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これで合成着色料ともおさらば? 科学者らが天然の青色着色料を開発!
土屋 武司東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授
青色LED,青色のバラ...なぜ青色は難しいのか.自然界において稀なのか.統一した理由があるのでしょうか.
重要情報守る小型ドローン開発 今秋にも量産体制、経産省
土屋 武司東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授
昨年から,ドローンのセキュリティが問題視されている.
曰く,国外のデータセンターに⾶⾏や撮影情報が筒向けで情報が漏洩しているとか,プログラムが自動で更新される機体は乗っ取られるリスクがあるとか.
https://newspicks.com/news/5255972?ref=user_2112738
そこから国産の産業用途向けドローンが開発が提唱されるようになり,NEDO「安全安心なドローン基盤技術開発」も始まり,これによって開発されたものだと思います.
https://newspicks.com/news/5069523?ref=user_2112738
航空法が改正され,一部の規制が緩和,市街地での飛行ルールも明確化されます.この機体はそのルールを踏まえ,それに適合した型式証明を得られるものだと期待します.

【完全解説】アップルカーは本当に「自動車」を変えるのか?
土屋 武司東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授
21世紀半ば,電動で自律移動するロボットが走る(あるいは飛行する)世界を想像したい.予期したい.人を運ぶものもあれば,荷物を運ぶものもある.高速,低速,短距離,長距離,地上走行,飛行.多様なロボットが見られることでしょう.どのように作られるのでしょう.人は何のために移動するのでしょう? 運ぶ必要がある物は何でしょう? どんな社会になっているのでしょう? エネルギーシステムはどうなっているのでしょう? 経済システムはどうなっているのでしょう?
正直,アップルがどうなろうが,トヨタやテスラがどうなろうが,興味は無い.実のないコメントと人間で申し訳ありません.
<あのころ>人類初の宇宙飛行 ソ連のガガーリン少佐
土屋 武司東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授
何年か前に古本屋で買った「ガガーリン」 https://amzn.to/3g3W6VE を読了.今年4月12日は,ソ連のユーリー・ガガーリンが1961年4月12日に人類初の有人宇宙飛行に成功してから,60年になる.
ガガーリンはいつ,どのように選ばれたのか,セルゲイ・コロリョフ(ソ連のロケット開発者)との関係はどうだったのか.
ガガーリンは最初ではないという説がある.実はそれより以前に宇宙飛行を行った人間がいる話であるが,真相はどうか.
面白いのは,自動操縦で飛行する宇宙船で宇宙飛行士は操縦の必要がなかった.というか,させたくなかった.亡命するかもしれないから... でも万が一を考え,マニュアル操縦に切り替える秘密のパスワードを用意した.それをどう隠し,どう伝えるのか.
そして,英雄の苦悩と事故死の真相.
綿密な取材にからよくまとめられて,ソ連の初期のロケット開発の一旦が分かる.
準天頂衛星「みちびき」で高精度単独測位、自動運転向け受信モジュール
土屋 武司東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授
「みちびき」のいくつかあるサービスのうち,「センチメータ級測位補強サービス」(CLAS)は,メートル単位の測位誤差をもつGPSを補完し,測位誤差を数センチまで高めるというもの.あらかじめ正確な絶対位置が分かっている電子基準点で,GPSなどのGNSSからの測位情報の誤差を計算.その誤差分を補正する情報(測位補強情報)を準天頂衛星から配信する.結果として,任意の地点で誤差数センチという高精度の測位が可能になる.ユーザーが基地局を置かないといけないRTK-GNSSと異なり,衛星からの信号だけで高精度な位置検出が可能であり,自動運転などの幅広い用途で利用が期待されています.
そういえば,「みちびき」によって既存のスマホやカーナビの位置精度が上がるという誤解を聞かなくなりました.多くの人は忘れたのだと思うけど.
米スペースシャトル「コロンビア」打ち上げから40年
土屋 武司東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授
当時,小学校5年生でしたがテレビ中継を見ていました.延期されて打ち上げられたのが真夜中.斬新な宇宙船は新しい宇宙開発時代の始まりを期待させ,子供向けの雑誌,学習本,漫画でも持ちきりでした.誰でも宇宙に行ける時代が来たと.
しかし,スペースシャトルの問題点も分かってきました.
例えば,当初の目標は,打ち上げコストは従来の1/2~1/3,年間打ち上げ回数は50回(週一回のペース),帰還した機体を簡易整備とペイロードの詰め替えを行って10日後には再打ち上げする.
ところが実際は,帰還したらエンジンを換装,表面のTPS(タイルなど)を張り替えるなどの重整備が必要で,引退までの30年間で4機で135回しか打ち上げれませんでした.
上がらない打ち上げペースを焦って無理した結果が,1986年のチャレンジャー号の爆発事故につながりました.
スペースシャトルは完全再使用型宇宙往還機(Fully Reusable Launch Vehicle)ではなく,部分再使用型宇宙往還機(Partially -)でした.なぜこのような中途半端になったかというと,ベトナム戦争の影響で十分な開発費が獲得されず,そこそこの開発費でそこそこのコスト減で妥協したためでした.
ざくっと調べた打ち上げコストは以下です.
名(低軌道打上能力) 打上費用
スペースシャトル(24 ton) 620億円
ソユーズ(6.9 ton) 60億円
H2A(10 ton) 85~100億円
ファルコン9(10 ton) 50億円
(日本の次期主力ロケットH3はH2Aの半額を目指しているとのこと)
すぐにNASAもシャトル後継機の開発を始めます.1980年代のオリエント・エクスプレス,NASP,90年代のDC-X,X-33,X-34のいずれも挫折.結局,現在NASAが開発中の使い捨て型のSpace Launch System(SLS)もシャトルの機器が多く受け継がれています.
最近は再使用といえばSpaceXのVTVL(Vertical Takeoff, Vertical Landing)が耳目を集めています.しかし,大本命は飛行機のように乗って宇宙との間を往復できる有翼の完全再使用型HTHL(Horizontal -, Horizontal -)スペースプレーンだと思います.生涯のうちに実現したい.
737MAX運航一時停止 ボーイング、電気系に問題
土屋 武司東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授
詳しくは分かりませんが,737MAX8, 9(すべてのMAXではない)の Fuel Quantity Processor Unit (FQPU) に問題があるようです.
“This proposed AD was prompted by a report that, during refueling of the right main tank, if there is a failure of the automatic shutoff system, the refueling panel does not provide the required indication that the automatic shutoff has failed. This proposed AD would require installing a new fuel quantity processor unit (FQPU) and doing an FQPU software check.”
https://simpleflying.com/faa-max-ad-fuel/
AD(耐空性改善通報)はまだ出ていないらしい.
人類初の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンの飛行から今年の4月12日で60年
土屋 武司東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授
このとき,アメリカは有人ロケットの打ち上げも行っておらず,1ヶ月後の5月にアラン・シェパードによる初めて弾道飛行に成功した.ジョン・グレンが周回飛行に成功したのは翌年の2月.そして,5月のケネディ大統領演説.
We choose to go to the Moon in this decade and do the other things, not because they are easy, but because they are hard.
に繋がり,1969年7月のアポロ11号月面着陸に至るわけですが,もしガガーリンの飛行があと1年遅かったらどうなるか.アメリカの有人飛行の方が早かったかもしれない.あるいは,ソ連の方が早かったとしても,60年代中(in this decade)に月着陸という切りの良い実現可能な目標が立てられなかったために,月への競争はもっとマイルドに行われたかもしれない.そもそも月着陸などという宇宙計画はなかったかもしれない.
ガガーリンに関する情報は少ない.「ガガーリン - 世界初の宇宙飛行士、伝説の裏側で」 https://amzn.to/3wREp1w がおすすめ.

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