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「昔の人が寛容だった」から許されていたのではない…"ボール遊び禁止の公園"が増えてしまった本当の理由
PRESIDENT Online
高濱 正伸(株)こうゆう 花まる学習会 代表
大事な論点。面白い分析ですし、参考になります。 高齢化→家にいる老人の増加→公園の騒音等へのクレームの増加→禁止事項だらけの公園の増加 ということですね。一面真理。 ただ昭和30年代生まれの私は「やはり昔の老人は寛容だった」とも感じます。もちろんグド突きジジイと(熊本の山の町で)子供たちが呼んでいた、何かとイチャモンをつける男性老人は確かに存在しましたが、大多数の老人は「子どもたちが一番大事」「たくさん遊びなさい」という姿勢でした。愛情をヒシヒシと感じていたものです。 何が変わった一番のポイントか。 私は「孤立・孤独」だと思います。 周りの人間と繋がり温かい交流があり頼られ(役割を与えられ)ていれば、人に優しくできますが、大半の犯罪者に「疎外感」があるように、積極的孤高は別として、「何だよ私なんか誰も大切に思ってくれない」と社会との隔絶感や疎外感を感じると、繋がりに満ちていれば何でもない音も「私の時間を邪魔する騒音」になるのです。  この考えは、夫婦の問題、母の問題に直面し考え続けて辿り着いたものです。旧来の地域の崩壊がもたらした心の破壊は凄まじい影響を社会に与えています。今やみーんな孤立、孤独、ひどいと疎外感で恨みすら持って生きている人もいます。 子育て中の親たちにも、会社で働く大人たちにも、老人たちにも、日常的に心配し労い大切にしあう新しい「人と人の繋がり」が構築されねばなりません。 ちなみに私は全く悲観的ではなく、現実には毛細血管のような新しいつながりは、あちこちで生まれ続けています。何とか繋がろうとするのは命の力なのでしょう。
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