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米英首脳、同盟関係の深化を確認 ジョンソン氏、パリ協定復帰歓迎
武貞 秀士拓殖大学大学院 客員教授
バイデン政権発足で一番トクをするのは英国だろう。EU離脱、コロナウイルス感染拡大、欧州諸国の亀裂で英国が苦労しているときに、国際協調、米英同盟、コロナ対策を強調する政権がワシントンに誕生したのだから。
韓国でのコロナ隔離生活で考えたこと 検査体制は充実、ワクチンと経済対策が課題か
武貞 秀士拓殖大学大学院 客員教授
韓国在住の玉置さんの「韓国でのコロナ隔離生活で考えたこと」がとても面白い。IT技術を活用した徹底的なコロナ対策を韓国の行政が実施していることがわかる。日韓の空港を往復したときの経験は日本のコロナ対策を検討する上で参考になる。コロナ対策で個人を徹底的に管理していることがわかる。韓国では11月以降、第3次流行が始まると、12月14日に、区の保健所以外に「臨時検査所」を次々と設置した。ソウルだけで52カ所、首都圏全体では130カ所に達した。臨時検査所設置から1か月間で全国での検査件数は172万を超えたという話も印象的。かつて「韓国文化はクウェンチャナヨ(かまわないよ)文化だ」という話があった。韓国は「かまわないよ文化だ」という説明は昔の話になった。
日米高官が初協議 尖閣への日米安保5条適用を確認
武貞 秀士拓殖大学大学院 客員教授
いままで通り米国の政権の考えを確認したもの。日本に対して尖閣諸島に関しては、日米安保条約第5条の約束を守ると大統領補佐官が説明した。「米国が身体を張って守ってくれるのかどうかは別問題ではないか」という日本国内の議論は続く。このニュースで一番印象的だったのは、記事のなかに「バイデン政権は日本、米国、韓国の3か国の安保分野での協力を続ける」という言葉がなかったこと。いま日韓関係が最悪の状態であり、韓国が日韓GSOMIAから撤退するとかしないとか発言をしてきており、米韓同盟はトランプ政権時代、南北融和ムードのためにギクシャクした。このことを考えると、日米の政府高官が「日米豪印の協力」に言及して「日米韓の協調」に言及しなかったのなら、そちらのほうが大きなニュースではないか?
核兵器禁止条約、発効 被爆75年、廃絶願い結実
武貞 秀士拓殖大学大学院 客員教授
戦後日本は「非核3原則」を宣言してそれを守る努力をしてきた。国際政治の力学を前に、一部あいまいな部分が残っているけれど。非核3原則という「核兵器を持たない、作らない、持ち込ませない」という原則は、核兵器禁止条約の理念と一部分通じ合う部分がある。1945年8月、広島と長崎の人々が経験した悲劇を思うと核兵器のない世界になってほしいし、この条約に真っ向から反対する必要はない。しかし、複数の国が「核弾頭つきの弾道ミサイルは日本を向いている」と公言して、実際に核兵器を配備しているのだから、日本は米国の核の傘の保護に依存するしか防衛手段がないではないか。核兵器禁止条約の発効を称賛するだけではなくて、核拡散防止条約(NPT)の実効性を高めるために国際原子力機構(IAEA)に日本が人員と予算の両面で多大の貢献をしてきたことを称賛したい。
バイデン政権誕生でアメリカ経済はどう変わるのか。金融市場関係者86人の視点から分かること
武貞 秀士拓殖大学大学院 客員教授
「財政出動を軸にした景気対策」への関心が強いことがわかる。バイデンさんはコロナ感染拡大で落ち込んだ経済の建て直しを最優先するのだから、カネが余り、ハイテク、医療分野、インフラ改善分野への投資がさらに増える。ドルは強くなり、ハイテク関連の好況は続く。その流れに乗り遅れた分野の人々はワリを喰う。バイデンさんの狙いに反して貧富の差はむしろ拡大するのではないか。外交分野では当分は中国への厳しい姿勢をとるが、パリ協定に復帰してWHOと WTOとの協力をするときに中国との協力は不可避になる。そのときバイデンさんがどのような対中国政策をとるかに注目。「経済回復、国内では平等の追求、中国を牽制、国際協調、米国の威信回復」といった目標は、同時に「二兎を追う」ことを意味する。難問山積の新政権だ。

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