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中国・深センの「年700億円を稼ぐ絵画村」がコロナで大損した理由
板谷 俊輔日中ベンチャーキャピタリスト/コンサルタント
こんな絵画中心(しかもtoB中心の複製画)の村があった
とは知らなかった、面白い
同じアート周りで言うと、大御所には陶器で長年の歴史を
持つ「景徳鎮」がある
先日視察したところ、すっかり観光向けにクリエイティブ
でオシャレな雰囲気になったフリーマーケットエリアの
真横に、体育館以上の大きさの「ライブコマース基地」
が建設され、数十のライブルームで昼夜ライブコマースが
繰り広げられているのを目撃した
(たまに近くの露天に出撃して屋外でも販売)
皆さん本当に逞しく臨機応変なので、この絵画の村も
何かしら活路を開かれるのではないかと期待しています

【図解】共産党が恐れる、アリババの「ヤバい」ビジネス
板谷 俊輔日中ベンチャーキャピタリスト/コンサルタント
記事中の「これまでテックジャイアントはイノベーション
で国民の生活を良くすることを「お守り」にしてきた」
というのは本当にその通りだと思います
(以下、いくつかの例)
・AlibabaのEC Taobaoの中小/個人顧客の取引に税金を
かけようという政府の動きに対して、ジャックマー氏は
「国民の雇用が悪化しても良いのか?」と対抗し阻止
・DiDiも対外的なレポートでは、退役軍人や斜陽産業
(炭鉱業等)からの雇用受け入れ数をKPI的に開示して
いたことがある(車両スペック/運転手等に大幅な規制
が入る時期にそれらを牽制していたようにも見えた)
ここ15年くらい、以下が繰り返されてきたという認識で、
大きくは金融に関してもこの文脈に沿うものでしょう
・業界初期は放任フェーズ(管理しない&管理出来ない)
・業界成熟しプレイヤー収斂/インパクト拡大(兆円級)
してきたら管理フェーズへ
-「大義」のお守りと、規制のせめぎ合い
(規制は業界健全化という真っ当な狙いも勿論含む)
→ 私的利益追求や政治体制にアタックが見られたら、
容赦なく叩き潰す
つまり、消費者/中小事業者のために役立っていたはずの
Ant Financialが、いつの間にか私的利益追求に走って、
社会の不安定さを増長させていると指摘されるように
なってしまったと(このあたりは本当に難しい。。。)
個人的には、管理フェーズは一般の起業家/VCからすると
遥か彼方のゴール(或いはゴールの向こう)のため、
足元のイノベーション/VC投資には致命的影響はない気が
しますが、そのあたりの話は記事続編を待つ形でしょうか
(前半の金融サービスの仕組みの解説はものすごく分かり
やすくて、さすがとしか言いようがありません!)
充電待ちをせず「バッテリーごと交換」という中国の仰天EVサービス! 一見画期的だがナンセンスなワケ
板谷 俊輔日中ベンチャーキャピタリスト/コンサルタント
参考までにと言う感じですが、中国ではEVのバッテリー
交換に先んじて、電動2輪車のバッテリー交換サービスが
大変に盛り上がっています
全2億台のうち特にプロ向け(宅配やフードデリバリー)
800万台が主戦場
・利用頻度高 & ルートに規則性 & サブスク受容性高
バッテリー・スマホ・交換スタンドの3つがIoT対応して
おり、電池残量に応じて、どのスタンドでいつ交換すれば
良いかスマホに反映されるという完全デジタル使用
10万人が月3,000円払えば、MRR3億円のベンチャー
中国は本当にイノベーションの種が尽きないです
https://jp.prnasia.com/story/50331-3.shtml
(自身がファンドから投資中の案件で手前味噌ですが)

【熱弁】ジャック・マーの「問題スピーチ」全文
板谷 俊輔日中ベンチャーキャピタリスト/コンサルタント
「全文訳」×「章ごとの有識者の解説」というのは、
全体感と手触り感の両方があり、大変に良いですね
ちなみに既に色々な方が言及されていることと思いますが
・スピーチでどうこうなったと言うよりは、寧ろ因果関係
/順序は逆で
・時間をかけて足元で進んでいた各種規制がいよいよ現実
となる段階で、最後に一発逆転の奇手として大義/民意
を味方につけるスピーチをした
という見方もあるようです
真実は外からは分かりませんが、独禁法の件にしても相当
入念に各国既存法体系の研究や、パブコメを通じた段階的
検討をしているようで、一定の妥当性あるように思います
(問題発言をして、怒らせてちゃぶ台返し、というような
そう単純な話ではないのではと)
今、中国で批判されている働き方「996」とは?
板谷 俊輔日中ベンチャーキャピタリスト/コンサルタント
北京大/上海外大で担当している講座「日本企業文化論」
で必ずこの手の話題になりますが・・・
5年前
・生徒: 日本企業は残業多くてブラックと聞きますが
・私: そうじゃない企業もありますよ...(もごもご)
2-3年前
・生徒: 日本企業は残業多くてブラックと聞きますが
・私: 中国にも"996"とかありますし、国とかの切り口
でなく個別企業をフラットにみましょうね(キリッ)
最近
・生徒: 中国IT系は本当にプレッシャーもキツくて大変
・私: 今の日本は、寧ろもっと働きたくても残業させて
貰えない人すらいて大変みたいです...汗(あれ?)
結局は、
・個人の意思でどちらのコースを進むか選べること
・ハードモード(996〜007)を選んだ場合、見合った
報酬(金銭and/or非金銭)が十分に得られる
ということが大事なのかなと、当たり前ながら思います
周りの中国ビジネスパーソン(特にベンチャー経営陣/
VC関係者)はハードモードの方々ばかりですが、その分
見返りも大きいはずで、自らその道を選んでいます

【新常識】中国で勝ち残った「EV御三家」を知っていますか
板谷 俊輔日中ベンチャーキャピタリスト/コンサルタント
新興EV3社について、とても生々しく個性的に描かれて
おり分かりやすい、ありがとうございます
本特集はベンチャー中心のフォーカスと思いますが、中国
自動車業界は全般でも、日本の各産業(自動車に限らず)
にとって、ケーススタディ/研究テーマの宝庫と思います
(試行錯誤の点も含めて、未来の縮図的な論点も多い)
①ベンチャー投資が既存産業を牽引
・新興EV OEMが次々と誕生(本記事でも詳説)
・全盛期の‘15〜’18年はCASE全般で1800社が10兆円
近くを調達 → 他国では大企業が行うR&Dをベンチャー
投資が大きく底上げしている
②モノづくりのモジュール化/D2C化が劇的に進む
・各社は最上流のコンセプト設計/資金調達と、最下流の
ユーザー接点/ファンマネジに注力
(≒D2C化、NIOは自動車版の小米Xiaomiとも言える)
・真ん中のモノづくりはコアな3電(バッテリー/モーター
/コントローラ)を内製し、他は外注中心が多い
(完全垂直統合で来ていたBYDも、0から始めた新興系
も似た姿に収斂。NIOに至っては車体生産すら外注)
③各OSを巡る協業/競業(伝統系 vs. IT大手)
・コネクテッドOS(C)や自動運転OS(A)をプラット
フォーム型水平展開したがるBATと、あくまで垂直化・
内製化したい大手OEMのせめぎあい
・IT大手は結局、垂直化プレッシャーの中で、自社でEV
まで参入せざるを得ないのかは焦点の1つ
(例:自動運転PJ Apolloで130社巻き込んでいたBaidu
も提携でEV自身に参入)
④まちづくり・サービサーによるクルマの再定義
・例)Alibabaは、車とまちづくりをセットで考えて、
まちづくりから逆算して車の機能を考え出している
(そのため自動運転単体はそこまで注力せず?)
・例)DiDiは自らのサービスプラットフォームとしての
影響力を活かして、クルマの標準化を企図
(※試行錯誤段階と認識)
中国の自動車産業からは本当に目が離せません
PS.
短サイクルで素晴らしい特集記事に瑣末な指摘ですが、
冒頭の時価総額ランキングはDaimler等の他大手各社も
入れた方が良いような気がしました
(順位も振るなら。3社全てがグローバルTOP10という
訳ではないかと)
中国最大級の顔認証ユニコーンMegviiが上海でのIPOを準備中
板谷 俊輔日中ベンチャーキャピタリスト/コンサルタント
こうした中国大手AIベンチャーで多く見られる戦い方:
・①政府各部門(特に公安等)の業務を受託し、
「データ」「利用シーン」「ベース売上」3点セット
を通じて技術/オペレーションの基盤を作る
・②その間に将来のアップサイドとして「物流」「小売」
「モビリティ」「金融」等の民生用途を仕込む
各社とっくにユニコーンレベルになっていますが、上記の
構造が米国/香港上場への足枷となっていた理解です
・①中心 → 米国からの規制あり
・②がなかなか立ち上がらない → 利益構造が歪/大幅赤字
両方を解決しうる方向性として、中国版Nasdaqを標榜し
政治的な影響なし・赤字上場OKの科創板であればという
ことでしょう
当時と事業構造が変わっている点があるか、利益の目処が
立っているか、目論見書も見てみたい
(参考)
中国4大顔認証ユニコーン(記事中ではAIドラゴン)
・Megvii(旷视)、SenseTime(商汤)、
Yitu(依图)、Cloudwalk(云从)
中国5大AI企業(中国政府による選定)
・自動運転: Baidu(百度)
・スマートシティ: Alibaba(阿里巴巴)
・医療画像認識: Tencent(騰訊)
・音声認識: iFlyTek(科大訊飛)
・顔認識: SenseTime(商湯科技)
百度、EVに参入 吉利と戦略提携
板谷 俊輔日中ベンチャーキャピタリスト/コンサルタント
ここ3-4年に亘り、BATは
「コネクテッドOS(C)」と「自動運転OS(A)」
の2大システム/ソフトウェアにて、水平型での業界制覇を
目指してきた
・Baiduは、DuerOS(C)とApollo(A)を水平型展開
(特にApolloは国内外の100社超を巻き込み)
・Alibabaは、AliOS(C)を上海汽車とJVで立ち上げ、
水平展開を企図
(2018年には上海のSUVの1/3近くに搭載)
・Tencentは3社では一番様子見に近いが、長安汽車と
梧桐車聯(C)をJVで立ち上げ水平展開を企図
しかし、結果として、大手OEM各社は、CもAも自前化/
系列化の方向に進み、純粋な水平型は現状の中国では
なかなか難しい模様
・Cや、L0-L2のAは自前でやりたがる
・L3-L4のAは自前or出資で色をつけ深く付き合う連携
そうした垂直型に向かう流れの中での、BaiduのOEM系列
との提携という流れではないだろうか

【注目株】中国の「団地ママ」を魅了するユニコーン
板谷 俊輔日中ベンチャーキャピタリスト/コンサルタント
今回もホットな中国テーマがさすが分かり易く纏っている
僭越ながら、「なぜ中国で今、生鮮ECなのか?」を少し
補足すると:
①ECにおける兆元単位の「ラストフロンティア」の1つ
【単体での市場ポテンシャル】
・生鮮食品は世界最高のEC化率の中国における後発領域
②「高頻度/底堅い需要」を通じた「地方攻略の突破口」
【トラフィックの撒き餌(フック)としての期待】
・特にコミュニティコマース中心に、従来のECと比較し
下沉市场(地方)を対象にしており、利用率も高い
・そうした中で、生鮮から切り込んで集客を行う
・例えばコミュニティコマースの80%超のプレイヤーが
生鮮を手掛けており、他カテゴリへの横展開を狙う
※ 決済の代理戦争がシェア自転車等であったように、
地方DX化の代理戦争が生鮮食品であるとも見れるかも
※ 記事で中心に紹介された個宅配送モデルは都市比率が
高いかもしれないが、生鮮=フックの動機は類似かと
③新型コロナによるブースト
【トリガーイベント】
・一定期間、オンラインで生鮮食品を注文せざるを得ない
状況下に置かれた
(多くはコミュニティ内で協力し合う形で)
そのため、インターネット大手もこぞって、投資に加え
自社の「コア事業」として生鮮ECを位置付け、大量に
人材採用し事業立ち上げを図っています
(余談)
いくつかあるモデルの中で、コミュニティコマースは
なかなか良く出来ているように感じる
・コミュニティ単位での注文によりボリューム割引
・予約注文のため、在庫・廃棄ロスを削減
・コミュニティ内の集荷ポイントへの配送(あとは各自
ピックアップ)による物流の効率化
・価格感度が高く、即時性を求めない地方消費者に対し
滞留在庫を安価で翌日配送
→ (最後の点を除いて?)まさに生協(のDX化?)
という印象。中国のDX化がレガシーな分野に浸透する
につれ、「実は日本にもあった」みたいなことが他にも
あるといいなと期待
中国・河北省も「緊急事態」=春節控え全土で警戒強化―新型コロナ
板谷 俊輔日中ベンチャーキャピタリスト/コンサルタント
今までは数百万〜1,000万単位の一斉PCR検査を行っても
「既にいる陽性者以外は(殆ど)見つからず」との発表が
殆どだった(大連、上海浦東の一部、北京の一部、等)
しかし今回(河北省)は一斉検査で300人も出ているため
中国内では「これまでと少し違う?」と警戒感が出ている
(「また遠くでいつものモグラ叩きが始まった」感覚
よりは、もう少し自分ごと感が強まっているような...)
久しぶりに気になって調べてみると、1/8夕方現在、健康
コードなどで「中高リスク地区」と定義され、移動制限を 受けるのは中国全土で「65地域」
→「地域」の単位は相当細かく、区や村単位で特定されて
おりまだまだ全人口の99%は低リスク地区と思われる
(余談)
ちなみに、おそらくご存知の通り、短期間に何百万人もの
PCR検査が出来るのは、初回検査では、検体を複数人分
(10人分とか)混合して検査を行うためと理解しています
(不謹慎ながら(?)プログラミングのアルゴリズム課題
みたいだと妙に感心してしまった)

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