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【削除されました】養殖物2024年3月18日(月)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖 207         ◯◯主義 vs △△主義 (右向け〜左!) 「ものの見方や考え方」って世代ごとに変化するものでしょうか?例えば私の若い頃は「人間は皆平等」であるべきで格差があっては絶対にダメという世界観がありました。もちろん今でもその理念は尊重していますが、当時は社会体制や経済体制も平等主義を貫くべきだとという固定観念がありました。それでルソーや空想的社会主義のオーエンやフーリエやサン・シモンの思想に惹かれたものです。そして大学生になってからはそんな空想的社会主義ではなく科学的社会主義で社会を再構築すべきだとしてマルクスの思想に出会いました。マルクスは自分の思想の母胎となるヘーゲル哲学の弁証法をちゃっかり応用していたのです。すなわち歴史の進化に於いては資本主義社会で階級対立や経済的不平等が生じ、高いステージとして労働者階級が自己意識を高めて資本主義を打倒して社会主義革命を起こすことになります。そしてさらにその発展形として共産主義に移行するわけですが、その着地点として国家主導の経済計画による私有財産の共有化により徹底的に管理統制されるのです。若い頃の私は知識不足で全く勘違いしていました。人間皆平等というふわっとしたイメージの世界で左翼的な理想社会に憧れ妄想していたのですから・・。しかし現実世界はご承知のように中国やロシアでは不自由で厳しい社会主義監視統制で時には人民は弾圧されています。これって自由な人権が尊重された理想社会でしょうか?しかも人間皆平等主義というのは真っ赤な嘘で、例えば中国共産党の幹部たちや官僚の世界では汚職や賄賂が蔓延しており個人で数百億円以上の資産を蓄財しているケースは珍しくありません。イデオロギーの建前と実態のギャップはこのように甚だしく乖離しており、矛盾と欺瞞に満ちた社会・共産主義に対して老境を迎えた私はすっかり幻滅しました。偉大な思想家であるべきマルクスは後世に大きな負の遺産を残したと思います。彼の思想は全く見当はずれで間違っていたとさえ私は浅学ながら結論づけます。私の若い頃の「ものの見方や考え方」は年を重ねて左から右へと良識と現実重視の方向へ確かに変質したと考えています。今のような競争社会で多く問題点があっても、当たり前の自由と人権尊重が広く可能な資本主義社会を認めたいです。
【削除されました】養殖物2024年3月12日(火)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖 206         アカデミー賞をめぐって 今年のアカデミー賞が決まりました。日本初の視覚効果賞に「ゴジラ-1.0」が選ばれ、封切り月に計3回も観た私としては嬉しい限りです(11/4, 12/6コメント済み)。従来の怪獣プロレスのような幼稚な作品とは違う人間社会も描いた作品であり、そして超越した存在の恐怖感が素晴らしく、初代ゴジラの原点を上回りそうな良い作品でした。 また他の作品では残念ながら非常に良質の内容である日独合作の「PERFECT DAYS」(3/5コメント済み)は受賞を逃しましたが、既にカンヌ映画祭で受賞しているので良しとしましょう。こういうシンプルで骨太な映画作りが見直されることを願うばかりです。 宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」は長編アニメ賞を受賞しました。私は宮崎駿作品は小難しいので好きではありません、以上、笑。 日本以外の作品では「哀れなるものたち」(1/30コメント済み)のエマ・ストーンが主演女優賞を獲得しました。大胆なS◯X場面では体当たりの演技でしたが役どころを見事に演じたのはさすがです。そして映画の背景は美術にこだわりがあってカラフルで美しかったですね。 一方、「ナポレオン」(2023年12/29コメント済み)は「エイリアン」のリドリー・スコット監督なので大いに期待しましたが惜しくも落選しました。少し構成上のヒネリが足りなかったのでしょうか。 最後にアカデミー作品賞など7冠を達成した「オッペンハイマー」。これは日本未公開でしたがやっと3/29に初公開なので必ず観ます。配給元は日本が被爆国だからと配慮したのでしょうがいずれ公開されるとは予想していました。また原爆投下の惨状を描いていないという批判もありますが私はそれは特に必要ないと思います。ピカソの「ゲルニカ」のように戦争の実態を具体化せず抽象化することによってかえって戦争の本質が見えてくることだってあります。ちなみに私は以前にコメントシリーズ「文系のためのアインシュタイン」でオッペンハイマーを取り上げました(2023年8/19)。過去に彼の伝記を調べたことがありますが彼は非常に複雑な人格の物理学者でした。彼は原爆投下に責任を感じながらも後悔はしていません。その辺の彼の心の機微を今度の公開で確認してみたいと思います。
【削除されました】養殖物2024年3月5日(火)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖 205 こんな映画を観ました ⑤ 【PERFECT DAYS】 ★★★★★ ⚠️ネタバレあり この作品は日独合作、主演は役所広司さんで実に素晴らしい演技を披露しました。映画の概要は少し老いた平山という男が生活のために東京都内の公衆トイレを清掃する物語です。汚い安アパートの平山の一日は、朝起きて歯を磨いて薄い布団を畳んで玄関の小銭と鍵を持って外に出ます。そして販売機の缶コーヒーを一本買って清掃用具を積んだ自分の軽自動車を運転して担当地域へ向かいます。そしてカセット音楽(アニマルズやR.ストーンズ等)を聴きながらそれが映画のBGMとして車内から都内の景色が流れるのです。そして幾つかの公衆トイレを実に丁寧に生真面目に清掃します。昼食は付近の外で済ませ木の葉っぱの写真を撮り、仕事が終わると銭湯や居酒屋で楽しんだりします。そして映画ではそんなルーティンが何度も延々と繰り返されるのです。しかも映画の前半は平山は無口な性格の為ほとんどセリフがありません。これだけの静かな作品内容なら実に単調で退屈な映画でしょう。しかし幾つかの小さな出来事が実に味わい深く、映画では深掘りしませんが例えば妹の家から家出した十代の娘が平山を訪ねて来たり、他にも周囲の人々との出会いで小さな交流が生まれます。もしこの孤独な男が人嫌いで偏屈なら誰からも相手にされないでしょう。しかし平山は誰に対しても微笑んで受け入れて皆から愛されるのです。実はこの男の過去で想像されるのは、若い頃は裕福なインテリだったにも関わらず何かの蹉跌で価値観が変わりこの清掃員の仕事を選んだと思われます。そして大きなことは望まず淡々と分相応に目の前の自分の仕事をこなすようになったのかも知れません。「足るを知る」や「日日是好日」を厳格に実践出来るのはまるで敬虔な僧侶のようでもあります。そして自分の世界を持てるのはとても幸せなことであり、映画では「木漏れ日」がキーポイントになっています。つまり光が差して風に木の葉がゆれて光と影の世界を作る。人間関係ではそういう変化に影響されることはあっても、ずっと振り回されずに自分の中で自己完結を迎える。これが可能な人生になれば幸福とは何かを問うまさに自分にとってPERFECT DAYSなのでしょう。
【削除されました】養殖物2024年3月2日(土)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖 204 オオタニサン(奇跡の人)その6 本当に意外でした。大谷翔平さんのこれまでの言動から「結婚」のイメージが全く無かっただけに大谷ウォッチャーとしては虚を突かれた感じです。まず彼の徹底した忍者のような極秘行動の手際の良さはお見事と言うしかありません。彼は非常に頭の良い人ということは分かっていますが、それに加えて周囲の関係者への特別な配慮も行き届いています。それにしても私のイメージとして大谷選手の結婚は、もしかすると現役引退後か、早くてもドジャースに慣れてきた数年後かと勝手に想像していました。それほど彼の野球熱が高いが故に結婚は後回しになるのではと考えていたのです。しかし今になって後付けで考えてみると今回の結婚発表のタイミングは絶妙であったと理解出来ました。大谷選手は自分の人生において野球中心の生活設計だからこそ、むしろ結婚の決断を早めたのではないかと思います。ドジャースで始まる競技生活の最中に私生活での結婚に関するメディアの余計な雑音を遮断するために自分から先手を打ったのでしょう。それは正しいと思います。そのタイミングとして今年は投手の役割を免除されており、打者一本に専念出来るという余裕のある時期に結婚をはめ込むのは非常に合理的ではないでしょうか。時間的や精神的な余裕のある今年はまさに結婚という重要な私生活を始めるにはピッタリかも知れません。一般の人と違って大谷選手の結婚は形の上では野球に従属していますが、契約金1000億円以上という超高額の役割を期待されている以上、世界中の皆の期待に応えるためにも大谷選手は好きな野球で応えるのは自然なことかと思います。
【削除されました】養殖物2024年2月29日(木)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖 203 「光る君へ」は面白いかも? ② 私は歴史好きですが平安時代はこれまでイマイチ興味が持てなかったです。戦国時代や幕末と違ってアクションの躍動的な変化が無く平安時代ののっぺりとした貴族社会が不快でした。それに一部の上流貴族を除けば大多数の庶民は貧困に喘ぐという超格差社会はムカつきます。しかしそれはそれ、ドラマとして観る限りこの大河ドラマは回を重ねるごとに面白くなってきました。視聴率は低めですが視聴者の評価は結構高くて、去年の「どうする家康」の酷さに比べたら今年の大河ドラマは大いに期待が持てそうです。やはり脚本の出来不出来は重要ですね。 貴族社会の出世競争や権力闘争は人間の嫉妬心や野心の渦の中で現代にも通じるテーマです。名門の同じ藤原氏でも各家のマウント取りは兄弟の間でも熾烈を極めます。藤原道長の父の藤原兼家も兄の影響で不遇を託っていました。しかし自分の娘の詮子を天皇に入内させると兼家は右大臣に大出世。道長も当初は出世レースとは無縁でしたが、姉の詮子の引立てでトントン拍子に位階が上がります。また道長のキャラは可愛げがあり甘え上手で姉とは常に良好な関係を保ちました。そして気前よく他の多くの女官たちを支援したため道長は自然に女性パワーを味方にしてあの紫式部の「源氏物語」をプロデュース出来たようです(と言っても道長にとってこの行為は天皇の歓心を買う出世の道具ではありましたが)。また道長は「御堂関白記」という世界最古の自筆日記の作者でもあり彼の後世に残る業績は想像以上です。 ドラマでは第一回目で紫式部の母が道長の兄である道兼に殺害されましたがこれはショッキングでした。事件の二人は実在の人物ですがこんな突拍子もない筋書きが許されるなんてドラマはやはりフィクションですね。史実に出来るだけ忠実なのがベストですが史料が少なすぎるので仕方ないのでしょう。ドラマではエンタテインメントが必要で効果的なインパクトのある演出が求められますが今のところ一回だけのギリギリの許容範囲として私は好意的に観ています。おかげで全く知らなかった藤原道兼のキャラに興味を覚え、彼の周囲の複雑な人間関係が分かりやすく今後の物語の展開の重要なキーパーソンの一人になりそうです。エンタメで歴史入門は可能かも?
【削除されました】養殖物2024年2月26日(月)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖 202 下手な戦争(その15) 【安全保障のゆくえ】 ウクライナがロシアに侵略されて2年になりました。私は当時の大きな一面記事の新聞を今も保存しています。国家にとって戦争は最大の事件です。戦争勃発の年は幸いにもウクライナが善戦しロシアの侵略を最小限に阻止して、兵器であるジャベリン(対戦車ミサイル)やスティンガー(地対空ミサイル)などが実に効果的に威力を発揮しました。地域的には連戦連勝でそして9月のハルキウ方面でのウクライナ大勝利は我々にもこの国の希望と前途が輝かしく見えたものです。ところが昨年の大規模な反転攻勢の失敗で長い膠着状態に陥ってからは防衛戦争と国際政治の局面が大きく後退しました。あれほど欧米の西側諸国がウクライナに関与し続けたのにいつのまにか援助疲れで武器や弾薬が入って来なくなり、ウクライナ国内でも厭戦気分が高まって当初の国民の強い団結力に亀裂が入っている模様です。戦場の現場で人気が高いカリスマ的な総司令官も解任されました。すると相対的にロシアの軍事的優位が高まっていますが、これは大国ロシアの戦争のやり方が上手だからという事では決してありません。継戦能力で言えば単にロシアの基本的な人口と国力が元から勝っているだけで、兵士と物資の単純物量作戦が奏功しているにすぎないのです。それでも理不尽な侵略国の優位性は間違いなく、とにかくウクライナの将来は悲観的で国際的にも大幅な譲歩を迫られる停戦を受け入れる危険性が見えてきました。 もしウクライナがこのまま最終的に敗北しロシアが勝ったら今後の世界秩序は一体どうなるのでしょうか?決して他人事では済まなくなります。大国の正義を抹殺した「やったもん勝ち」が許されるなら他のならず者国家にとっては千載一遇のチャンスになるでしょう。例えば中国の台湾侵攻を誘発したり北朝鮮の韓国への武力攻撃も現実化しそうです。日本もアメリカとの日米同盟の安全保障に安易に依存することは出来ません。アメリカは自国ファーストで「世界の警察官」の役割をますます放棄していくように見え、第一義的にどの国も自分の国は自分で守ることをまず考えるべきでしょう。それでも一部の政党や国民は、日本は永遠に平和を享受出来ると信じて自国防衛を軽視するのでしょうか?
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