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カメラ市場の「破壊者」ソニー
宇田川 元一埼玉大学経済経営系大学院 准教授
別な記事でニコンやキヤノンの厳しい状況が描かれているのだが(参考:ニコンの記事 https://premium.toyokeizai.net/articles/-/25839/ キヤノンの記事 https://premium.toyokeizai.net/articles/-/25834)これと比べると、ソニーの戦略的なポジショニングは鮮やかである。
ソニーのデジカメ市場における成功は、ミラーレス一眼をプロとハイアマチュアに展開したというところだけにとどまらず、これ自体が他の光学技術における技術開発・サービス開発とリンクしているところにあるようだ。
それが伺えるのがこの部分。
「ソニーはカメラのことを単なる撮影機材ではなく、デジタルデータを扱う機器であるとみなしている。今後、カメラで撮影した情報量は増加していく。ミラーを通してではなく、光をそのままデジタルに変換して情報量を容易に増やせるようにする必要がある。その意味で、ソニーがミラーレスを強化したのは、今後の技術進歩を踏まえると、「ごく自然なこと」(田中氏)だった。」
デジカメとの比較でのポジショニングという解を解こうとすると、他者の苦境に陥るが、これを別な文脈でどのように活かすか、ということを考えると、全く違う戦略が描ける。
では、この差を単に経営陣の有能さに還元せず、一体動やったらこういうことが出来るようになるのかを考えたいところだ。

【高原豪久】ユニ・チャーム海外展開で売上高3倍、時価総額11倍
宇田川 元一埼玉大学経済経営系大学院 准教授
「もし当社に他社より秀でた点があるとしたら、それは計画力と実行力の両方が備わっていたからだと思います。」
という一言がポイントで、戦略として何か特異なことをしたわけではない、ちゃんと実行したのだ、という点にあることがよく分かりました。
一方で計画と実行をどのようにしたらちゃんと出来るのかは別な関心として出てきます。KPIの整備はもちろんでしょうが、しかし、改革をしようとすれば、狙いが伝わらなかったり、自分からあらな観点から考えて実行しようとしないように見えるメンバーがいたり、という問題はつきものです。この点に対してどのようなことに取り組んだのか、興味があります。
それを文化の問題だ、と言ってもそれは結果的にそうと言うことに過ぎません。従って、「新たな変革に対してどのように組織の中の意味が変化し、見える風景が変わったのか」という実践が大切だと思うのです。
マスコミから引っ張りだこの経営者は、何をしゃべっているのか?
宇田川 元一埼玉大学経済経営系大学院 准教授
なるほどと思いました。
この記事で指摘している業界の方向性から話せるというのは、日頃から戦略(自社の資源と外部環境の適合関係の構図と両者のダイナミックな変化)を考えつつ、同時に発信することの意義をお考えの上でなさっているということかと思います。
一方、自社の取り組みについて話す方の中でも、そこから見えてきたことを一段抽象化しつつ、読者にとって意味がある内容(思索のヒントや実践できるポイント)を話される方もいます。こうした方々のお話も好きですし、両方を兼ね備えた方も少なくない気はします。
何れにせよ、見えている風景として、自分の考えている事に留まらず、他者の視点の風景と折り合わさっていることが大切だと思います。
LG電子 巻取り式スマホの実物公開=名称は「LGローラブル」
宇田川 元一埼玉大学経済経営系大学院 准教授
携帯電話→スマートフォンの時のような革命的な製品デザインの変化が起きたら面白いなと思います。
20年近く昔、有機ELディスプレイが出た時に、いつかは丸められるディスプレイになります、という話を聞いたこともあり、それの一つかなと思いました。
最初はiPhoneも何の役に立つのかよくわからなかったですし、おそらくこれがすぐに次のスタンダードになるわけでもないでしょう。
でも、色々なトライがある事で、それができると見えてくるさまざまな挑戦課題があるはずで、「それだったらここをこうすれば」などという改善が積み重ねられて、長い目で見て全く違うデバイスが出てくる可能性はありますね。

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