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組織の課題と変革の方向性(8) ストーリーテリングから変革へ 埼玉大学准教授 宇田川元一 - 日本経済新聞
日本経済新聞
宇田川 元一埼玉大学経済経営系大学院 准教授
日本経済新聞の連載「組織の課題と変革の方向性」も今回で最終回になりました。 最終回は、「ストーリーテリングから変革へ」として、変革に対する組織内での自発性をどう築いていくか、ということについて説明しました。 ストーリーテリングは、語ることを通じて連帯を構築することであると最後に述べました。連帯(solidarity)とは政治学者リチャード・ローティが詳しく論じたものでもあります。 今のあたりまえの外側にある違和感や悔しさ、弱さを語っていくことに、新たな連帯の可能性があると言えるのではないでしょうか。 企業変革は、決して業績を回復させるためだけではありません。業績ももちろん非常に重要ですし、無視しては絶対にいけません。同時に、ドラッカー的な表現をするならば、企業という共同体に集う人々が、そこに自らの位置と役割を新たに見出していけるようにすることであると言えます。 そのための実践として、語ること、語るためには声にならぬ声を聞こうとすること、つまり、対話することが変革の実践においては求められます。 今回、新聞コラムの連載という機会で、短い文章にエッセンスを書く、しかもわかりやすく書く、というのは大変でしたが、なんとか最後まで書ききることができました。 6月に出版予定の次の企業変革についての書籍により詳しく論じています。 ご興味を持ってくださった方は後日アナウンスしますので、もう少しお待ちいただければと思います。
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