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世界のエネルギーのほとんどは、化石燃料です。それをすべて自然エネルギーに置き換えることはできるのでしょうか?
科学 NA NEWS
土屋 武司東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授
化石燃料も自然エネルギーも本質的な違いはありません.太陽から地球に降り注ぐエネルギーに関して過去に蓄積された分を使うか,今届いている分を使うかの差でしかありません. できるかどうかはおいておいて,サハラ砂漠の0.5%にソーラーパネルを設置すれば,現在の全世界のエネルギー需要をまかなえます.現在の人間は所詮その程度のエネルギーしか消費していません.今後,人間の活動が地球にとどまる限りは,それが何倍かになるかもしれませんが,オーダーが大きく変わることはないでしょう.一方,人間の生存圏を地球外に広げるならば,より大きなエネルギーが必要となり,それに伴って地球上のエネルギー源も変わってくるでしょう. 1964年にソ連の天文学者ニコライ・カルダシェフが文明の発展度を示すカルダシェフ・スケールを提唱しました. I型文明は惑星文明とであり,惑星で利用可能なすべてのエネルギーを使用,制御できる文明. II型文明は恒星文明であり,惑星・母星を含む恒星系の全てのエネルギーを利用,制御できる文明. III型文明は銀河文明であり,銀河全体のエネルギーを制御できる文明. 現在の地球文明はI型にも届いていない.
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2050年代に「手動運転」禁止に 英調査会社が予測、自動運転技術の向上で
自動運転ラボ
土屋 武司東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授
たとえば,誰かが突然,走行中の車に突っ込んで自殺を図ろうとしたとしましょう.現在,スタンドアローンで動いている人や車はこれを避けることができません.自動運転技術が向上して,人間よりも自動運転の車のセンサや計算機の処理能力が上がったとしても100%避けるのは無理でしょう. しかし,相互接続してネットワーク化された状態では状況は異なります.誰かが自動運転車に飛び込み,自殺を図ろうとします.すると,人が身につけているセンサがこの状態を送信し(手足が動くより早いかもしれない),またインフラに埋め込まれたセンサがそれを察知し,自動車はスタンドアローンで存在するよりも危険を減らす行動をとることができる.もっとも,自殺の心情に至るよりも早くメンタルケアがなされるようになり自殺を図る人は減ると思う.未来に,スタンドアローンなものはない(少なくとも公共に).車同士は接続され,インフラとも接続され,現在よりも高い安全性が確保されるようになる. つまり,社会や他の技術発展を考えずに,自動車の自動運転の向上だけに目をやっていると理解不足の,そんなはずはないという視野狭窄に陥ります. やがて,ひとりの人は車を(完全マニュアルで)運転することはできなくなるはずである.中には手動運転を楽しみたい人もいると思う.シミュレータか専用エリアでお楽しみください.公道でハンドル的なものを回して20世紀の運転の雰囲気を味わうことは可能です.そのように人が自分で運転しているように感じる乗り物もあるかもしれませんが,裏で自動運転が機能して危険を回避しています. そんな世の中が待っています. もっとも,未来において,いま我々が考えている「自動車」がいつまで存在するか分からない.もっと違う移動手段が生まれているかもしれないし,移動という概念が無くなっているかもしれない.自動運転・手動運転の議論もナンセンスになるかもしれない.
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