橋本 賢二

スキルを磨くことも好きなこおをやることも、どちらも大切です。 問題は何のスキルを磨くべきかや好きなことが分からないという場合ですが、突き詰めれば、今、関わっていることを本気でやってみることかと。 一人で悩む前に、いろいろな人の話を聞いて、自分でも考えてみれば、面白いポイントもきっと見えてきます。

探究のスイッチは子どもによって異なります。何が反応するのか分からず、ハマっても継続に壁があります。 ＞基本的には「これは子どもたちは知らないだろうな」という内容で、なおかつ私たち自身が、知ったときにワクワクしたものをプログラム化しています。 大人自身が面白さを伝えられるもので、様々なスイッチを押していくことが重要ですね。 我が家の息子は折り紙からダンボール工作に発展し、その過程の中で図書館にある「ひみつシリーズ」に触れてから本の虫にもなりました。これらは今でも続いているのですが、スイミングはさっぱりで辞めてしまい、一時期ハマった将棋やチェスもご無沙汰になってます。 娘は兄の影響で折り紙にハマりつつあり、スイミングやダンスを友達と一緒に継続しています。 二人の子どもに折り紙がハマったのも、一緒になってやって、大人向けの複雑な折り紙にもチャレンジしたことが大きなきっかけだと振り返っています。 適度な難易度チャレンジしながら一緒に楽しめる環境が、いいスイッチになっていくのだと考えています。

＞日本で理工学系に進む女子学生が少ないのは、「女性は理数系が得意ではない」などのアンコンシャス・バイアス（無意識の偏見）が理由の一つだと指摘されている。 これは本当に深刻な問題です。理系を目指す女性が数少ない上に専攻にも偏りがあり、理学や工学を目指す女性は更に少なくなります。 背景には進路指導や親意向が根強くあり、何らかの施策抜きに男性文化となってしまった世界を変えることは困難です。

オンライン面接で学生と企業が気にするポイントのズレは、双方のスタンスの違いが顕著に表れていますね。表面を取り繕っても、中身がなければ評価されません。それはリアルの面接でも同じです。ノックの回数とか挨拶のタイミングは些末な話です。

子育てしやすい社会を作らないと子供が増えることはないです。条件を設けることは子育てしやすい社会になりません。 財源などの大人の事情に囚われたのだと思いますが、発想が縛られれているところに限界がありますね。

どこで誰からどのように評価されるのかが重要です。組織から評価されなくても、上司や同僚からの感謝が得られるのであれば、評価されているとも捉えられます。 評価される場所、評価してくれる人、評価される軸を複数持てれば、評価されているという感覚も得やすくなります。

官も民も肩書のある方々に、空気ばかりを気にする「小役人」が多いのだと思います。 「ホウレンソウ」に慣れてしまって、「ホウレンソウ」がないと不安になっているのだと思います。組織的には深刻な状況です。

公的部門に社会課題のコンサルティング機能を担えるだけの体力が失われており、外部の力を頼らざるを得なくなっていることが原因です。政策を企画立案から実現するまでの人的・物的リソースが不足していることに尽きます。 説明責任の下で何から何まで証拠と説明、それらを立証する材料を求めていることも官の体力を疲弊させています。もちろん、一定程度の説明は必要ですが、本質ではない重箱が突っつかれることも多いです。

企業の対策としては、学んだことを昇給やより高度な仕事で評価することかと。企業にとってもリスキリングは手段に過ぎません。ビジネスと結びつかないリスキリングを評価できないのも致し方ないです。 企業には、誰かが学んで何かをしてくれるのを期待するのではなく、何を学んでどういう世界を目指したいのかを示して、社員が一丸となって学びに向かう環境づくりを求めたいですね。

クールビズがだいぶ市民権を得たように、今後は頭髪や爪なども柔軟になっていくのではないでしょうか。 説明が苦しい謎ルールは校則だけでもないですね。

労働集約的な産業から人手不足感が強まっていますが、この傾向はいずれ拡大して、どんな産業でも企業でも苦しくなっていきます。 求職者が仕事を選べる状況になるので、働き方を変えて働く魅力を高めない限り、応募者が来ることはありません。

企業の採用もルーチン化しているので、やりたいことを聞く方が楽です。誰も幸せにならず、変えるにはコストが高いナッシュ均衡です。 学生のみなさんも、ミスマッチを防ぐために、逆質問で面接官のやりたいことを聞いてみるといいと思います。答え次第では、志望度を変えることもありです。