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スペイン領カナリア諸島で50年ぶりに火山が噴火 避難呼びかけ
NHKニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
大西洋のカナリア諸島はモロッコの西にあたる場所にある火山島群です。ハワイなどと同じくいわゆるホットスポットで、地球内部からマグマが湧昇してきやすい場所にあり頻繁に噴火が発生しています。ラ・パルマ島は中央部に大きなカルデラを有する火山島で、最近はカルデラの南にのびる山脈(ケンブレビエハ火山)での火山活動が活発です。50年前の噴火は島の南端部にあるテネギアという火口からの噴火でしたが、今回は山脈のほうに数か所の火口が形成されている模様です。すでに先週末から火山性の地震が相次いでおり、噴火が近いとして警戒態勢がとられていました。現時点では大きな被害の報告はありません。 噴火の様子についても、噴煙を高く大量に噴き上げるというよりは、いわゆるマグマを流すタイプの噴火になっているようで、現時点では噴煙が流れて他のカナリア諸島に影響がでるような状況でもありません。ホットスポットなので割と深い場所から上昇してくるマグマであるために、さらさらと流れるような噴火になりやすいという特徴が見事に現れているように見受けられます。 なお、ラ・パルマ島の火山で大規模な山体崩壊が発生すると大西洋全域に津波の恐れがあるという研究があり話題を呼んでいますが、現時点では山体崩壊があったという直接的な証拠があるわけでもなく、また火山活動がそちらに進展しそうだということではありません。山体崩壊など爆発的な噴火は、どちらかといえばプレートの沈み込み帯で発生する、日本やインドネシアの火山で発生することで、ホットスポットのさらさらとしたマグマではあまり発生しにくいと考えられています。現時点ではそのような心配はないと考えて大丈夫かと思います。
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台風14号 西日本の大部分が強風域 明日にかけて大雨や強風に警戒
ウェザーニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
台風はすでに中心付近の積乱雲は相応に弱まっていますが、中心の東側にまとまった雨雲をもっています。風についても、中心付近でのみ強いというものではなく、離れた場所でも海沿いを中心に強い風が吹いており、台風としての特徴から徐々に温帯低気圧としての特徴に移行しつつあります。 台風が東に進むにつれて、西日本だけでなく東海や関東でも18日は朝からまとまった雨となりそうですし、海沿いを中心に一部では強い風となる恐れがありますので、どうぞご注意ください。特にどこかで大きな災害が発生しそうだという状況ではありませんが、一部で200mmを超えるまとまった雨になり、また強風もあることからいわゆる台風で連想される被害については局地的には発生してしまいそうです。自分だけは大丈夫、ではなく、仮に大雨で川が氾濫したら、仮に飛来物で家の窓ガラスが割れたら、仮に停電となったら、などのシミュレーションをしておくことをお勧めいたします。 また東北や北日本もひとごとではありません。もともと台風が温帯低気圧に取り込まれて一緒になって発達するはずだった低気圧が日本海から北海道方面へ進み、東北や北海道でも太平洋側を中心に強い雨と風には注意が必要となっています。 今後台風は温帯低気圧になったあと関東の南海上でしばらく停滞する見込みで、関東や東海はこれによって連休中は曇りやすい天気が続いてしまいそうです。その後は中国で発達した低気圧の余波で、来週後半からは割と涼しい秋らしい天気となってきそうです。
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鹿児島 諏訪之瀬島で噴火発生 噴火警戒レベルを3に引き上げ
NHKニュース
台風14号 あす西日本上陸へ なぜ予報は大幅に変わったのか…?
NHKニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
台風14号の進路が急に変わった最大の理由は、台風自身の再発達もありますがそれ以外に、台風を連れて行ってくれる上空の気圧の谷が予想よりも南下してこないことになり、台風が日本海へ引きずり込まれるはずがそうならなかったことにあります。 そもそも、上海沖で停滞する見込みであった時から、この台風は行く末が心配されており、各国の予報モデルの結果もばらつきが大きく、どうなってしまうのかというようなものでした。台風が中国大陸に上陸して弱まるというのが予想の多数派を占めたときもありました。結局は悪い方向にぶれてきていることから、気象庁も早めにゴメンナサイをして予報を切り替えた、というところです。 この台風の再発達は眼を見張るものがあり、16日の昼間には一時的に台風の眼のようなものが形成される時間帯があるなど、東シナ海の暖かい海のエネルギーをしっかりとチャージしている様子を見せています。今後は九州北部を通過して、四国から紀伊半島付近を徐々に勢力を弱めながら通過していくこととなりそうです。ジェット気流には乗り切れず、そのまま関東沖で停滞して弱まるというシナリオに書き換わってきました。 この台風は発生当時からそうですが、中心付近にだけ特に強い積乱雲を伴っているのが特徴です。これから九州・中国・四国では特に台風に対して注意が必要で、中心が近づくと急に強い雨や風に見舞われるということになります。油断せず、飛ばされやすいものは屋内にしまったり、外出の用事は台風の接近前に余裕をもって済ませておくなどの工夫をよろしくお願いいたします。
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人為的に「台風制御」 国が研究支援へ
日テレNEWS24
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
台風は、要するに熱帯に余った熱の塊、と言い換えることもできます。ですから、その中心付近にドライアイスを投下すれば、多少なりともその熱を奪うことができ、台風の勢力をそぐことができると言われています。ただ、問題はその熱量です。核兵器何個分という熱量があるとされていますので、飛行機から投下できるせいぜい100kg程度のドライアイスで一矢報いることができるのかは微妙なところです。 このように台風など都合の悪い気象をコントロールしようという動きは気候工学などといわれていますが、こうしたことに積極的に取り組んだ米国では、1947年に大西洋の海上を通り抜けていきそうであったハリケーンにドライアイスを撒布した結果、急に進路が変わり陸上に上陸してしまったり、1969年にも水分をすべて雨にして落としてしまおうとヨウ化銀を撒布したことがありますが、この時も進路が変わる恐れがあったなどと批判された過去がありました。 日本においても、確かに強い台風を弱めることができるなら良いことのようにも思いますが、梅雨時期に雨が少なくても夏から秋にかけて台風がやってくることで狭い日本に貴重な水資源をもたらしてくれる存在でもあります。仮に日本へまったく台風が近づかないようにしてしまったら、新たな問題を招きかねないという懸念は出てきます。 ただし記事中で引き合いに出されている2019年の房総半島台風では、上陸直前まで台風が発達してきたというところが今までの台風にはない特徴で、このために多くの被害が出たということも言えます。台風の進路にはあまり影響しない範囲で、なんとか勢力をうまくそぐことができるような方法を考えていくことになるのかもしれません。
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石川県能登地方で震度5弱 津波の心配なし
NHKニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
能登半島で最近発生した地震では、2007年のM6.9のものと1993年のM6.6のものがあります。今回の震源は1993年の震源にかなり近く、北西と南東に軸を持つ逆断層型と速報されておりメカニズムもほぼ同じです。30年前の地震の時の局地的な断層の滑りのこりが影響したのかもしれません。 能登半島は、そもそも日本アルプスと同様に陸地側のプレートが南東から押されることにより、シワがよって盛り上がったような地形となっています。そのため断層が多くなっていますが、陸上には活断層であるとして大地震の発生する確率について国の地震研究本部による長期評価の対象となっているものもありますが、海面下の断層については海底調査だけで確認するのは難しく、現実にはほとんど把握できていないのが実態です。 海面下に活断層があるようなケースも考えられますので、常日頃から地震・津波へは備えておく必要があります。大きな被害がないことを願いますが、揺れが小さかった場所においても地震対策を見直すきっかけとしていただければ幸いです。 #追記 震源地は防災科学研究所の速報段階から修正され、能登半島の陸地にかかる部分が震源となりました。1993年の震源は北の海底でしたので、とりあえず関係は薄れるということになります。ここ数ヶ月地震活動がやや活発になっている場所であったとのことで、ちょっとした群発地震の様相を見せているもようです。北アルプスでも群発地震はあるので、あまり気にしすぎてもいけませんが、しばらくは大きめの地震に注意が必要となるかもしれません。
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台風14号 短くなった進路予想に油断禁物 温帯低気圧に変わり再発達 関東に影響は
tenki.jp
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
台風14号は、14日には中心付近の活発な積乱雲がほとんどなくなり、もはや台風としては終わりかと思うようなところまでいきましたが、15日午後になって中心付近の積乱雲が一時的ですが復活しており、まだまだ台風としての勢力を保っていることを示しています。 今後の進路については、温帯低気圧になりながら18日にかけて日本海で急速に発達するというシナリオを申し上げていましたが、上空の気圧の谷があまり深くならない予想に変わりつつあり、この場合低気圧の進路を北に引きずり込む作用が小さくなるため、台風から変わった低気圧が西日本から近畿、東海、関東と本州沿いに順番に通過していく可能性が出てきました。温帯低気圧になったとはいえ、元台風が本州を横断するとなれば各地で大雨や強風、一部で暴風レベルの風となる可能性があり、油断大敵で十分な警戒をしておく必要があります。 台風が温帯低気圧になるときの基準は、中心気圧や風速が弱くなったからではなく、たとえば台風では中心付近で特に風が強いという特徴があるものが、温帯低気圧では中心から離れたところで風が強い場合が多いなど、その性質や備えるべき対策の違いから言い方を変えているもので、被害が出るか出ないかを区別したものではありません。 週末は西日本から北日本まで広い範囲で強風と大雨になりそうです。どうぞ今後の台風、および低気圧の動きに注意して最新の情報を仕入れるようにしてください。
関東で震度3 “異常震域”か 震源は東海道南方沖深さ450キロ
NHKニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
伊豆小笠原海溝で沈み込んだ太平洋プレートはやや深い角度で沈み込んでおり、これがマントル下部にかけて周囲の物理的性質が変わる領域に達して力のバランスが変化することで、深さ500km付近やもっと深いところで割と大きな地震が発生し、震源に近い伊豆諸島や東海地方などよりも遠く離れた関東や東北で揺れが大きくなることがあります。 記憶に新しいところでは2015年5月の小笠原西方沖地震が挙げられます。深さ680kmでM8を超えるという、深発地震としては最大級といっても良い地震でしたが、最大震度は母島と神奈川県二宮町で観測した震度5強でした。震度5弱は埼玉県の一部で観測しており、小笠原の地震が関東を大きく揺らしたタイプの地震でした。 地図上でみて、震源に近い場所に比べて遠い場所で強く揺れる状態を異常震域と言いますが、固いプレートの部分では揺れが伝わりやすく、プレートでないマントルの部分にはあまり揺れが伝わりませんので、太平洋プレートがつながっている関東地方で揺れが大きくなるのは当然といえば当然で、それ自体はおかしいことではありません。ただし、震源が遠くても大きめな揺れになることや、長周期地震動を伴うことがあることは理解しておく必要があるでしょう。
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金曜・土曜は各地で雨風強まる 温帯低気圧化する台風14号の影響
ウェザーニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
台風14号は13日午前中まで、まだはっきりとした眼を持っていました。現在は徐々に弱まりつつありますが、台風の東側に湿った空気がやってきており、前線と相まって九州ではすでに強い雨となっているところがあります。今後は暖かい南シナ海の水蒸気が供給されるものの台風を流してくれる上空の風がないため、同じような勢力を維持して2日間ほど停滞する見込みです。その後ようやく南下してきたジェット気流に乗って朝鮮半島をかすめ、温帯低気圧になりながら日本海へ入る見込みとなっています。九州などに台風が上陸する可能性はかなり低くなりましたが、台風に関連して大雨となる恐れがありますので引き続き注意が必要です。 台風が温帯低気圧になると言いましたが、今回は温帯低気圧になってから北日本でさらに発達する見込みとなっています。あまり知られていないのですが、台風が単に弱くなって温帯低気圧になるのではなく、熱帯低気圧の概念から外れたから温帯低気圧になるだけなので、中心の気圧や風速に何か基準があるわけではなく、例えば熱帯低気圧としては取るに足らないものだったとしても、その後温帯低気圧になってからいわゆる爆弾低気圧として暴風をもたらすこともあり、防災上の懸念事項の有無が台風と温帯低気圧の差ではないことはよく理解しておいていただければと思います。17日以降は北陸や東北、北海道を中心に台風から変わった低気圧の影響を受けそうです。十分な警戒をお願い致します。
「異常気象、温暖化が影響」 8月大雨で気象庁検討会長:時事ドットコム
時事ドットコム
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
これはちょっとタイトルの付け方がまずいですね。先月の大雨が異常気象といえることは間違いありませんし、昨今の温暖化が進んでいることも事実ではありますが、温暖化が大雨の引き金になったとは断定されていません。複数の要因が絡み合って発生したものであり、温暖化だけのせいにするのは早計です。 異常気象分析検討会のコメントも、今回の大雨についてではなく一般的な話として、温暖化により大気中の水蒸気が増え、大雨につながる可能性が高まっていると述べただけですので、今回の大雨が温暖化が原因であったと断定しているわけではありません。それは今後数年かけて、たとえば温暖化がない気候であれば何万年に一度というような大雨であったのが、頻度が上がって数十年に一度になっている、というような、そもそも地球大気がもっている揺らぎをきちんと検討したうえでの研究がなされていくことになります(例え方は乱暴ですが、コロナに効く治療法は何か、という議論と似ているところがあります。短絡的に考えるのは危険ですよね)。 温暖化は温暖化、大雨は大雨で、それぞれとるべき対策も違いますので、せっかく解くべき問題があるのに自ら複雑にごちゃ混ぜにして分かりにくくする必要はありません。粛々と問題を解決していくことが求められています。
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台風14号 台風特異日の9月17日ごろ九州北部に接近か 西日本は大雨に
Yahoo!ニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
台風14号は12日の昼頃に与那国島と台湾のちょうど真ん中を通過していく形となりました。この台風は中心付近で特に強い風となっているのですが、その中心付近の暴風は与那国島にも台湾にも直撃せずにすみ、現時点では広範囲での大きな被害という報告は入っていません。与那国島は直撃かとも思われていたので、予想よりは良い方向にぶれた、ということになります。 今後の懸念事項として、東シナ海まで北上した時にあまり弱まらず、そのまま進路を東にとって九州を直撃するのではというのがありましたが、これについても可能性はかなり低くなりました。台風が上海にかなり接近するか、大陸に上陸する見込みとなっており、この影響もあって台風はそれなりに勢力を弱めてくるような予想となってきています。その後温帯低気圧化しつつ東へ進んでくる予想となっており、少なくとも台風として強い勢力を保ったまま九州を直撃するということはなさそうになりつつあります。 ただし、まだ油断するのは早く、森田さんの記事中にもあるように、台風の東側に湿った空気が北上してきており、天気図上にある秋雨前線を刺激して大雨となる可能性は十分にあります。台風が前線を刺激して大雨となった事例は枚挙に暇がありません。現時点で大きな被害をもたらすような大雨が予想されているわけではありませんが、気圧配置や台風の周りの水蒸気の動きを見ていると、九州で雨の量が多くなりそうであることは容易に想像できます。まだ油断するのは早い状況です。引き続き台風情報にご注意ください。
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まるで”竜巻”のような台風14号 中心接近で記録的な暴風のおそれも
Yahoo!ニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
台風14号は、特に発生して急発達したタイミングでは、台風の大きさの分類で廃止された区分である「ごく小さい」に分類されるほどの小ささでした(2000年に、こうした表現は油断を招く恐れがあるとして、大きさや強さが小さい、弱いなどという表現については廃止されました。それまでは中型で並の勢力などと言われていましたが、現在はこうした場合は単に台風と呼ばれます)。 今でこそ大きさは若干大きく表現されていますが、中心付近の積乱雲が活発なところで猛烈な風が吹いており、台風が接近すると急に風が強くなるという、竜巻のようなイメージでとらえたほうが良いかもしれないような状態となっています。天気図でも、台風の中心付近だけに等圧線が多く描かれ、黒く潰れてしまっている様子が分かります(ちなみに、SVG画像で提供されている天気図でデータを確認したら、黒く潰して省略しているわけではなく、ちゃんと中心気圧のところまで等圧線が引かれていました)。等圧線が混んでいるところで風が強いということはよく言われますが、まさに中心付近で特に猛烈な風となっている様子が分かります。 こうした特徴を持った台風は、実は2年前の台風15号(房総半島台風)にもみられ、中心付近の猛烈な風が吹いた場所で特に被害が大きくなったことは記憶に新しいところです。台風にはいろいろと個性があり、小粒でもピリリと辛い奴もいるので、大きさが小さいからと油断してはいけません。 また、この台風は東シナ海を北上して上海付近に達し、その後台風を流す風がなく停滞するような予想となっています。台風自体はそこで多少弱まることが期待できますが、一方で台風の東側にあたる九州付近に湿った空気が入って大雨などの災害をもたらす可能性があります。今後の台風の情報に十分ご注意ください。
台風14号 中心気圧910hPaに低下し今年2番目の強さ 進路に注意
ウェザーニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
台風14号は大きさは小さめですが、猛烈な勢力をもった台風です。7日の夜に急速な発達を見せ、世界中の気象関係者から注目を集めている存在です。 すでに台風の眼となる積乱雲を二度ほど入れ替えていますが、現在はその積乱雲も安定していてまさに最盛期を迎えており、すぐに弱まりそうにありません。 数日前までの数値予報では、台湾に上陸する可能性が高いとされていましたが、現時点での数値予報では台湾への上陸の可能性は低くなっています。台湾の東側、西表島や与那国島付近を勢力を維持したまま通過していく可能性が高く、先島諸島では十分な準備と警戒が必要です。 13日には東シナ海へ北上する見込みですが、問題はそのあとです。台風は太平洋高気圧の縁を流れる気流に流されつつ、北上してきて西風であるジェット気流に乗って温帯低気圧になるのがふつうなのですが、今回ジェット気流が朝鮮半島の北にまで北上してしまっており、台風を流してくれる存在がない状態におかれる見込みです。 東シナ海も海水温は比較的高めであるため、台風がそこまで崩れずに東シナ海で迷走する可能性も出てきています。また、徐々に南下してくるジェット気流に乗って九州へ接近・上陸というシナリオを示唆する演算結果も出てきており、特に来週中ごろ以降に西日本や東日本にかけても影響する可能性がありますので、今後の進路予報には十分注意するようにお願いいたします。
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「宇宙太陽光発電」実証実験へ…天候に左右されない「新エネルギー源」
読売新聞
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
宇宙にソーラーパネルを置けば、天気を気にしなくていいじゃないか!というのは確かにそうなのですが、受け手となる地上局は結局天気の影響を受けます。電気をどの周波数帯で流すのかにもよりますが、そこで減衰してしまい利用できる電力が下がってしまうのでは、結局同じことなので気を付けたいところです。リレー衛星のようなものが使えれば、それはそれで良いのかもしれませんが、仕組み的にそんなことが出来るのかわかりません。 そしてすでに皆さんご指摘されていますが、こんな大掛かりなものを、しかも静止軌道までとなるとコストが大変です。価格破壊といわれたSpaceXのファルコンヘビーでさえ、静止軌道までは1kgあたり50万円を超える費用が掛かります。ソーラーパネル、そして電力を地上に伝送するアンテナの重さはいかほどでしょうか。いずれにしても発電量とコストを比べると、ちょっと割に合わなさそうです。 やはりエネルギーは地産地消というのが途中での損失が少なく、原則としてはこれが望ましいです。これから人工衛星の数が増え、また宇宙ホテルなど宇宙の商業利用が進むことを考えると、そうした衛星に対して発電所のように電力を供給してくれる存在があっても面白いかなと思いました。
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東京23区 およそ3年半ぶりに低温注意報発表
tenki.jp
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
関東地方では、9月に入ると一気に夏が終わりと言わんばかりに涼しい天気が続いています。秋雨前線が南下し、北にある涼しい高気圧の影響を受けたためですが、東京の平均気温は1日からおよそ20℃前後で推移しており、平年が25℃程度であるのにくらべおよそ5℃低いイメージです。この涼しい天気は7日ごろまで続く見通しで、東京の低温注意報の発出基準「平年より5℃以上低い日が3日続いた後、さらに2日以上続く」に該当するとして発出されました。 実は低温注意報が出されているのは関東地方では東京地方だけとなっています。低温注意報の発出基準は気象台ごとに、あるいは季節によっても変わり、例えば夏期の基準ですと、神奈川では最低気温16℃以下が数日継続、千葉では最低気温16℃以下の日が2日以上継続、埼玉では低温により農作物に著しい被害が予想される場合、などとなっており基準が違います。元来は稲など農作物への影響を考慮して設定された注意報なので、埼玉の基準がもっとも合理的なのですが、あるいは平年比でみる東京の基準のほうが注意報を発出する側からするとやりやすいのかも知れません。 今は前線が南下していますが、今週後半からは東北地方まで前線が北上する見込みで、関東地方はまた暑い天気がぶり返しそうです。その後も周期的に気温が変わるようになりそうですから、コロナの折、体調管理にはより一層お気をつけ下さい。
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フィリピン航空、米で破産法申請 コロナで需要減響く、運航は継続
共同通信
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
フィリピン航空の親会社はPALホールディングスで、さらにその株式の大半を保有しているのはLTグループ、つまり大富豪のルシオ・タンです。今回は報道によるとPALホールディングスの破綻ということではなく、あくまで航空会社としてのフィリピン航空の破綻処理とのことで、株主資本を削るというよりは、主に航空機リース料の支払い免除を求めるための破綻処理であるように見受けられます。そのため、リース主が多い米国で破綻処理を申請したものと考えられます。航空機リース料は飛行機が飛ぼうが飛ぶまいが出ていってしまうもので、コロナ禍で財務が厳しい中において大きな負担となっていたものと想像されます。 今回はそうした債務を極小化し、あらたにLTグループから資本注入を受ける形での再建案となる模様で、リース料の支払い停止の代わりに借りている飛行機を返却し、経営規模を一時的に縮小して支出を減らす考えのようです。ちなみに利用客が保有する予約はもちろん、マイルや返金処理についても今まで通り行われるとのことで、利用客の権利は最大限尊重された形となっていますのでご安心ください。 フィリピン航空も、他の東南アジアのナショナルフラッグ同様、長年の赤字体質からの脱却も課題の一つとなっています。ワクチン輸送や、出稼ぎ労働者の帰国の足など多くの役割を担う航空会社ではありますが、引き続き体質改善が求められる状況が続きそうです。
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千葉 九十九里浜に1000年前の巨大津波の痕跡 未知の巨大地震か
NHKニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
このニュースを房総半島沖に津波を発生させる地震があった程度の話としてとらえると、ピントがぼけてしまいます。産総研のプレスリリースによれば、九十九里のボーリング実施場所まで津波堆積物が残るような津波を発生させうる地震をいくつか想定しています。たとえば東日本大震災では実績としてそこまでの津波が九十九里に来襲しておらず、これだけでは津波堆積物を説明できません。残る可能性を求めてパターン分けをしており、元禄型の関東地震が数百年間隔で繰り返しているか、ないしは房総沖の日本海溝に特有のM8クラスの固有の地震があるか、あるいは伊豆小笠原海溝(従来巨大地震はないのではと言われていた、太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界部分)で発生した巨大地震の痕跡ではという分析をしています。 前回の東日本大震災での浸水はさほどではなかった九十九里ですが、過去に内陸数kmまで浸水するような津波があった証拠は出てきているので、それに結びつく地震がどこかで発生していたことは重く受け止めるべきである、という研究内容となります。 例えば1605年の慶長地震津波では、地震動の記録があまりない割に、房総半島での津波被害や、その他西日本に至るまで断片的に津波の記録が残っており、これがどこで発生した地震であったのかという点はミステリーとなっています。いろいろな説がある中の一つの説として、伊豆小笠原海溝でのM8級の地震を仮定するとうまく説明できるという研究発表も2013年にされており、今回の研究が指摘する内容と一致する部分もあります。 日本は巨大地震を発生させうる海溝がある太平洋、プレート境界での断層で地震が発生する日本海など津波が来ないほうがおかしい国柄です。一方で海の恵みもまた、得やすい場所にあります。リスクをしっかり考えつつ、利益をちゃっかり得ていくというのがこの国に生きる者の知恵と言えるでしょう。
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