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教育に広がるメタバース 仮想教室に学びの仕掛け 不登校向け活用も
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表 文部科学省中央教育審議会 委員
オンライン教育やベタバース上の教育ってどうしても皆さんが受けてきたコロナ禍の質の低いオンライン教育にイメージが引っ張られがちだが、まったく別物だと考えた方が良い。
学校が提供したコロナ禍のオンライン教育は「必要だから」急ピッチで一生懸命作り上げたもの。もちろん、これ自体は否定するべきことではなく、限られた環境やリソースの中で作れるものを提供していたと思う。
一方で学校の先生はオンライン教育やテクノロジーの素人でもある。作れるもの品質には限界がある。
本記事で紹介されている二社もそうですが、テックを強みとするEdTech企業がこの領域にどんどん参画することで、今後、素晴らしいプラットフォームが生まれる事を期待したいですね。
全国学力調査“スマホ時間”長いほど正答率低い傾向
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表 文部科学省中央教育審議会 委員
まだ全国学力調査のレポートを読んでいないので、なんとも言えないのですが、これって、単純にスマホの時間が長いことが問題というよりは勉強時間がその結果短くなってしまうことが原因なのでは?
ほかのことでも言えるかと。例えば、
「スポーツを長くやっている子の方が正答率が低い」
「プログラミングを長くやっている子の方が正答率が低い」
「音楽やアート活動に長い時間取り組んでいる子の方が正答率が低い」
学力ってわかりやすい指標なので、毎回こういう調査で大騒ぎをしてしまうのですが、一人一人の幸せの定義や成功の定義を持てるようにして、一つの指標で横串を通してしまう世界観から早く脱却したいですね。
コロナで留学中止から2年、留学復活のシナリオ
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表 文部科学省中央教育審議会 委員
正規留学は人数が増えているのが印象です。コロナ禍で海外進学塾のCrimson Educationは生徒数が3倍に増加。
短期留学は壊滅的な打撃ですね。これは復活するのだろうか。。
ちなみに、オンライン留学で「フィリピン」が第一位に上がってきているのは単純に時差の問題。アメリカやカナダのリアルタイムで運営しているプログラムに参加しようと思うと、日本時間の深夜になってしまうんですよね。なので、アジアで英語教育が進んでいるフィリピンになっている構図。
オンラインインターナショナルスクールのCrimson Global Academy は生徒数がグローバルで1,000人突破しました。日本からも2年で150名を突破。先生をアメリカ・イギリス・ニュージーランドなどで採用しているので、24時間体制で生徒を支援できるのが強みとなっています。
コロナで留学のあり方が多様化しているのは本当に素晴らしいことですね。
学校で習った「英語の発音が怪しい」問題の真相
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表 文部科学省中央教育審議会 委員
発音って本当に難しいし、ここまで気をつけないといけないかも疑問。
アメリカに来て感じるが、発音なんて気にしている人はいない。というより、多様な発音に対応できる会話力を持っていないとなかなか会話が成立しない。ニュージーランド、シンガポール、中国、アフリカ、インドと各国独特な発音があるし、綺麗な英語だけに慣れていると聞き取れないケースだってある。
また、発音や文法学習に重きを置く日本は英語嫌いを生み出してしまっている気がします。
・楽しく発音学習する(ELSAなどを活用)
・発音にこだわりすぎず、楽しくコミュニケーションを取るところからはじめる
事が大切ですね。
教材系SaaS企業がリアル塾開校 51億円調達したスタートアップ・atama plusの狙い
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表 文部科学省中央教育審議会 委員
「長野県松本市」なので、既存のお客様と競合することはあまりなさそうです。
このご時世、日本国内の塾展開を本気で考えているわけでもなさそうなので、旗艦店としての機能を考えているんでしょうかね。自分達の製品で育てた子どもたちの教育成果を証明することができれば、全国の塾導入(営業)も一気に加速しそうです。
また、「地方」というのもまた良いですね。成功すれば、地方と都心の教育格差の是正の有効ツールとして展開が進みそうです。
公教育導入をどれだけ本気で考えているかはわかりませんが、都心は塾を中心に展開して、地方は教育行政への導入も事業展開の選択肢に入ってきますね。
あとは、海外展開への実証か?海外は塾みたいな機能が脆弱なので、人に依存しない海外展開モデル(店舗展開)に向けて色々と検証できそうです。
「親ガチャ」データで裏付け 貧困層の子「授業わからない」3倍超、進路「中高まで」4倍超
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表 文部科学省中央教育審議会 委員
「親ガチャ」という流行語で近年さらに子どもが置かれている社会経済的資本からくる教育格差が話題になっていますね。ただ、これは全く新しい話ではなく、2-30年前からわかっている事実。
施策としては
1. 教育の無償化:相当施策は進んできた(高校の無償化や大学の無償化に向けた議論)
2. 教室内にバラバラな学力の子たちを一緒にして教育しないといけない履修主義の限界:個別最適化された学習を推進する(AI学習など)。また自動的に進級ができる履修主義ではなく、習得主義への転換を検討する。
3. 学校外のサポート体制を拡充する:Learning For All やKidsdoorを中心とした学習支援事業の拡充(助成事業、民間企業の支援により運営)、ノウハウの共有→質の高い学習支援事業をスケールさせる
4. 経済的に困窮している子どもたちへの教育バウチャーの配布:Chance for Childrenがやっているような教育バウチャー事業の拡大。また、就学援助が対象となる家庭は教育援助費が行政から出されるので、こちらの有効的な活用
5. 家庭の支援:ケースワーカーによる支援体制の拡充や、ケースワークの育成。また家庭支援をおこなっているNPOの支援の拡充。
なんか、この問題を議論する事にはほぼ意味がないと思っていて、あとは課題解決に取り組んでいるプレーヤーをしっかりと行政からも民間からも支援する体制の拡充が大切です。
プレーヤーでない方も、良い取り組みをしている共感できる団体に月額1000円の寄付でも大きな意味を成します。自分も行動を起こし続けたいと思います。
Introducing the Stanford Doerr School of Sustainability
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表 文部科学省中央教育審議会 委員
スタンフォード大学がなんとサステナビリティにフォーカスした学部と大学院を新設!
その寄付額なんと総額2000億円。そしてJohn and Ann Doerrさんから1400億円の寄付!!
SDGsやサステナビリティにフォーカスしたい学生は必見ですね。今後この領域はMBAよりもこの学部が注目されるかもですね。
ちなみに、DoerrさんはAmazon,Google,Compaq, Netscape,Symantec,Sun Microsystemsなどの世界的テック企業の初期の投資家であり、ジェフベゾスやラリーページの師匠的存在でもあるわけです。ハーバードビジネススクールの卒業生なのに、スタンフォードにこのプログラムをスタートしたのも興味深い。
校長がPTAに「知人に教員いない?」 新年度、先生不足の学校続出
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表 文部科学省中央教育審議会 委員
地方は特に深刻です。
これまでたくさんの教育委員会をまわり、学校長にもインタビューをしてきたが、特に臨時的任用教員の採用がとても難易度が高いとのこと。
今ではどこの教育委員会も足りなくなった先生全員分を教員採用試験で採用していない。だいたい7−9割の採用に抑えている。
それは定数分しか国費も出ないので、生徒の数が減っていくことを考えれば、地方財政負担を減らすためにも仕方がないようにも見える。
小学校は女性教員も多いので、突然の産休教員にも対応しないといけない。欠員を補充するために、臨時的任用教員という常勤(非正規)の先生を年末に採用するわけですが、この臨時的任用教員のリストに掲載されている人数が足りず、学校長が「呼吸していれば良いから紹介してくれ」と必死に教員探しに奔走している。
定数の計算方法や採用計画の立て方、採用フロー・プロセスを見直していかないといけなくて、ようやく国でもこの議論が始まったという感じです。
非正規教員の採用は質が担保されていない、という懸念もあります。教員採用試験のように厳しい選考を通ってきていない先生たちが、正規採用の先生と同じように担任をもったりしている実態があるのです。
絆創膏治療ではなく、根本的な免疫治療が必要な領域でして、今ようやく中教審でも本格的な議論が始まりました。
ビリギャル・小林さやかさん「日本人の自己肯定感の低さ」に課題意識。コロンビア教育大学院に進学する理由とは
松田 悠介Crimson Global Academy 日本代表 文部科学省中央教育審議会 委員
小林さんの伴走を2年ほどしました。
最初は「根拠のない自信がたっぷり」だったのですが、最初の「行きたい!」という感情優位な意思決定も、継続した自己分析やビジョン設計によってどんどん具体的になっていきました。
「根拠のない自信」は間違いなく、高校生の頃に坪田先生からの支援アプローチが影響していると感じました。社会の常識を本人に押し付けるのではなく、彼女の中にある「思い」を引き出しながら、それを全力で応援していくサポート。このプロセスで彼女の自己効力感は高まっていき、自分でもやればできるんだ!という気持ちになったと思います。そして、慶應大学に合格した成功体験も大きかったでしょう。
ただ、「根拠のない自信」は長続きしません。そこに行動や努力、そして思いやビジョンの言語化や具体化がとても大切です。彼女はそこに徹底して向き合い続ける「やり抜く力」がありました。
彼女のような教育者が増えていく事はとても素晴らしい事だと思います。米国で研究を深め、さらに力をつけて、日本の教育に彼女が信じる教育観が広がる事を期待したいと思います。

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