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国際共著論文の拡大へ。文科省が新たに支援する「国際先導研究」とは?
ニュースイッチ
山崎 俊彦東京大学 大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻 准教授
海外に長期行くのは不安だったり面倒だったり予算が取れなかったりで、結構心理的敷居が高いことは十分理解できます。それでも、私は海外にというか海外に限らず別の組織に武者修行に行くことを強くおすすめします。 「同じ釜の飯を食う」という言葉がありますが、ちょっと一緒に共同研究するくらいでは駄目で、一緒に長期間行動をともにし、文字通り一緒に食事に行くくらいの仲間を作ることがその人のその後の価値になると思います。 私もチャンスを得て2年間在外研究をすることができましたが、その時の仲間はいまでも大きな国際会議に出れば「ラボの同窓会をしよう。Toshiも学会に来てる?」とメールが来るし、日本に来るとなれば「Toshi、東京に行くんだけど会える?」と連絡が来ます。というか、ノーアポでわざわざラボまで遊びに来ることも(苦笑)。教員になった友人とお互いに交換留学したこともありますし、企業に勤める友人にインターンの受け入れのお願いをしたことも。 後もう一つは、自分の組織にいると会議や雑用に忙殺されて落ち着いた研究ができるとは言い難いですが、他組織にお邪魔することで自由時間が増えるというメリットがあります。上記の海外にいる間は「今日も暇だ。よし、今日は20本論文を読もう」なんてことが普通にできました。研究のアイデアを頭から煙が出るまで考える日を何日も持てました。
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通信エラー起きにくい光ファイバー新開発 慶応大研究グループ
NHKニュース
山崎 俊彦東京大学 大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻 准教授
光ファイバーはなぜ遠くまで光が届くかご存知でしょうか。ファイバーの中と外で光の屈折率が異なると、中高の物理で習うように反射が起こります。このとき、ほぼ全反射と言ってよいほどすべての光が反射されます。すなわち、他に漏れ出て行きにくく、効率よく遠方まで光を届けることができます。 反射させるのであれば全面鏡にしたら?と思われるかもしれませんが、鏡の反射率は90%程度と言われており、すぐに減衰してしまいます。 では、光を送っているだけなのにどこに通信エラーの原因があるのか。散乱や吸収や波長分散 (複数の波長の異なる信号を送信すると群遅延が起こる)のせいで受信側では受け取る信号に揺らぎが出てきます。専門的にはアイパターンの開きが悪くなるといいます。アイパターンの開きが大きいほどゆらぎの少ない、エラーの起きにくい通信と言えます。 次に、誤りをどのように補正するのか。一般的にはパリティと呼ばれる余分な信号を入れておき、数学的に計算して誤りを補正していきます。ちなみに、みなさんがお使いのクレジット番号なども番号は順番につけられているのではなく、パリティと似た概念で「この入力は間違っている」ということをシステムが判断できる仕組みになっています。ただし、クレジットカードの場合は入力が間違っていることがわかるだけで訂正するほどの能力はありません。 光ファイバー https://ja.wikipedia.org/wiki/光ファイバー アイパターンの読み方基礎講座 https://ac-blog.panasonic.co.jp/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%91%E3%82%BF-%E3%83%B3%E3%81%AE%E8%AA%AD%E3%81%BF%E6%96%B9%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E8%AC%9B%E5%BA%A7 5 章 誤り訂正技術の応用 http://www.ieice-hbkb.org/files/04/04gun_01hen_05.pdf クレジットカードや会員番号の間違い防止どうやってるの? https://news.mynavi.jp/article/nadeshiko-44/
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「日の丸半導体」が凋落したこれだけの根本原因
東洋経済オンライン
山崎 俊彦東京大学 大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻 准教授
「過剰品質の問題」 これは半導体に限ったことではないと思います。某有名国内電機メーカーのかたがおっしゃっていました。 「うちのテレビは品質保証のための要求が高すぎる。だから他社と比べて同じ性能のテレビが倍の価格になる。そしてだから撤退せざるを得なくなった。」 と。 あともう1つ自分が個人的に思っているのは金太郎飴的経営も原因の1つかと思います。他社がやっているからうちも同じことをやる。DRAMをこぞって開発し、そして散っていったのが一例として挙げられます。スマホ端末も同じように感じます。他社との差別化とか、自社の得意な点の伸ばし方があまりうまくように見えます。 その昔、インテルもDRAMを作っていたことをご存知でしょうか。しかし、日本企業との競争でうまく行かなくなり、それがプロセッサ開発に舵を切らせた一因とも言われます。その後、どうなったかは皆さんご存知のとおりです。 昔半導体の研究をしていた一研究者として半導体部門の切り売り、無理な統合、撤退、人材の放出は嫌というほど見てきました。また、中にいる技術者の皆さんの苦悩や悲しみ、挫折などもたくさん耳にしました。 では、今の時代なら金太郎飴的な経営はなくなったのか?5年ほど前、ある有名企業の重役とAIの研究開発について相談にのっていたときの発言が忘れられません。 「他社さんがやってうまくいったらうちもやります」 それで闘っていけるのかと思いました。いま、その企業さんは業界の中で少なくともAI最前線にいらっしゃるようには見えません。 インテル社がDRAM事業から撤退(1985年)した経緯 https://www.komazawa-u.ac.jp/~kobamasa/reference/gazou/icind1/intel_dram.htm
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米グーグル、NY市中心部のオフィスビルを21億ドルで購入へ
Reuters
山崎 俊彦東京大学 大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻 准教授
西海岸のイメージが強いGAFAMですが、ニューヨークやボストンなどもベンチャーが盛り上がり、また有力な大学があることもあってグーグルやマイクロソフトがこぞってオフィスを開設しました。むしろ最初は「XX大学のYY先生を客員研究員で迎えたい。でも、地理的に遠い。なら、現地に研究所・オフィスを作っちゃおう」くらいなのりです。ちなみに、IBM研究所は昔からNYCの北側にあり、知り合いはわざわざNYCに住んで通勤しています。 企業だけでなく、ニューヨーク州といってもNYC(マンハッタン)から車で4時間も離れたイサカが本拠地のコーネル大学も、ルーズベルトアイランドの病院跡地にイスラエル工科大学と共同の新キャンパスを作り当時大きな話題を呼びました。プレス発表の時はコーネルのあちらこちらでライブストリーミング映像をみんなで集まって見てました。 企業の魅力だけでなく、都市の魅力に惹かれて来る人材も多くいます。学生たちの就活動向を見ていても、都会にオフィスがあるというのはこんなにもインセンティブとして働くのか、と感心するほどです。 ニューヨークエリア情報 ルーズベルトアイランド https://www.redacinc.com/NewYork/AreaInfo/RooseveltIsland.aspx
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