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2017年上半期資金調達レポート(概要)
北村 彰株式会社イノベーションラボ 代表取締役
昨年の2016年1Hリポート作成時の928憶円と比較して
2017年1Hリポート作成時期が若干遅いが1083憶円と
155億円も上回ったことは 資金調達の大型化が更に進行している状況が見られます。
また、社数が減少していることは、資金調達が若い会社ほど難しくなっていると判断します。
事実、シードファイナンスはシード期を支えるファンド、VCが少なく、ある程度実積を見せないと投資を受けられない実態があります。
株式型クラウドファンデイングも始まっていますが、柔軟な対応・サポートができるシードへの投資家、次のステップにつなげられる投資家が必要だと感じます。
【SPEEDA総研】ベンチャー企業の資金調達とVC
北村 彰株式会社イノベーションラボ 代表取締役
死の谷について
ベンチャー経営の課題として死の谷は様々な状況に生じます。
・ 当記事掲載にある
研究開発型に多い、製品化の前に資金がショートする場合
・ 製品サービスの開発を乗り切り、営業を開始したが、
初期ユーザ獲得までは良かったが、次のステップとして
営業が拡大、展開できない場合
例として生命保険の営業を始めた場合、親類縁者を顧客とするまでは
良かったがそれ以上に進めずに苦労するケースが多々あります。
初期ユーザを親類縁者、つまりこれまでお世話になった会社、人に
お願いをする、支援者にお願いをすることは基本です。
初期ユーザの当てがない事業立上げは 死の谷以前です。
・ 10人規模から20人規模、50人規模、100人規模へ
社員数を拡大するときに生ずる死の谷です。
10人以下であれば互いに顔を見ることも、意思疎通も用意ですが
規模が大きくなるに従って 組織、管理者、などを必要とし、
意思疎通、チームワーク、などに課題が生じます。
20人規模から50人規模になると 分裂が生じ、再度20人規模に
なり、それを繰り返しているベンチャー企業もありました。
など 様々な状況に死の谷は待ち構えています。
死の谷の回避はできず、死の谷に陥った場合の抜けだすアイデア、努力、工夫などが必要になります。
国内ベンチャーのEXIT動向をみる
北村 彰株式会社イノベーションラボ 代表取締役
IPO企業数ですが、ベンチャー企業として把握する場合、
VCbacked(VC投資先)企業を見る場合があります。
勿論、VC投資を受けずにIPOを実現するベンチャー企業もあります。(株式会社オロなど)
新興市場VCbackedベンチャー企業のIPO数は
2016=30, 2015=55, 2014=40, 2013=34, 2012=30 と多くは無く、
2016年は2012年レベルにあり、2006年=115社の26%レベルです。
IPOの乱造も困りますが、年間全IPO数=100レベルを目標としますと
65から70位はVCbackedが頑張って欲しいと思います。
一方、MAは事業売却を含めてほぼ年間100件くらいです。
ニュースとならないケースもありますから、実態は100以上だと思いますが
MA予備軍を見てみますと
2013年までに3億円以上を調達し、2014年以降に資金調達をしていないベンチャー企業は430社あります。
条件を1億円以上にしますと倍増し、879社となります。
2014年以降、3年以上も資金調達を行っていない・・・という状況は
様々な推測ができますが、MAの可能性もあると思われます。
この879社の母数に対して、毎年のMA件数の100をどう判断しますか?
一方で 2016年に1億円以上の増資ラウンドは553件、この553件の
増資ラウンドを実績とした約400社(仮値)のベンチャー企業が2016年に生まれたMA予備軍としますと、毎年のMA件数の100をどう判断しますか?
LivingModeとなった企業数を見ますと、もっとMA件数は多くあったも
と思います。一方、VC投資社数などがもっと多くならないとMA件数も
多くならないと感じます。
データを少し補足コメントします。
・2016年の資金調達社数はグラフでは減っていますが、今後、調査が
進み増加してきます。
仮に増加しても2014年,15年,16年と資金調達合計の伸びほどは
増加しておらず、新規投資案件が増加していない傾向が続いています。
・新興市場IPO,VCbackedのベンチャー企業の会社設立から
IPOまでの期間は おおよそ10年前後(中央値)となっています。
VCbacked企業の方が、Exitまで短期間であり、近年より期間が
短くなっているように感じます。
NORMAL
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