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【超解説】300兆円企業が開いた「AIの祭典」が凄い
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
時価総額300兆円を突き抜けたAI半導体企業のNVIDIA、彼らが主催する「世界トップのAIイベント」を3日にわたり取材してきました。エヌビディアの株価はどこまで上がるのか。この無双状態はいつまで続くのか。そしてチャットGPTの次にくる、AIビジネスの注目分野はどこなのか。会場の注目ブースとともに、解説致します。
最も記憶に残ったのは、やはり創業者のジェンスン・ファンCEOによる、2時間ぶっ通しの未来のプレゼンテーションと、その翌日にあったメディア150名との質疑応答90分。そこで今後のエヌビディアの戦略を喋っています。特にAIサービスを作るためのソフトウェアを提供し始めている点や、自動運転の次にくるロボティクスの話が印象的でした。
GoogleやAmazonを時価総額で抜いてしまった、2024年の最注目企業のカンファレンスのエッセンスをぜひご覧ください。
【遺言】有名ベンチャー破綻。グリーンビジネスの「過酷な現実」
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
2021-2022年、アメリカだけで年間5兆円という空前の気候テックスタートアップへの投資があり、環境先進国である北欧などでは、グリーン分野のユニコーン などが登場しました。 世界初のリサイクルファッション素材の量産化に成功したリニューセルも、そんな注目ベンチャーとして上場しました。
バックには、ファストファッションのグローバル企業のH&Mもついて、サーキュラーエコノミーのモデルにも思えたこの会社が、私たちのインタビュー直後に倒産しました。彼らが最後に残した、グリーンビジネスの誤算とはなんだったのか。日本にも大きな示唆のある内容で、ぜひご視聴ください!
【本音】環境先進国、ドイツの「グリーン疲れ」が深刻だ
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
日本を抜かして、GDP世界第三位のポジションに躍り出たドイツ。ヨーロッパ最大の経済大国であり、またグリーン経済の旗振り役として盛り上がっているとおもいきや、じつ「かなり疲れている」という驚きの報告を、Podcast『グリーンビジネス』の一部から抜き出してレポートします。
語ってくれたのは、現地で2ヶ月間暮らしていた、NewsPicksニューヨーク支局の森川潤さん。エネルギー分野に取材をしてきた森川さんの話からは、現地でいかないとなかなかわからない、グリーンと経済成長の両立の難しさであったり、ドイツならではの悩みなどが面白く理解できるとおもいます。
ぜひ、御覧ください。インタビュー全文はPodcastでお楽しみいただけます。ぜひ通勤時などにもどうぞ!
https://open.spotify.com/episode/4DrIabC9uvZECs0QOyjkdJ?si=b4d763304759446c
【米国発】老舗を買収、後継者を見つけるベンチャーがすごい
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
このスタートアップ、めちゃくちゃ面白いので、ぜひ見て欲しい。シリコンバレーでは超有名なフィンテック特化型VCのQEDが、最大の目玉投資先としていま出資しているのがTeamsharesです。簡単にいうと、世界中の事業承継問題を解決するサービスを提供。これが、2024年に日本に上陸します。
おもしろいのは、儲かっている中小企業を買収するだけではないこと。そこの従業員たちに、10年、20年かけて株式をどんどん譲渡してゆき、そのブランドやカルチャーを残しながら、後継問題を株式譲渡によって成し遂げてしまうこと。日本には年齢70以上の中小企業が250万社もあり、その半分以上が後継者不在。ここには、大量の有望なビジネスが眠っている可能性があり、日本にも目をつけているということです。
ちなみに事業承継では、M&Aなどの手法がとられることがありますが、これは転売や経営統合などを前提にしており、従業員やブランド、カルチャーの維持が難しく、それはアメリカも同じということ。Teamsharesはそうした会社をアメリカですでに90社以上も買収しており、それぞれ株式を社員に渡しながら、新しい会社として蘇らせています。
日本ではMUFGと手を組んで、買収ー事業承継のフィンテックを展開予定。注目です!
【株価10倍】くら寿司が見つけた、アメリカで圧勝する方法
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
株価の急騰では、AI半導体のNVIDIAに勝るとも劣らないのが、アメリカで進撃中のくら寿司USAです。株価はボトムから10倍以上(上場時から8倍くらい)、ネット上では「スシビディア」という渾名がついています。
2008年に進出を始めてから、すでにアメリカ18州(ワシントンDC含む)に59店舗をオープン。毎年20%以上のペースで、店舗を増やしており、株価は2020年のコロナ時より株価は10倍以上になり、アメリカの有名レストラン企業の幹部たちを、億円単位のストックオプションで次々と採用しています。
ドル高円安の時代に、ドルを稼ぎまくるくら寿司USAの大成功は、ひとつのモデルケースとして、すべての日本人ビジネスパーソンに参考になるはず。その仕掛け人であり、社内起業家である人物の独占インタビューを、ぜひご視聴ください。
【急成長】日本市場を狙う、物流ユニコーン が凄い
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
人口約1000万人は、日本の10分の1以下。そのスウェーデンはボルボの城下町、ヨーテボリで生まれた注目の物流ベンチャーがEinrideです。一見すると、電動トラック(人間が運転)や、AIを使った無人トラックを作っているスタートアップですが、本質はソフトウェア企業に近い。
彼らはEVトラック、EV無人トラックをもっとも最適に運営するためのソフトウェアを中核にしており、このプラットフォームの上に、大量のEVトラックを運営するというモデルをとっています。なのでEVトラック2000台を契約したUAEとのディールも、トラックそのものは売らず、そのインフラ作りをしてあげて、輸送キャパシティを販売する。
ちなみにEinrideは日本に上陸するという噂が出回っており、今から楽しみです。僕の予想は、サントリーなど飲料系企業の物流などを狙うと思います。
【米国人気】イチゴ植物工場、次の一手は「超甘いトマト」
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
米国NYを拠点にする植物工場ベンチャーのOishii(オイシイ)。200億円を調達してイチゴのメガ工場を作ることで話題になっていますが、実はイチゴだけではなく、その次の一手としてトマトを密かに発売しています。ルビートマトと言い、創業者がたまたま見つけた園芸用のトマトを、ラボ環境で超甘く育てたものだといいます。
イチゴの次が、なぜトマトなのか。なぜほぼ商業化されていないトマトを、植物工場では商業化できるのか。どれくらい甘さや収穫量は違うのかーー。そういった疑問に、大手テック企業であったり、世界的な種苗会社で活躍してきた同社のエキスパートたちが答えてくれました。
ポッドキャスト『グリーンビジネス』でも創業者が、植物工場の秘密を語ってくれています。騙されたと思って、通勤時などに聞いてみて下さい。めちゃおもしろいですよ。https://open.spotify.com/episode/6t4Gm2pTKjxhlz0KVmdXFB?si=257d0d48c9444d04
【日本進出】サントリーが出資、60兆円市場の異端企業
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
いまグミビジネスが世界でめちゃ熱いと気づいたのは、2023年に取材した全米最大級の食品展示会「Natural Product Expo East」を取材したときのこと。三菱商事の担当者たちが、「ガムの売上高はずっと下がってて、グミが伸びている」「機能性×グミというのが新しいトレンドだ」とつぶやきながら、会場内のグミを探し回っていたからです。おそらく、コンビニチェーンなどで仕掛けられる、新コンセプトのグミを探していたのでしょう。
このNutrishedというグミスタートアップは、内容にもあるとおり、30種類以上のサプリメント成分をカスタムして、美味しいグミにして自宅に届けてくれるサービス。バックには、高速な3Dプリンティング技術があり、すでに数十億円を調達して量産に乗り出しています。
オールカスタムでも作れるし、「熟睡(Sleep Tight)」「ゲーマー向け(Gamers)」「精力増強 (His / Her Sexual Health)」など、コンセプトで栄養素を組み上げたサプリも売っています。NewsPicksユーザー向けの特別割引、ぜひ番組内でゲットして、使ってみてください!(35%OFF)。
【時価総額3兆円】高値でも、飛ぶように売れるリサイクル商品
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
オセワニナリマース笑
マックのポテトを揚げた油、廃食油がここ数年、どんどん値段が吊り上がってる。サイゼリアや、スシローといった大手チェーンの廃食油が奪い合いになっている。裏には、とんでもない新しい独占企業があります。
Nesteというこの会社は、エアラインや航空業界にいる人であれば、知らない人はいない会社になってます。JALもANAも、すでに国際的なルールの枠組みから、少しづつこのSAF(サステナブル航空燃料)を買わないといけない状況に入っており、それが通常の燃料の3倍、5倍でも買わないといけないのだから、ネステは圧倒的な売り手市場をエンジョイしてることになります。
ゴミは資源という観点からは、日本の資源が海外企業に買われて、それを高値で買い戻しをさせられているとも言えます。リサイクルは儲からないという時代が、大きく変わっているこの迫力を、ぜひ見てみてください。
【新産業】欧州でいま「海テック」が熱い
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
みなさんウィスキーは好きでしょうか。わたしはスモーキーな香りがするアイラ島の蒸溜所のスコッチが好きなのですが、このスコットランドが新しい「海テクノロジー」のメッカであることは知りませんでした。
このエリアは非常に強い潮の満ち引きや、波などがあるため、かなり古くから、新しい海エネルギーの実験場として、世界中の企業やスタートアップが集まっていたそうです。それが近年の再生可能エネルギーブームを背景にして、改めて、海のパワーを使った電力発電システムのプロジェクトが盛り上がっている。中には、そこで作った再エネや水素で、ウイスキー蒸溜所を動かすというものも含まれています。
いま、注目の「海テクノロジー」とはなにか。注目のスタートアップはどこかなど、ロンドンを拠点にするNordic Ninjaの宗原さんと、おしゃべりをしました。(ぜひポッドキャストもお楽しみ下さい)
https://open.spotify.com/episode/2oY5hFAZ8DRFvID5SioX97?si=478217e2e56d41fd
【大量転職】3兆円ベンチャーの、日本人採用がすごい
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
来週からは、毎週土曜に伝書鳩は放送します!そして、皆さんのコメントが本当に素晴らしく、ぜひ一緒に伝書鳩を作ってゆくノリで、これからも賛否含めて投稿をお願いします🙇
今回のノースボルトは、北欧スウェーデンに本社を持つ、2016年創業のメガベンチャーです。これから電気自動車などが増えてゆく中で、中国や韓国ではなく、ヨーロッパ発の電池メガベンチャーがどうしても欲しいという悲願から、生まれた会社です。
現場は氷点下10度以下で、とんでもなく寒かったのですが、人口わずか1000万人のスウェーデンから、7年で、兆円単位のお金を集めてしまう、メガベンチャーが生まれてくる勢いは、目を見張るものがあります。
そしていかに日本人の電池技術者たちが、世界的なレベルのものづくりをやってきたのかを、海外スタートアップでに活躍を通して、実感できたことも嬉しかった。
ちなみに世界では、イーロンマスクのテスラで働いていた幹部たちが作った、テスラマフィアと呼ばれる起業家たちが続々とメガベンチャーをエネルギー部門で作っており、ノースボルト創業者のピーターもその一人です。そうした起業家物語としても、ぜひ知って欲しいストーリーです!
【衝撃】トヨタ絶望市場。最高益の先の「落とし穴」
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
なんとか生還しました伝書鳩TV。リニューアル版の「すすめ!伝書鳩TV」では、アニメで最新のビジネスを語りまくるのに飽き足らず、ついにカメラを担いで、世界中の「噂のビジネス」の現場に凸撃するという、映像コンテンツも加えてゆきます。
一発目は、最高益4.5兆円を叩き出すトヨタのクルマが、次々と「販売停止」に追い込まれている、ヨーロッパのある国のエクストリームなEV市場をレポート。今年からタクシー車でプリウスはNG(法律違反)、来年からはハイブリッド車も販売停止を目指しています。
シリコンバレーのRay、ニューヨークのNao、東京のYuzu。世界をまたにかけて、面白いビジネス、新しいテクノロジー、そして嘘か本当かわからない現場を、続々と喋り倒します。ぜひ、フォローしてください。そして、こんなビジネスを取材してほしいというリクエスト、X(Twitter)で募集しています!
https://twitter.com/naoyoshi510
【3分解説】世界でデータセンター投資が止まらない
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
先日、アマゾン(AWS)が日本のデータセンターに、5年間で2兆3000億円を投資すると発表しました。しかし世界を見渡してみると、このデータセンターというのは急成長している巨大産業になっており、アメリカだけで毎年7兆円以上が投じられていることがわかります。
今回の記事/ポッドキャストでは、AIや動画などの普及もあり、急増するデータセンターたちが、実はものすごい電力と水をガブ飲みしており、それが危機を招いたり、ビジネスチャンスでもあるというお話。特に南米ウルグアイで起きている、グーグルデータセンターの反対運動は、昨年に世界的なニュースになりました。
加熱するデータセンタービジネスと、その裏にある問題点やボトルネックについて、ぜひご一読ください。ポッドキャストはこちらまで→ https://open.spotify.com/episode/67tQIJyR5KZFyU4jaulevX?si=605088895761434e
【躍進】トヨタもサントリーも使う、「Z世代向け就活サイト」
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
新しい世代の「リクナビ」ともいえるエシカル就活が、思ったより広がっており非常に面白かったです。創業者は海外留学後、「業界ごと」に新卒就活をするシステムに大きな疑問をもち、気候変動やジェンダーなど「イシュードリブン」で学生と企業をマッチングするサービスを作りました。
面白かったのは、これまでソフトウェア分野とサステナビリティをテーマに就職活動をしていた学生が、日本の素材メーカーなどが面白いと知って、ハードウェア分野の会社に転職をしたというケース。また、伊勢丹に採用で負けていた丸井が、この就活サイトによって「採用でまくっている」ケースが出ているといい、これは素晴らしいと思いました。
インタビューの全貌はPodcast『グリーンビジネス』で配信中(無料)。盛り上がっているので、ぜひ通勤時に聞いてみて下さい。
https://open.spotify.com/episode/1DYGeRQpO8I2MOaGniCsUk?si=93d44a0276764467
【日本発】空気からCO2を吸う、東大発ベンチャーの勝算
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
脱炭素系のビジネスを取材していると、日本の素材・材料分野は、非常にユニークで、大きなチャンスがあるなと感じることが多い。今回紹介するのは、日本発のDAC(Direct Air Capture)のスタートアップですが、そのコアになるのは、やはりCO2を安く、長く、効率的に回収できる可能性がある、ゼオライトという鉱物です。
記事でも紹介のとおり、ゼオライトは洗剤から、ペット用の砂まで、さまざまなところで商用化されています。しかしこのスタートアップは、CO2の回収に特化したゼオライトの合成に注目をしており、ビジネスを立ち上げています。
マニアックで、とてもおもしろい材料ビジネス。インタビュー全文はPodcastで配信していますので、ぜひ聞いてみてください。
https://open.spotify.com/episode/3REazSnTt23zTNAFfsDjvJ?si=0cbbdf0919964e7e
【全理解】驚きのビジネスを生む、韓国スタートアップが止まらない
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
CES2024の最速動画レポートの2日目は、大盛況の韓国スタートアップたちに注目。CESには1400社のスタートアップが出展してますが、ダントツの規模を誇ってるのがK-Startupです。
個人的に欲しかったのは、自分専用のサプリのセットを毎朝作ってくれる、未来のサプリマシンのiink。3Dプリンティングの技術で、ネスプレッソみたいなマシンで配合。
また世界中のコンテナ船から軍艦まで、これまで人間が水中に潜って、ゴシゴシ洗ってた船の掃除をしてくれる「水中のルンバ」も驚き。
ちなみに動画には入ってませんが、大企業ではヒュンダイの展示が面白かった。水素を使った新しい無人物流システムや、モジュール型のトラック、あとはサイコロ型のパーソナル自動運転水素車のコンセプトを見せていました。
財閥系企業やコンテンツのパワーに続いて、スタートアップ大国を狙う韓国勢をレポートです。
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