Picks
388フォロー
12425フォロワー



【ポイント解説】「ジャニーズ廃業」会見で語られた5つのこと
赤井 厚雄株式会社ナウキャスト 取締役会長
一つ気になったのは、新社長の発言のトーン。現在事務所に所属している若手タレントの「応援をしたい」、「エージェントとしてこれまで以上にタレントが自由度を持って活躍できる環境を提供する」というのは、まるでかつての帝国が亡霊のように生き残ることを前提とし、そこにおける人間関係や上下関係が続くイメージを持っているように聞こえる。それが無意識の行動だとしたら、なお始末の悪いことです。
だから、問題のあった会社を作り直すには「内部者を排除」すべきなのだ、と改めて強く思います。
新会社で行うエージェント業務においては「タレントから雇われる身」という立場を理解した行動と発言が出来る「部外者」をトップとして雇う意識をもつべきなのです。
三菱UFJ、不動産劣後ローン参入 三菱商事系とファンド
赤井 厚雄株式会社ナウキャスト 取締役会長
日本の不動産ファイナンス市場における構造的課題は、リスクを取らないシニアローン提供する金融機関(銀行)はひしめいている反面で、エクイティとシニアローンの中間部分の資金提供主体が限られていることで、この課題はリーマンショックの後で外資系投資銀行のリスクテイク余力が減少した時に、顕在化しました。その構造的問題は未だに変わっていません。そのために、都市再生に取り組むデベロッパーの体力(資金余力に日本全体の都市の未来を託さなければいけないという状況が続いてしまっているわけです。今は、その弱点は顕在化していませんが、金融市場で異変が起こればいつでもリスクは顕在します。
参考に、亡くなる2年前に森ビルの森稔会長(当時)が、国交省の戦略会議(不動産投資市場戦略会議)に提出したリスク認識に関するペーパーを以下に示します。
https://www.mlit.go.jp/common/000129066.pdf
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/sosei_const_tk3_000018.html
これらを受けて、リーマンショック後のメザニンデット供給支援を国が行うことになり、スタートしたのがMINTO機構のメザニン支援制度です。
https://www.minto.or.jp/products/support/mezzanine/
https://www.minto.or.jp/archives/mezzanine/
ただし、このスキームで資金提供できる対象は、かなり限定的で、海外ファンドの再生型不動産投資には機動的に回せない、という問題があります。
今回の、三菱商事とMUFJの取り組みはその構造的課題に切り込んだもので、彼らにとってもチャンスになるはずです。
ジャニーズの記者会見 新社名は「SMILE-UP.」藤島ジュリー氏「ジャニーズ事務所は廃業する」
赤井 厚雄株式会社ナウキャスト 取締役会長
前回よりも準備期間が長かったためかタレント出身の2人も、落ち着いた受け応えをしているように見えました。一つ気になったのは、新社長の発言のトーン。現在事務所に所属している若手タレントの「応援をしたい」、「エージェントとしてこれまで以上にタレントが自由度を持って活躍できる環境を提供する」というのは、まるで今のジャニーズ事務所が亡霊のように生き残ることを前提とし、そこにおける人間関係や上下関係が続くイメージを持っているように聞こえる。廃業するなら、潔く手を引いて、補償を支払うことに徹し、エージェント業務においては「タレントから雇われる身」という立場を理解した行動と発言をすべきです。発言に余裕ができたら偉そうにするというのはいただけない、と私は思う。

NORMAL
投稿したコメント