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年間200冊読書可能な時間をSNSに費やす米国で変化──紙の本と書店の回帰
松島 倫明CONDÉ NAST JAPAN 『WIRED』日本版編集長
先日、鼎談した内沼晋太郎さんが、今後の目標を明確に「書店を増やすこと」と言い切っていたのが心強かった。紙/電子の対比云々よりも、その根底にあって翻訳書を手がける編集者として感じるのは、コンテンツや読者層の厚み、文化レベルの彼我の差で(翻訳する/されるの非対称性は常に存在する)、メディアが何であろうと、あるいは今後どう変わろうと、要は「本」といわれてきたロングフォームで深い思索を促すコンテンツを今後も必要とする知的欲求の素地があるかどうかだと思う。トランプ本の狂騒の陰に隠れているけれど、スティーブン・ピンカーの分厚い新刊が全国のベストセラー3位(今週)に入る国と、お手軽なビジネスセルフヘルプばかりが売れていく国との違い(どこでもいいので書店のベストセラーリストをご覧いただければ)。
幸せって何だろう? 正解のない時代の「いい暮らし」を考える:小さな声を届けるウェブマガジン「BAMP」
松島 倫明CONDÉ NAST JAPAN 『WIRED』日本版編集長
年末のこのイベントが個人的に本当に印象深くて、greenzの鈴木菜央さんと豪華モデレーターだった佐々木俊尚さんと今の時代のグッドライフへのとっかかりについてしっかり話し合えた手応えがあって。その起点となった『壊れた世界で、“グッドライフ”を探して』について、「俺のための本か!」と担当編集者以上に自分ゴトとしての実感をもって日本のオーディエンスにつなげてくれた菜央さんと、かたやその実践とテクノロジーの洞察の両面で僕なんかよりもよっぽど深い思索を続ける俊尚さんとのセッションの、その熱量を鈴木さんがそのまますくい取って、小さな声を届けるウェブマガジンBAMPでこんな素敵な形にしてくれたことに感謝。今年はここからまたつなげていきたい。
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