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【日本発】世界がマネできない、微生物ビジネスがすごい
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
どこにでもある空気を原料にして、さまざまな商品をつくる。なんだか「無から有」を生むような響きがありますが、今回紹介するのは、ある微生物をつかって、さまざまなプラスチックや肥料、はたまた食料まで作ろうという、野心的なディープテック企業です。
彼らがコアにしているのが、光合成によって、空気中の炭素や窒素を上手に回収することができる微生物(紅色光合成細菌)。この細菌たちをつかって、温暖化の原因になる炭素をとりのぞくだけではなく、回収した炭素を原料にしようという、新しいモノづくりのサイクルを産もうとしています。
日本の大学からは、先日モデルナに買収されたオリシロであったり、日本人すらしらない価値のあるスタートアップが生まれてきています。京大発のこのスタートアップ、ぜひご一読ください。

【急成長】国や自治体がカネを払う、驚きのスタートアップ
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
米、野菜、果物づくり──。日本では儲からないイメージの強い農業分野で、新しいサービスを提供して、すでに黒字化をしている話題のスタートアップを紹介します。人工衛星を使ったビジネスは世界中でたくさん生まれていますが、同社は日本やアジアなどの「小さな小さな農地」という特徴から生まれた、ユニークな技術によって収益を上げています。
農地法によって、各市町村が「超アナログ」な手法によって、毎年ぐるぐると広大な農地をパトロールしていることを、そもそも私は知りませんでした。この人件費やコストだけで、全国で100億円ほどになると予想されており、衛星データによるコストダウンは、そりゃそうするよなと納得。
気になるのは、衛星データからどれくらい正確な結果を出せるのかという正答率。すでに農地分析(耕作地/非耕作地)などでは80%以上のクオリティだといいますが、土壌分析(pH値、窒素、炭素など)なども、どのようにして鉄壁のクオリティを築いてゆけるのか、今後のビジネスの礎になる、データ集めの今後についてとても興味をもちました。

【海外進出】グローバルで勝負する、日本の「凄い技術」
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
ひとつ5円を払って処理すべき「ゴミ」を、ひとつ500円で販売できる「高級食材」に蘇らせるーー。そんな技術をコアにして、日本の東北地方から、オーストラリアでの現地事業をスタートさせる水産ベンチャーが話題です。
彼らは、本州最大のウニ生産地である洋野町から生まれたスタートアップ。もともとは海藻やウニなどの水産加工品を販売する中小企業。ところが気候変動などによって海水温が上がり、ウニが引き起こす環境問題に注目したことから、世界でもレアな「ウニの再生養殖」という分野を切り開いています。
商品にならないウニを、2ヶ月で食材に蘇らせる魔法のエサはどうやって生まれたのか。そして、ウニの養殖にとどまらない、カーボンクレジットの創出まで、日本の地方ビジネスから世界にチャレンジするストーリーを、ぜひご一読ください。

【日本発】培養肉の「未解決問題」の挑戦者
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
シリコンバレーも未解決の難問に、挑んでいる日本発スタートアップがあります。
未来の食料生産技術として、これまでメディアで大きく取り上げられてきた培養肉(クリーンミート)。しかし実際には、まったく食べることもなければ、買うこともなく、スーパーマーケットで見かけることもありません。
そんな細胞農業のフロンティアにいる日本発スタートアップの創業者が、なぜ培養肉はいまだにとてつもなく高コストなのか、どのようなシステムがあれば、これがスーパーマーケットに並ぶレベルにまでなるのか、といったコアな質問に答えてくれています。
未成熟なこの分野において、インフラ企業を目指す彼らの面白さについて紹介しています。ぜひご一読ください。

【最高裁判決】ハーバード大学、人種によって合格ラインは違かった
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
とにかく、黒人のフリをして、大学医学部に合格したと言うインド人の体験談が凄すぎる。これだけ成績が悪くても、人種というファクター一つで不合格が合格になるというリアルを見ると、これまで認められてきた大学入試の人種優遇策の威力がわかります。
アメリカでは先日、ハーバード大学などに対して、最高裁が人種優遇は認めないという判決を出しました。これによって、これまでげ黒人やヒスパニックなどの受験生に対して、スコアが低くても人種でゲタを履かせることができなくなります。
一方で、同国の経済格差、学歴格差の再生産は深まるばかり。アメリカンドリームという成功物語が、揺らいでるのがよくわかります。ちなみに日本人含めたアジア人にとっては、一流大学に入れるチャンスが上がると言われています。洪記者による興味深い現地レポート。

【大企業殺到】捨てられる野菜果物を、金に変える黒子企業
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
知り合いの商社マンから「食品メーカーや小売大手から、引っ張りだこのスタートアップがある」と聞いて、さっそく取材してみました。これが、とてもおもしろかったので記事にしました。
この会社は、日本だけで年間200万トンもある廃棄野菜に目をつけて、そうした生野菜などをパウダーにする技術をもっているスタートアップです。ポイントは、その製造方法が従来と異なること。栄養素の80%ほどを残しながら、パウダー化することで、廃棄野菜を「新しい資源」としてアップサイクルします。
スペインのサンセバスチャンにある料理大学と、日本の団体が共催したピッチコンテンストでも注目され、まだラボフェースなのに大企業からたくさんの問い合わせや、プロジェクトの提案があるといいます。ちなみに同社の投資家には、オイシックスのファンドなどが含まれます。
とてもおもしろいので、ぜひご一読を!
(連動するポッドキャスト番組、グリーンインパクトもぜひ!)
https://open.spotify.com/show/0JmQdYyiQI1lx5euDyb2ba?si=2f34241e519b444a

【橘玲】日本でも大学院卒が「当たり前」になる理由
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
米国のボストンに住んでいる知り合いは、子どものサッカークラブの父母会にいくだけで、修士号、博士号だらけで、もはや親同士のおしゃべりでも「専門性(修士号以上)をもっていて当たり前」という雰囲気に、なんともいえない気分になったそうです。*これは地域ごとにまったく違う話かと思われます。
私が住んでいたシリコンバレーでも、VCの投資家の多くは、医学や生物学、コンピュータサイエンスなど、さまざまな分野でそもそも大学院レベルの専門性をもつひとがとても多く、その知識にかなり圧倒されたことを記憶しています。
能力主義の世界で評価されるのは、「学歴」「資格」「実績」である。そしていま世界では、その学歴をめぐるレースがどんどんインフレ化しているために、もはや大卒(学士)だけではむしろ低学歴とみなされるようになっている──。これからの日本を占うインタビューを、ご一読ください。

【為末大】能力主義の世界を、君たちはどう生きるか
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
血の滲むような努力をしても、あっさり負ける。そんな世界でどう生きるのか、為末さんの金言溢れるインタビューです。
人の評価を、その人による努力と能力によって評価するという能力主義のシステムは、一見するとすごくフェアです。頑張れば成功できるぞというメッセージを与えて、人を鼓舞するパワーがあります。
しかし、実際はとても過酷なシステムでもある。それがはっきりと現れるのが、アスリートの世界です。15年以上も積み重ねてきた技術や努力が、2年目の選手にあっさり抜かれてしまうような話は、スポーツに限らないことでしょう。
勇気を与えてくれるインタビュー、ぜひご一読ください。

【サンデル教授】エリートの「やればできる論」は、他人を駄目にする
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
サンデル教授による、いわゆる“勝ち組”な人々への強い警告です。
今週は、メリトクラシー(能力主義)というホットなテーマで特集をお届けします。すごく単純化すると、誰もが才能と努力によって、成功したり名声を得られうというコンセプトです。とてもシンプルで、魅力的なこの能力主義は、いまアメリカのみならず世界の資本主義ルールのコアになっています。
ところが、この能力主義には大きな欠点があり、それが過去数十年のあいだに、社会を揺らがすような歪みを生んでいるというのが、サンデル教授の指摘です。いわゆる“遺伝子ガチャ”や“裕福な家”によって底上げされたエリートたちは、いつしか「自分の成功は、自分の努力によるもの」と考え、勝てなかった人たちを見下すようになった──。
勝者総取りのアメリカが、ものすごく社会分断に揺れている。そして、日本にも広がりつつあるメリトクラシーの「光と影」を、きちんと学べるインタビューになっています。ぜひご一読ください。

【日本発】米国で稼げる、日本の海藻テクノロジーたち
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
おでんやラーメン、出汁をとる具材としてではなく、新しい産業をつくる万能素材としての海藻技術が面白い──。そうしたビジョンを掲げて、日本の地方に眠っている海藻技術やIP(知的財産)を集めているのが、LAを拠点にしているCashi.Cakeの創業者です。
https://youtu.be/1HOyFyxHQ4g
私も初めて知ったのですが、海藻の葉には乳酸菌が生息しており、静岡県はその「海藻微生物(乳酸菌)」のライブラリーをもっている。例えばその乳酸菌を使って、カラダによい機能性食品や、おもしろい具材がつくれるため、新しいドリンクなどが生まれようとしています。
当たり前のように日本人が使いこなしてきた海藻のポテンシャルが、垣間見えるような面白いストーリー。ご一読ください。

【裏話】アメリカの寿司シェフが明かす、寿司ドリームは本当か?
後藤 直義NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)
SUSHIのライザップというとなんか軽いですが、参加している人たちは真剣です。
SUSHIといえば、もはや世界語です。日本食レストランの数はアメリカでも過去20年で右肩上がりだったわけですが、とりわけ人気なのが寿司(およびラーメン)。とくに寿司は高級化がすすみ、OMAKASEというのが新しい世界語になりつつあります。
そこで世界では、寿司シェフの求人需要が上がり続け、いまでは新しいキャリアとして寿司シェフを目指す人達も。東京すしアカデミーという寿司学校から巣立ったシェフたちを取材しながら、年収8000万円という寿司ドリームは、どれくらいチャンスがあるのかを検証しました。
ちなみに面白かったのは、最近では趣味ですし学校にくるエリートサラリーマンや外国人がとても多いということ。日本文化をつかったコミュニケーションにも、一役かっているようです。ぜひ御覧ください。

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