中村 祐太

2016年、当時クアラルンプールでメディア関連の仕事をしていたのだが、その時のマーケット調査でよく目にしたのがCarousell。 メルカリみたいなのかなぁと思っていたが、まさかここまでとは！ しかし改めて思ったのは、東南アジアのスタートアップやベンチャー企業に対しては欧米資本がかなり注目しており、例えば現地で圧倒的な認知を誇るMudahなんかは、現地会社のCEOはインド人だったが実際はノルウェーのテレコム企業が実質オーナーだったと記憶している(※当時の状況なので今はわかりません)。 いずれにしても東南アジアの成長スピードは侮れないどころか、日本も相当な危機感を持たないと、今後どんどんとパワーバランスが崩れていきそうな予感がします。

数年前にマレーシアのクアラルンプールで駐在していた時、現地のショッピングモールにイオンのスーパーがあって、そこでマレー人も中国人も普通に買い物をしている光景にとても驚いた。 なぜイオンが東南アジアの主要都市に進出しているのか(確か他の東南アジアの都市にもたくさんあるはず)、なんならマレーシアで言うと主要都市以外のローカルな都市にもイオンがそびえ立っていた訳だが、当時はその背景とか狙いとかよくわからなかったけど今思うのは、他のリテーラーや日系企業がやっていないことをイオンがやっているというそのこと自体にすごい価値があるし、そのチャレンジ自体がすごいクールだし、結果として現地の生活の一部に溶け込んでいることにただただ驚嘆したということ。 なんとなく守りの堅そうなイメージが先行しがちかもですが、実はすごいチャレンジングで攻めの気概の強いのがイオンだと感じていますので、ただの決済サービス導入に留まらず、何か大きなイノベーションを期待しています！

是非これからも頑張ってほしい！

黒字化したばかりではあるが、黒字化にこだわり続けるよりも、なおも海外の進出先を積極果敢に検討しているその姿勢に、大変学ぶ点が多いと感じました。