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中国外交トップが朝鮮戦争の終戦宣言支持 韓国取り込み狙う
産経ニュース
武貞 秀士拓殖大学大学院 客員教授
中国外交トップの楊潔篪(よう・けつち)共産党政治局員が2日に中国・天津で韓国の徐薫(ソ・フン)国家安保室長と会談した際、朝鮮戦争(1950~53年)の終戦宣言の実現について「宣言が朝鮮半島の平和と安定を増進させるのに寄与すると考えている」と述べたという記事。 韓国側の話だからそのニュアンスは不明だけれど、中国は終戦宣言を米朝韓と一緒に4か国で実行したいだろう。なぜならば(1)終戦宣言は1953年の休戦協定(国連軍を率いていた米国と中国、北朝鮮の3者が署名。韓国軍は国連軍の指揮下だったので休戦協定当事者になると考えられている)の終結につながるので北朝鮮は実現したい。中国はその北朝鮮の立場を支持している。この地域の米軍の縮小につながるので中国と北朝鮮は終戦宣言かち休戦協定を平和協定に転換する流れを作りたい。(2)残りの任期が6か月になった文在寅政権は、最後の仕事として北朝鮮との関係改善の成果をあげたい。米韓中朝の4者の終戦宣言が実現すると文在寅大統領の最後の大成果になると文在寅政権は考えている。3月の韓国大統領選挙で革新与党候補は圧倒的に有利になる。中国はその韓国に貸しをつくれる。(3)いつまでも在韓米軍を駐留させておいて朝鮮半島の警察官をつとめる考えはない米国は、終戦宣言の検討に入っており、米韓高官の往来があわただしくなっている。中国はいまがチャンスと見ている。 終戦宣言実現という大枠では当事国の4か国が一致しており、いま朝鮮半島で最もホットな事案は終戦宣言だ。あとは宣言のタイミング、内容、とくに休戦協定との関係についてどのように表現するか。日本の安全保障にも関わる重要な事案だ。
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