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Visa、フィンテック企業Plaidの買収を断念 司法省は独禁法提訴を取り下げ
久保田 雅也WiL Partner
コロナで昨年の顧客数が6割増と急成長しているPlaidにとって、当時驚かれた買収価格の$5.3Bnももはや安すぎる感覚。その意味ではVisaの判断はフィナンシャルには英断だった。
今回露呈した問題点は、一般的なM&Aの時間軸が急成長中のスタートアップ買収にもはやそぐわないものとなっていること。
合意した時点と買収完了して協業が走り始めるまでに時間がかかりすぎると、お互いロスが大きすぎるし熱量も冷めてしまう。
PlaidはここからIPOに向けて舵を切り直すと推察。倍以上のバリュエーションでグロース投資家が群がっているのは想像に固くない。

【岩澤 脩】SaaSが勝ち残るための「3つの重要トレンド」
久保田 雅也WiL Partner
さすがのUBV岩澤さんクオリティ。SaaSトレンドが綺麗にまとまっています。
記事でも触れているバーティカルSaaSについて、言い換えればSaaSが既存産業の深いペインポイントの解消に繋がるか、表層的なデジタル化に止まるかの境界線と思います。深い業務課題の解決にはITだけで完結せず、SaaSは他のソリューションを繋ぎこむプラットフォームになることで蓄積されたデータや自動化されたオペレーションから真の効率性が生まれてきます。その過程でここでも触れられているSIerなどとの連携がキモになるということと解釈しました。
裏を返せば、ホリゾンタルSaaSは外国産が日本市場を大きく侵食しており、日本特有の課題という参入障壁の観点からもバーティカルSaaSに期待、というロジックかと思います。ソフトウェアだけで全てを解決できないとなれば、オペレーションエクセレンスがお家芸の日本にとって大きなチャンスかもしれません。
セールスフォース、スラックを2.9兆円で買収と発表
久保田 雅也WiL Partner
思い出されるのが4年前のMSによるSlack買収観測 ↓
この時買って芽を摘んでおけば、今回の可能性は潰せていた。皮肉なことに自前のTeamsが軌道に乗ったことの仇かもしれません。
Salesforceは入力がしづらく、ユーザーの利用頻度もUIも課題ですが、Slackはそこを一気に解決する可能性を秘めています。3兆円と巨額に思えますが、株式の希薄化は8-10%程度なので、シナジーを好感されて株価が10%上がればタダ同然とも言えます。素晴らしいディール。
https://techcrunch.com/2016/03/04/source-microsoft-mulled-an-8-billion-bid-for-slack-will-focus-on-skype-instead/
チケット販売サイト「Peatix」利用者リスト ネットで取り引き
久保田 雅也WiL Partner
カプコンに続いて、Peatixも。サイバー攻撃は破られる前提で、いかに破られた後にスピーディに穴を見つけ、対処を講じるか、がカギと言われます。
つまり、ツールを入れたからどうこうではなく、コトが起きた時にどう対処するか、オペレーションも含めた総合的なサイバー戦略の話。複数のツールを使いこなす主体的な取り組みが必要です。これは日本企業が最も苦手とするプロセスで、ベンダー丸投げ状態なのがイマココ、という感じでしょうか。
あと、いまいち危機感が盛り上がらないのは、漏洩した直後は騒がれますが、一度騒ぎが収まると簡単に忘れ去られる点。GDPRで情報漏洩の罰則強化などありましたが、個人もセンシティブになった方がいいと思います。
カプコンが「身代金」を拒否 犯罪集団、11億円要求か
久保田 雅也WiL Partner
リモートワークになって、サイバーセキュリティの管理はより重要なテーマになってきましたね。ルーターに書かれたWifiのパスワードが外から丸見えの状態で会社のフォルダにアクセスしているなんて日常茶飯事かと。
破られて初めて気づくサイバーリスクに関しては、企業も重い腰を上げにくいもの。内容も日進月歩で、理解もなかなか追いつかずベンダー丸投げの会社がほとんどではないでしょうか。なかなか防御の対策を施しにくい日本は、サイバー保険が日本には合っているかもですね。
本件は詳しくないですが、身代金を払ったところで情報が返ってくるかどうか分からないので、拒否するのが正攻法なのでしょうね。
「今、タクシーが危ない!」電脳交通がSaaSで挑む業界の進化
久保田 雅也WiL Partner
配車の98%がいまだに電話とは、まさに。
今後高齢化で、特に地方は電話というインターフェースは残り続けると思われます。零細で家族経営がほとんどのタクシー会社が、自社で配車センターを持つのもナンセンス。記事で触れられているクラウド配車センター、そしてそのうち音声解析で、ピックアップ先さえ告げれば予約完了というAIが代替する領域に思います。
アメリカで宅配ピザ屋の受付用の自動応答ツールがコロナ禍ですごい成長を見せていると聞きましたが、宅配のメニューはさらにシンプルなのでAIに適しているでしょう。音声というレガシーなUIのまま、認識側の技術イノベーションでもDXが進む好事例です。

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