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クリスパーのゲノム編集治療法、初の米承認-鎌状赤血球症患者に朗報
高橋 政代ビジョンケア 代表取締役社長
遺伝子治療は全く治療法のない遺伝性疾患の根治的治療となります。これまで承認されてきた遺伝子治療は潜性(劣性)遺伝と言って、正しい遺伝子がないために疾患が発症する疾患で、正しい遺伝子を導入するタイプでしたが、今回は遺伝子の間違いを正しくするゲノム編集による遺伝子治療です。ゲノム編集により、間違った遺伝子を修復することができるので、間違った遺伝子が存在するために疾患が発症する顕性(優性)遺伝の治療ができるようになったことも画期的です。
この治療は血液疾患なので、体の外で細胞の遺伝子を編集して体内に戻すex vivo 遺伝子治療。
素晴らしい治療ですが、一方で、海外では遺伝子治療開発が進み、希少疾患ではやはりビジネスとして利益が少ないことも判明してすでに熱が冷めているきらいもあります。
仕事の自由度低い人ほど男性更年期障害に 厚労省が初調査 データ収集へ
高橋 政代ビジョンケア 代表取締役社長
少し論点ずれますが、アカデミアから企業の世界になり、自由度という点で労務管理もなんだかなと思うところがあります。
もちろん過労を避けるのは必要ですが、それ以上にやる気のある優秀な人の手足を縛って労務管理という余計な仕事を作っている。人事は会社の利益より、それを管理することが目的になっているように思います。私は子育て中、仕事をお迎えの時間で区切られて途中でやめないといけないことが最もストレスでした。時間で管理するより、眠れているか、精神的なことを測るのが良いような。
海外の会社はそんな労務管理はしてないように聞きますので(正しい?)、日本低迷の一つの要因ではないかとまで思います。自由度を与えないのは精神的に足を縛って働けと言ってるように感じます。
なので、うちの会社はコアタイムのない完全フレックス、時短あり、在宅勤務あり、なんでもあり、自分の働きたい形で働いてもらってます。(もちろん労基に従ってます)
自分がそんな労務管理されたら嫌なので自分の嫌なことは他人にはしない
エクソソーム 美容目的などに利用 “将来的に規制を”学会提言
高橋 政代ビジョンケア 代表取締役社長
エクソソームと同義に言われている幹細胞などの培養液の中には、培養中に死んだ細胞から出てむしろ細胞に害を及ぼす(アポトーシスを引き起こすような)成分と、マイクロベジクルと呼ばれる細胞の一部と、分泌物である真のエクソソームが含まれています。
治療として認められるためには、どの成分をどのように抽出して、どのような作用があるのかを明らかにしなければなりません。現在自由診療で行われている中に臨床試験でその効果がきちんと認められたものはなく、世界中で問題となっています。抽出がきちんとなされ、効果のある成分がわかっている場合は治療として有効な可能性もあり、アメリカではFDAを通したエクソソームの治験がいくつも行われています。承認されたものは治療と呼んでも良いものです。
的確な抽出や濃縮なく、しかもGMPという規制当局の基準に満たない施設で扱われているエクソソームはリスクを伴います。血液製剤と同じですので、昔あった薬害エイズのようにウイルスや菌が混在している可能性もあります。
再生医療の法律が及ばないため、それをなんのチェックも規制も無しに行われているのが今の現状で、それを知らずに受けるのは危険です。治療している医師も危険性を知らずにやっている場合もあります。MISEVガイドラインを知っているか、どのような幹細胞からどの成分を抽出したのか聞いてみると良いでしょう。
クリニックの中には「なぜエクソソーム注射を受けたら一生献血できないか」をきちんと書かれているところもありました。
「エクソソームは、ヒト由来の幹細胞培養液上清液が使用されています。 ヒト由来の幹細胞培養液上清液は、骨髄や脂肪などといった幹細胞を培養し、その培養液から取り出した幹細胞を処理したもので、まだ安全性が認められていないためです。」
医師がスマホのアプリを“処方”「治療支援アプリ」利用広がる
ブルーライトカットのめがね、目の負担軽減の助けにならず 国際研究で結論
高橋 政代ビジョンケア 代表取締役社長
『ブルーライトフィルターレンズでカットできるのは、コンピューター画面などから放出されるブルーライトの10~25%のみ。しかも、ブルーライトは「私たちが自然光から浴びる光のわずか1000分の1」にすぎないという』
PCでの眼の疲れはブルーライトというより、むしろ画面凝視による瞬きの現象で眼球が乾燥することが原因であったり、調節力が低下することも大きな原因であることは知られています。これらには乾燥を防ぐための目薬や定期的に遠くを見て目を休めることが有効です。今回研究17つの結果を総合してかいせきしたところブルーライトカットレンズで眼の疲れは短期的に軽減しないようだという結論でした。一つの臨床試験では間違った結果になることもありますが、たくさんの臨床試験の結果を総合的にメタ解析して出たデータは最もエビデンスレベルが高いとされていてこの解析ででレンズに効果ありと出ればかなり確かだったということになりますが、ポジティブな結果ではありませんでした。
ブルーライトカットレンズでブルーライトの網膜への悪影響が防げる?については、夕方歩いてるだけで太陽から1000倍ブルーライト浴びるからPC仕事の時にかけても網膜への影響は防げません。
一方ブルーライトは子供の近視を抑制する良い効果もあることはかなりしっかりしたデータが出ており、学校での休み時間外遊びで太陽光を浴びることで近視を抑制することができます。ですので子供にブルーライトカットレンズはお勧めしません。某企業が子供にブルーライトカットレンズを配る計画を立てましたが、眼科学会が阻止しました。
昔は、例外はあるものの成長期しか近視は進まないとされていたのですが、近年は成人してからでも近視がどんどん進む場合が多くあります。まだ調査はありませんが、大人もずっとブルーライトをカットしていると近視が進むのかも知れません。(これは憶測)
最後に、では意味がないかというと、夜までブルーライトを浴びると睡眠サイクルが乱れることが知られていますので、夜はブルーライトをカットする、あるいは浴びないと睡眠に効果がある可能性はあります。(結論はまだ)
GPT-4が搭載されたスマートグラスによって、目の不自由な人たちは周囲の環境が“見える”ようになった
高橋 政代ビジョンケア 代表取締役社長
先日ラストマンと言うドラマがありました。福山雅治さん演ずる全盲のFBI捜査官。スマートグラス様の機器を駆使して活躍するその捜査を見てネットでは「あんなのできるはずがない、最後は実は見えていましたと言うオチじゃないか」などと書かれていました。
でも、あのドラマはダイアログインザダークが監修していて全盲の方の振る舞いはそのままです。今の最先端の全盲の方はあれぐらいできるのです。皆さんが知らないだけ。(眼科医も当事者も多くの人が知らないことが問題ですが)。神戸アイセンターの公益法人の全盲スタッフも白杖と小型ソナーを持ってアイススケートを楽しみますし、スマートグラス様の機器を駆使して仕事をしています。
envisionなどAIですのでバージョンアップされることは当然で、もちろんChatGPTで爆発的に進みますが、今も情景を音声で説明してくれますので、延長上です。
それよりもこの記事を読んで感じたのは、表情などを音声にしてくれると言うのは、他人の表情や感情を読めない人の福音になるだろうと言うことです。一緒に交渉ごとなどしても「今の人すごい怒ってたね」と言ってもなんのこと?という感じで、びっくりするぐらい相手の気持ちがわからない人がいて、そういう人はトラブルの元となりますが、それはその人が悪いのではなくその欠けている能力を補完する技術がないだけと考えます。それができれば社会はかなり過ごしやすくなるかも。
AIは間違うなどという細かいことは未来がどうあるべきかを考えれば克服される(べき)ことです。
障害者はニーズを持つ人、イノベーションの元となると言う価値を持っています。それに気づいている企業もちらほら出てきました。真のインクルーシブは正常と思っている多くの人にも役に立つことなのです。
全ゲノムデータ、一元管理へ新組織 創薬・治療に貢献
高橋 政代ビジョンケア 代表取締役社長
しっかりと作っていただきたいと思います。
これまで複数回厚労省のバイオバンクに「国のバイオバンクだ!」と協力しましたが、研究費が終わって、10年も経たずなくなり集めた情報は無駄になった経験をしています。民間を入れた持続できるスキームでないと危ないと思います。
一方医療分野でまだまだ残る産業に対するアレルギーを打破しないと臨床データは集まりません。医療者側はこれまで病院から個人情報を絶対出すなと言われて努力してきましたので、なかなか意識が変わらないところがあります。
そして、良心的な医師ほど企業なりの利益が絡むことを嫌いますが、その意識も変えないと自らが医療の崩壊を進める方向に加担してることになります。
逆に遺伝子検査を研究のように軽々しく考える医師もいます。人生に関わることで患者ケアが必要なことも皆がよく理解しないといけない。例えば遺伝カウンセラが圧倒的に足りません。
先日、遺伝性疾患で初めて網膜疾患の遺伝子診断が臨床検査となりましたが、高額でもあります。このような形で患者さんの負担が軽減されたり、良いことにつながっていくことを期待します。
脊髄損傷にiPS細胞移植 慶応大、世界初の臨床研究
高橋 政代ビジョンケア 代表取締役社長
岡野先生たちのチームは胎児細胞の研究から始まり大変な苦労を重ねてついに臨床応用が開始されました。日本ではすでにiPS細胞を使った再生医療の臨床研究が10近くの組織に対して行われており、これほどのバラエティに飛んだ再生医療を行っている国はありません。
すぐに物凄く良くなるという治療ではありませんが、科学的には必ず進歩します。一方で従来の治験制度や医療システムが再生医療にマッチしておらず、せっかく良い治療となってもあまりに高額で治る人は限られているとなるとサステナブルな医療とならない可能性があります。開発の仕組みや医療制度も総合的に作っていかなければならない分野です。科学が発展しても社会制度や社会科学が発達しないと有効に活用できないということかと思います。
世界初の生体ロボット、「生殖」が可能に 米研究チーム
高橋 政代ビジョンケア 代表取締役社長
これは、バラバラの細胞を「新たに加えて」、それを幹細胞由来細胞凝集塊の動きによって凝集させたということで、従来の生殖や複製という観点で捉えるのは違うと思います。生物学的複製でなく、工学的複製でしょうか。
その動きを最も効率よくできる形状を探したところが意味を持つと思いますし、この動きをロボットになぞらえて利用しようというのも面白いと思います。
現象としては培養皿の中で幹細胞が勝手に(もちろん必要なタンパクを順次加えてですが、それだけで)立体的な網膜が出来上がってしまったオルガノイド研究の始まりのScienceの論文の方がインパクトがあったように思います。だからPNASなのかな。
でも、これからどのような方向に行くのか興味深い。
20代でも発症。遺伝性のアルツハイマー病の人たちは、この病気の解明に多大な貢献をした
高橋 政代ビジョンケア 代表取締役社長
私も網膜の遺伝子疾患の患者さんと多く接しますが、iPS細胞ができたのも再生医療の開発が進んでいるのも、その方達のおかげだと強く感じます。イノベーションを起こす種、ニーズを持ち社会に示してくれている人たちです。
翻って障害者雇用が法で定められていますが、多くは障害のその価値を有効に活用できていません。(でも経営者の皆さん!その法律のおかげか、すでにちらほら気づき始めている企業もありますよ)
視覚障害なども治療がなくてもデバイスなどで生活を向上させることができる現在、義足のランナーのようにある部分では健常者を上回ることも出てきます。私も視覚障害の方のITの知識にはついていけないことが多々あります。これをエンハンスメントと言います。
これら障害の価値、バリアバリューを活用する、それが真のインクルーシブであると思い、この記事はそこにも通ずると思いました。
このような内容のインタビューを日立評論がとてもうまくまとめてくださいましたhttps://www.hitachihyoron.com/jp/column/ei/vol21/index.html
NORMAL
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