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スペースXの宇宙船、着地後に爆発
小野 雅裕NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家
いや見出しはそこじゃなくて、ちゃんと着陸に成功してるじゃないですか!!!!あのバカでかい機体が!!!!過去2回の失敗を克服して遂に。めっちゃすごいことです!!
爆発は着陸してしばらく後のようですね。ビデオで誰かがメタンリークって言ってたように聞こえましたがどうなんでしょう。いづれにしてもデータはちゃんと取れてたんでしょうし、90%成功と言ってよいのでは。もちろんまだ人を乗せるには危ないですが。
さて、EDL (entry, descent, landing)のうち、Dは前回までに達成、今回はLをほぼ達成しました。残るはEです。これが難しい。そもそも試験するには軌道打ち上げが必要なので、第一段の完成を待つ必要があります。
追記
ちなみに映像はSpaceX公式のものじゃなくてファンによるものです。
イーロン・マスクがテキサスに新都市「スターベース」設立を提案
米、5月末までに全成人分のワクチン確保
小野 雅裕NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家
接種のペースが追いつくのかな。
Bloombergによる非常に出来の良いWebページによると:
https://www.bloomberg.com/graphics/covid-vaccine-tracker-global-distribution/
現在、アメリカで7900万回の接種が行われています。接種ペースは150万/日くらいで、この数週間、あまり変化していません。
アメリカの18歳以上の人口は2億5000万人。確かワクチンは16歳以上でしたっけ、まあだいたい数はあっているでしょう。というわけで5億回の接種が必要。あと4億2000万回。これを5月末までに接種完了するには、470万/日のペースに上げる必要があります。
ペースを3倍にする。無茶ではないけどなかなか大変な気もします。
でっかいことは得意だけどきめ細かいことは苦手なアメリカ。火星にローバーは送れるけど電車は時間通りにこないし牛乳は必ず賞味期限前に腐る国。さあ、どうなるのでしょうか。
追記
あ、そうか、J&Jの一億本は一回接種だから、一億回分少なくて済むのか。すると360万/日でよくなるから、一気に現実的になってくる。一回接種ワクチンはオペレーション的には福音だ。
200兆円の経済対策可決=最低賃金引き上げ不透明―米下院
小野 雅裕NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家
別記事からのコメント転載。
最低賃金15ドルへの引き揚げは、民主党内でも比較保守よりの名前忘れたけどWest Virginiaの上院議員が反対しているため筋悪だと聞きました。上院は50-50で、共和党からの造反は全く望めないので、民主党内から一人でも反対が出ると通らない、と。
なので最低賃金は切り離して通すことになるでしょう。
ってか、確かこれに関連する法案、一度上院を通っていたと記憶しているが。
追記
あった、これだ、カマラ・ハリスがはじめてtie breaking voteを入れたやつ↓
https://www.cnn.com/2021/02/05/politics/senate-budget-resolution-covid-19-relief/index.html
あまり手続きを理解していないのですが、これはbudget resolutionだったそうで。予算そのものとは違うのかな。
追記2
名前忘れてたWVの上院議員、ググったらこの人でした。
https://en.wikipedia.org/wiki/Joe_Manchin
民主党だけど中絶に反対、同性婚にも反対など、かなり保守よりです。だから民主党は50-50でハリスが副大統領だからなんでも通る、ってわけでもない。でもこうやって党にいちいち縛られないで自由に投票できる点が、アメリカの政治の弾力性につながっていると思う。
で、この50-50の情勢だと、今後2年、彼みたいな比較的保守よりの民主党上院議員の意見が物事を左右するようになると思う。

【読書】「宇宙飛行士」は、こうして選ばれる
小野 雅裕NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家
お、内山さん @HTVFD_Uchiyama の本だ!これ良書です!僕の本と同じ出版社、同じエージェント(佐渡島さんのコルク)、かつ発売時期も近かったので一緒にイベントを何度もさせていただきました。しかも中学・高校の先輩!勝手にご縁を感じています。ぜひたくさん読まれてほしいです!
ちなみに宇宙メルマガ The Voyageの1月号に、この本の書評を書きました。転載します。
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巷には成功した人の本は溢れているが、挫折した人の本はあまりない。理由は単純。自慢するのは気分がいい。でも失敗は見られたくない。それが自然な人間心理だ。よほど心が強い人でなくては、過去の失敗や挫折を晒け出すことなどできない。
本著は自身の挫折を描いた稀有な本だ。燃えるように熱い夢を持ち、それに指先が触れるほどにまで近づきながら、叶わなかった男の体験談である。悔しさや無念が隠すことなく描かれ、しかしその涙は10年の時間の後に前向きな結末に繋がる。
世の中、叶う夢よりも破れる夢の方が多い。でも、人はいくつでも夢を持てる。何歳からでも再出発できる。そんなことを教えてくれる良書だ。
再利用型ロケットを次の段階へ引き上げるStoke Spaceが9.7億円のシード資金調達
小野 雅裕NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家
実はSpaceXも第二段回収の構想がありました。もう9年も前ですが、SpaceXに見学に行ったときに見せてもらったビデオで、ロケットの上半分にヒートシールドのようなものがついた第二段が再突入するCG映像を見たのを覚えています。
その後、第二段回収の話はなくなったようです。技術的難易度の高さの割りに、第一弾回収よりもコスト節減効果が格段に少ないからでしょう。もちろん無意味ではありませんが、それよりも開発リソースをStarshipに集中したいと言う思惑もあったと思います。
いづれにしても、なんでも回収するのがシステム的な正解とは限りません。少なくとも、第二段回収の費用対効果が第一段より小さいのは間違いない。そこを削る段階にまでコスト競争が行き着いた時にはじめて、意味が出てくるものでしょう。だからたしかに未来を先取りしているとも言えますが、しかしSpaceXが一人勝ちしている現状では、どの企業もまずは第一段なりエンジンなりを回収なりコストダウンなりするところから始める段階なのでは、と思います。

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