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米当局、若年層へのモデルナ製ワクチン承認巡る判断先送り=新聞
Reuters
山田 悠史マウントサイナイ大学病院 米国内科専門医
このニュースが目立つと、心筋炎のリスクが「高まってきた」ようにも見えてしまいそうですが、心筋炎のリスクは稀なまま変化はありません。 しかし、それでもなお最善の道を模索しリスクを限りなくゼロに近づけるために、このような検討が行われています。例えば、年齢や性別で各ワクチンの副反応が異なるのであれば、年齢や性別で接種を受けるワクチンを変えるといった対応です。 今回のケースでは、副反応の出現率を純粋に追いかけていくと、ファイザーと比較してモデルナで何倍にも心筋炎のリスクが高く見えますが、この解釈はそう単純ではありません。 実際に同様の条件で受けたわけではないため、他の因子の影響を受ける可能性が高いからです。 例え話になりますが、例えばモデルナ接種はコロナが流行している東京で、ファイザー接種はコロナがあまり流行していない地域で行われ、モデルナ接種の人の中にはワクチン接種前後でコロナ感染した人も相対的に多かったということになると、モデルナ接種直後に「コロナによる心筋炎」が多く見られるということが起こりえます。この場合、実際にはワクチンのリスクの違いではなく、コロナの感染率の違いがその違いを生み出していたということなります。 このような可能性のある要因を、統計的に可能な限り取り除いた上で評価を行う必要があるのです。
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10~20代男性、ファイザー製を「選択可」に 「推奨」からは修正
朝日新聞デジタル
山田 悠史マウントサイナイ大学病院 米国内科専門医
解釈を誤解されている方も多そうですが、これはワクチン接種自体への考え方を軌道修正するものではなく、ファイザーかモデルナかの選択において、ファイザーを「推奨」するという計画から「選択可」にという立ち位置に軌道修正したという話だと思います。 これは、心筋炎の発生数を単純に比較すると、その発生頻度が比較的高い29歳以下の男性において、モデルナがファイザーを上回ることから、同年代の男性に対してはモデルナではなくファイザーを接種するように推奨する動きが他国で見られていたための動きです。 しかし、実際には純粋なワクチンの影響以外の「隠れた影響」が調整されていない数値のため、数字を単純比較して結論づけるのは難しいと考えられます。こういったことを背景とした軌道修正だと思います。 なお、いずれにせよ心筋炎の発生頻度はまれで、ほとんどのケースが軽症にとどまるという点は改めてご確認いただければと思います。稀でありながらもその対応が慎重に検討され続けているということを伝える報道です。 **厚労省は各SNSでも上記立ち位置を明確にしています。 (参考: Twitter) https://twitter.com/mhlwitter/status/1448993762017873921?s=21
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異なるコロナワクチン利用のブースター接種で同等以上の効果-米研究
Bloomberg
山田 悠史マウントサイナイ大学病院 米国内科専門医
この試験の中では、458人が登録され、それぞれがファイザー、モデルナ、ヤンセンいずれかのワクチン(ブースター接種)をまちまちの組み合わせで受けています。 結果として、試験で報告されているブースター接種後の副反応は、これまでの報告と同様のものでした。 また、ブースター接種は、すべての組み合わせにおいて抗体を増加させていました。同種のワクチンでブースター接種を受けた場合、中和抗体は4.2~20 倍に増加、異種のブースト接種の場合には 6.2~76 倍に増加していました。 これらの結果から、ブースター接種をどのような組み合わせで行っても、効果は高く、副反応は同様だったと結論づけています。 ただし、この研究ではランダム化など、結果を比較する際に重要となる統計手法がとられておらず、それぞれの数字を単純比較することは残念ながらできません。また被験者数が少ないので、稀な副反応にどのような影響を及ぼすのかは確認できません。 このような限界がありますが、ブースター接種を今後フレキシブルに行っていく上で、重要な一歩であると思います。 参考文献:https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2021.10.10.21264827v1
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2回接種半年後も入院回避の効果 感染予防は低下、米チーム発表
共同通信
山田 悠史マウントサイナイ大学病院 米国内科専門医
デルタが世界的に流行した後、コロナワクチンの有効性が低下したとする報告が複数の国から出始めました。しかしこれらの研究では、有効性の低下が、時間経過による低下なのかデルタの影響なのかを十分に区別できていませんでした。 本研究ではそれを区別するため、ファイザーワクチンのコロナ感染とコロナによる入院への変異ウイルス別の有効性を、ワクチン接種後から6カ月までの期間で評価しました。 結果として、ワクチンの有効性の低下は、デルタの影響というよりも、主に時間による有効性の減衰による可能性が高いことが示唆されました。感染に対する有効性は、2回接種後1か月以内に90%以上に達しましたが、時間とともに感染に対する有効性は低下しました。これは変異ウイルスの種類によらず観察されています。一方、デルタによる入院への有効性は、6ヶ月後まで非常に高く維持されました。 今回の研究により、感染に対する有効性はデルタに対しても初期には非常に高いこと、それは時間とともに低下すること、その効果を再び獲得するためには、半年以上経過後にブースター接種が必要になることを示唆しています。 ただし、入院予防に対する効果は高く保たれていることから、ワクチンの位置付けを重症化予防とするのであれば、6ヶ月後でもまだブースター接種の意義は低いとも捉えられます。 引用文献: https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(21)02183-8/fulltext
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がん「緩和ケア病棟」備える医療機関 1割超で病棟閉鎖や休止
NHKニュース
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