河井 大志

まず他にサービスがないから寡占が続いているのではなく、AWS含む3強の代替サービスは主に以下があります。 もちろんその他にたくさんクラウドはあります。 Oracle Cloud https://www.oracle.com/jp/cloud/ ほとんどAWSと同レベルのことができ、AWSと比べ1/3～1/5の料金で利用できます。しかし以下の理由で国内では利用しづらいでしょう。 mixhost専用クラウド https://mixhost.jp/cloud/ こちらはAWSと同等のことはできませんがWordPress運営のためにAWSを使っているなどの宝（AWS）の持ち腐れの場合は、こちらのサービスが良いです。フルマネージドで技術者が必要なくAWSと比べ1/10程度の価格で利用できるので、今後以下の理由で利用が急増すると思われます。 そもそもクラウドを選択するにあたり現場レベルではAWS以外を選びづらい状況です。クラウド管理のためのエンジニアを雇う際に「AWS使えます」がアピールポイントになっている現場ではAWSを使える人材しかおらず、設定方法で不明点が出てきた場合もWEB上に多くのAWSに関する解決策が掲載されているからです。そういう意味で技術者の必要ないmixhostクラウドは重宝されるはず。（WordPress構築需要において） また万が一障害が起きた時の現場責任レベルでも「AWSだから仕方ないよね」なのか「なぜ安いからと言ってAWSを使わなかったんだ」という2択になるはずで、そうなれば前者を選びたいのは現場の意見だと思います。。 このような理由で寡占が進んでいるので、データ転送量への従量課金はクラウド側が利益を生み出せる数少ないポイントであり、ここを規制することは大手3強の規制というよりも、逆にその他クラウドがサービス継続が困難になるかもしれません。 ただAWSはスマートに契約できるものではなく、様々なオプションを利用して契約し、そこに対して転送量の従量課金が加わるので最終的にどういう価格になるの分かりづらい問題もあります。またそのせいで他社との料金比較はまず無理です。 このあたりは大手3強も改善の余地はあるかと思います。

この規制が「不正アフィリエイター」の撲滅につながれば嬉しいです。 そもそもアフィリエイター、アフィリエイトという職業や仕組みが悪いわけではなく（コメントとみている限り、根本的に嫌っている人が多いようですが）一部のアフィリエイターが優良誤認を意図的に起こしてCVさせるケースが非常に目立ちます。 毛穴からにゅるにゅると出てくる、過度なバストアップ訴求、著名人を勝手に利用、など一部の悪質なアフィリエイターによるものです。 アフィリエイト広告に関する検討会を2021年6月～2022年1年にかけて計6回行われたようですが、その中でも特にクレームが起こりやすい定期購入の消費者相談の半分は上位10社のアフィリエイターに関するものでした。 私も講義させて頂いたアフィリエイトカンファレンスで登壇された消費者庁の南課長も「問題を行すのは少数であり、業界が悪いわけではない」という認識を示されています。 https://netkeizai.com/articles/detail/5852 またJADMAの万場徹専務理事も「一部の悪質な事業者の取り締まりのために、事業者全体に網（新たな規制）をかけて刈り取っていったら、何の発展もない」とも話されています。 https://netkeizai.com/articles/detail/5214 アフィリエイトは成果報酬型で収益を得る仕組みですが、成果報酬型の広告で収益を得ている事業者は世の中にはたくさんあります。 飲食店の口コミサイト、価格比較ができるサイト、最安値のホテルを予約できるようなサイトも成果報酬型の収益を得ています。 アフィリエイターの社会貢献は「分かりづらい情報を分かりやすく伝える」「たくさんの商品を比較検討し、最適な商品を届ける」「色んな販売者を比較し、一番最安値の販売者を教える」など様々あり、その結果収益を得ています。 「広告」と示す規制をかけることは消費者にとって素晴らしいことです。 ただほとんどの優良なコンテンツも広告を含んでいるので、どのように対応すればよいのか、優良なアフィリエイター（企業含め）ほど対応に追われるはずです。 逆に悪質なアフィリエイターはこの規制に従うことはないでしょう。 いずれにしても、とても素晴らしい業界なので、悪質なアフィリエイター排除につながる動きのみ加速させたいです。