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米スペースシャトル「コロンビア」打ち上げから40年
AFP
土屋 武司東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授
当時,小学校5年生でしたがテレビ中継を見ていました.延期されて打ち上げられたのが真夜中.斬新な宇宙船は新しい宇宙開発時代の始まりを期待させ,子供向けの雑誌,学習本,漫画でも持ちきりでした.誰でも宇宙に行ける時代が来たと. しかし,スペースシャトルの問題点も分かってきました. 例えば,当初の目標は,打ち上げコストは従来の1/2~1/3,年間打ち上げ回数は50回(週一回のペース),帰還した機体を簡易整備とペイロードの詰め替えを行って10日後には再打ち上げする. ところが実際は,帰還したらエンジンを換装,表面のTPS(タイルなど)を張り替えるなどの重整備が必要で,引退までの30年間で4機で135回しか打ち上げれませんでした. 上がらない打ち上げペースを焦って無理した結果が,1986年のチャレンジャー号の爆発事故につながりました. スペースシャトルは完全再使用型宇宙往還機(Fully Reusable Launch Vehicle)ではなく,部分再使用型宇宙往還機(Partially -)でした.なぜこのような中途半端になったかというと,ベトナム戦争の影響で十分な開発費が獲得されず,そこそこの開発費でそこそこのコスト減で妥協したためでした. ざくっと調べた打ち上げコストは以下です.  名(低軌道打上能力) 打上費用  スペースシャトル(24 ton) 620億円  ソユーズ(6.9 ton) 60億円  H2A(10 ton) 85~100億円  ファルコン9(10 ton) 50億円 (日本の次期主力ロケットH3はH2Aの半額を目指しているとのこと) すぐにNASAもシャトル後継機の開発を始めます.1980年代のオリエント・エクスプレス,NASP,90年代のDC-X,X-33,X-34のいずれも挫折.結局,現在NASAが開発中の使い捨て型のSpace Launch System(SLS)もシャトルの機器が多く受け継がれています. 最近は再使用といえばSpaceXのVTVL(Vertical Takeoff, Vertical Landing)が耳目を集めています.しかし,大本命は飛行機のように乗って宇宙との間を往復できる有翼の完全再使用型HTHL(Horizontal -, Horizontal -)スペースプレーンだと思います.生涯のうちに実現したい.
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戦闘機での空中戦も全自動に? 進化するAIが「群制御」での飛行と攻撃を実現する
WIRED.jp
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