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2017年政府活動報告--人民網日本語版--人民日報
j.people.com.cn
藤井 陽介藤井公認会計士事務所 代表 管理部
2017年政府活動報告の日本語版。李克強の全人代での演説を起こしたもの。誰が訳しているのか知らないが平易で大変読みやすい日本語になっている。中の人すごい。こちらの政府活動報告を読むと、共産党政府が「何を課題としていて」「どの分野に進んでいくのか」が網羅されていると共に、共産党政府の行動・思想原理が何処にあるのかを読み解くことが出来る。非常に有用だが中国語の分量が多すぎて挫折していた。 ■現時点で政府が認識している課題 「~地域によって経済の情勢がばらつき、財政収支の矛盾が拡大し、経済・金融分野のリスク要因が無視できない。環境汚染が依然として厳しい情勢にあり、とくに一部の地域で深刻なスモッグが頻繁に発生しているため、対策措置をいっそう強化する必要がある。住宅、教育、医療、養老、食品・医薬品安全、所得分配などの面でも、人民大衆が不満を感じている点は依然として少なくない。採炭・建築・交通などの分野でいくつかの重大事故が発生したことは、悲痛に耐えない~」 ■2017年の政策重点 ①供給サイドの構造改革(三去一降一補)②重点分野(政府・財政・金融・国有企業・財産権・社会体制・生態)の改革③内需の潜在力発掘④イノベーションによる実体経済の高度化⑤農業の安定的な発展と農業収入の増加⑥対外開放の積極的・主導的な拡大⑦生態環境保護・対策の強化⑧民生の保障と改善⑨政府自体の建設強化 ■所感 政策重点の内容は2016年の実施内容とほとんど変わらない。政策内容に「農業」について明示化された点が違うくらいか。2017年は中央政治局常務委員(China7)がほとんど刷新されるとされ、中央政府の人事が最大の焦点となる。不要な争い事は中国としては望まず、「安定」「穏健」といったキーワードが軸となるのではないか。
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中国、GDP6・7%成長に減速
ロイター
藤井 陽介藤井公認会計士事務所 代表 管理部
過去の中国の成長率からみれば6.7%という数字は「26年ぶりの低い伸び率」ということになるかもしれないが、2016年の世界及び中国の環境下において6.7%を維持したのはある意味驚嘆に値する。裏を返せば、6.7%ですらも達成するのは大変だったということになる。 6.7%を維持したのは主に不動産と自動車である。不動産については2月に住宅ローンの頭金比率を引き下げて抑制を緩和した結果、一級都市で一部で投機的な動きが広がった。10月にまた住宅ローンの頭金比率を引き上げて抑制したものの、年内までは顕著な効果は出なかった。不動産の失速は2017年に遅れて訪れるものと思われる。また自動車についても軽自動車に対する減税が行われたが、当該減税は2017年に失効するため、こちらもまた2017年の需要を先食いしたものと思われる。 2017年は6.7%をさらに下回るとされているが、習近平政権は2020年の国民一人当たりGDPを10年の2倍にすることを公約としており、この達成には平均年率6.5%以上の成長が必要とされる。経済成長率の速度によっては財政政策も辞さない構えとみられるが、結果的にその行為は13次五ヶ年計画のキモである「供給サイドの構造改革」とは逆行する形となる。
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中国、成長目標引き下げ=6.5%前後に-ロイター報道
時事通信社
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