Picks
97フォロー
18339フォロワー


UFO研究チーム新設 「地球外生命の痕跡探す」―米NASA
早崎 公威忠北大学 天文宇宙科学科 准教授
UFOやUAPやはほとんどが自然現象か人工現象または目撃者の勘違いであり、宇宙人起源の可能性はかなり低いとみています。
特殊相対性理論は、物質や情報伝達の最大速度は光速でありかつ光速度は一定であると規定しています。光速で移動する乗り物ができたところで、我々の太陽系から最も近い恒星系であるアルファケンタウリでさえ光速で4年以上かかります。さらには宇宙人が地球にきてなにか情報を得てそれを発信して母星で受信するのに往復分の年数かります。かりにアルファケンタウリから宇宙人がやってきたとしても8年分のコストを消費せざるをえません、この間に生体や情報も劣化します(コールドスリープなど生体の劣化を防ぐ技術はありますが、情報の劣化は防げません)。故障のリスクもあるのでこのような宇宙探査にはもっと長い年月が必要でしょう。せいぜい数十年が合理的な飛行時間だと思えば、地球から数十光年以内にある系外惑星に居住する宇宙人に限られます。しかしそんなに近い距離に地球より高度な文明を持つ宇宙人がUFOやUAPのこれまでの発生頻度を説明可能な確率で存在するとは考えにくいです。
さらには時間やエネルギーといった物理的なコストだけでなく、もし高度な文明をもっていれば経済的政治的なコストもあるだろうなと想像できます。それらのコストをかけて宇宙人がわざわざ地球にやってくるでしょうか?こういったそもそもの動機は何かという問題もあります。高度な文明を持つ宇宙人が地球に来るのに無駄なコストをかけるとは考えにくく、可能性があるとしたら彼らがコストのかからない方法を知っている、です。たとえば、物質を使ってとかではなく人類がまだ解明していないなんらかの方法で宇宙規模で離れた二点の物理的距離を合理的な時間内で縮めることができる方法など。。。
地球内に宇宙人の痕跡を探すよりも、UFOやUAPをきんと科学的に検証したいというのがNASAの態度ではないでしょうか。一足とびに宇宙人(=地球外知的生命体)というよりもまずは地球外生命体、太陽系外生命体というふうに段階をふんでゆく研究に力を注いだ方が現実的な気がしています。
JAXA理事長「非常に危機感」 宇宙開発失敗相次ぐ
早崎 公威忠北大学 天文宇宙科学科 准教授
研究も開発も失敗の連続の上に一定の成果が現れるので内情に詳しくないと具体的なことはなんとも言えないです。ただ、失敗にも予期できない失敗とあらかじめ避けられるタイプの失敗があって前者はある程度は仕方ないにしても、実は後者もなかなかクセモノだなと研究していて思います。例えば、紙と鉛筆を使って計算して論文に足る結果を出したとします。論文を書き進めながらも同じ計算をして検算を繰り返し、一旦書き上げた後に再度確認しても、計算過程のどこかに間違えていることがあったりします。そのミスが論文の本筋とは無関係であっても公開された論文に間違いがあると研究者としての信用を失ってしまいます。まぁまぁそういうこともあるよねと許してもらえないのです。また、計算自体は正しくてもそもそもの仮説や仮定に思い込みがあると計算結果自体がゴミになってしまいます。以上のようなミスを避けるためのコツや方法論をいくつも持っているのが研究者なのですが、それでも人間なのでミスは起こりうるのです。共同研究者がいると議論を重ねたり検算を頼んだりすることでミスを防ぐことができますが、それでも油断はできません。常にミスに怯えながら研究し論文を書いているのが研究者なのです。
常識破りの“常温常圧超電導体”発見か? Science誌「事実ならノーベル賞モノの大発見」
早崎 公威忠北大学 天文宇宙科学科 准教授
仮に常温超伝導体が実用化されると、エネルギーコスト削減のメリットだけでも日常生活に与える影響は大きい。そこから革命的な発明が生まれるであろうことも容易に想像できる。
学部生の頃の物理実験で超伝導体を扱った時に、当時の先生から常温で超伝導体を発見したら間違いなくノーベル賞だと言われた。言い換えると、常温で超伝導体を生成するのはそれぐらい難しいということ。
論文はarXiv(※)にアップされており、公開されている。投稿先はScience誌とのこと。Science誌では通常4、5人のレフリーが付いて内容の確認と掲載の可否を検討するので、これからが大変。もし再現性が認められたら物理学分野をはるかに超える歴史的なインパクトを与えると思う。
【※】https://arxiv.org/abs/2307.12008

NORMAL
投稿したコメント