・リバタリアン』を上梓した橘氏によるロング寄稿。正しいかどうかはおいておいて、イーロンマスクの思想の変遷を点ではなく線や面で批判的にとらえることができますね。
「自由なプラットフォーム」を目指したtwitter買収、「より良い未来」をつくるテクノロジー至上主義と自由主義のかけあわせ、その代表ともいえるティールが政界におよぼす影響、資本主義観の違いから左派と対立するマスク(cf. Woke)、テクノ・リバタリアンの目指す「より良い」世界の本当の姿。
「知識社会から脱落した白人労働者階級が熱狂的に支持するトランプを、知識社会の最大の勝者であるテクノ・リバタリアンが財政的に支えている」というのが今の構図を如実にあらわしていると思います。最後の日本社会評はやや紋切りでとらえすぎに感じますが、「自由」の意義をあらためて考えさせられますね。
ある経営者「社外取締役は時給165万円。女性にはいいお仕事」発言が議論呼ぶ
曽根 秀晶株式会社ヘラルボニー
社長・代表取締役の報酬が、テスラのイーロン・マスク氏の報酬開示も引き金となって少し話題になっていましたが、それ以上に一般的な観点で外から見えにくいのは「社外取締役」の報酬かなと思います。
https://newspicks.com/news/10212325/?ref=user_280855
自分も一社、未上場企業の社外取締役を4年近くやってきており、また経営者として社外取締役を複数受けていらっしゃる先輩もたくさん見ていますが、報酬目当てで、ましてや時給換算するような形で「おいしい仕事」として社外取締役を受けていらっしゃる方をあまり見たことがありません。
社内の「あがりポスト」になりがちな相談役や社内取締役だけでは取締役会のガバナンスが機能しないので、独立した立場で監督・助言を行うのが社外取締役に期待される役割。女性ふくめてさまざまなバックグラウンドの人がこれを経験すること自体はウェルカムですが、変な誤解が広がっていくのは避けたいですね
【テレビ出演で話題】スターウォーズ、E.T.、タイタニック…メガヒット映画に共通する物語構造「“英雄の旅”フレームワーク」を知っていますか? - VISION DRIVEN 直感と論理をつなぐ思考法
曽根 秀晶株式会社ヘラルボニー
キャンベルの『神話の力』によれば、神話の共通構造とは、旅立ち、挑戦と勝利、帰還。本稿の7つのステップで表現すると、①現実・②冒険への誘い・③迷いとメンターの支援・④一線を越える・⑤試練・⑥克服と報酬・⑦宝を得て帰還。
この中でいうととりわけ、一線を越える=挑戦と、克服と報酬=勝利のステップが物語読者の共感を広げるうえで大事だと思います。なぜ私たちは挑戦するのか、どうやったら(誰にとっての)勝利なのか。
ビジネスの世界でいうと、ベンチャー企業の苦闘の軌跡はほぼそれにあてはまる。社会課題解決へのチャレンジと、その中での企業の成長・成功。そしてまた新たな旅へと向かうための帰還、それを繰り返す。そういう意味では、商品レベルだけではなく、企業レベルでいかせる部分もあるのでは、と思います。
あらためて↓の「『進撃の巨人』という神話の哲学的論考」で書いたことを思い起こしてしまいました笑
https://note.com/sonetty/n/n8b21412d41fe
オタ活・推し活する4割の若者、活動しやすい働き方を好む
NORMAL
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