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芥川、直木賞候補決まる 社会学者の古市憲寿さんら
共同通信
岡本 裕一朗玉川大学 文学部教授
古市さんの候補作品を読んでないので、これ自体に対してコメントできないが、少し議論が混乱しているようなので、書いておきます。 ①今回の候補は小説に対する候補なので、基本的に学者かどうか、学者としての資質があるかどうかは、まったく別問題であること。問題は、古市さんの小説であり、それ自体に対する評価であれば、議論可能だろう。学者(としての資質)は別途に問題とすべきである。 ②「博士号」をもつかどうかは、学者(としての資質)かどうかとは、別問題である。最近は課程博士が文系でもでてきて、大学院博士課程修了の多くの人が、博士号を取るようになった。しかし、それをもっているかどうかは、学者としての資質があるかどうかとは、まったく違う問題である。それを取得していなくても、優秀な人はいる。逆に、持っていても、できの悪い人もいる。医者のような資格ではない。 ③芥川賞や直木賞は、最近では市場の動きと連動している側面も否定できない。その点で、タレントさんや著名な人、意外性のある人が受賞すると話題になる。これ自体は否定できないし、批判することもできない。文学作品も市場を無視しては存立できない。 もちろん、こうしたことから、古市さんの候補がどうだ、ということではない。小説はどんなものだったのだろうか?
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