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「悪質ホスト」問題を追いかける海外メディア、ジャニーズ性加害問題に続くか
小川 一毎日新聞 客員編集委員
ジャニーズ問題で日本のメディアに大きな反省を強いています。一方で、「忖度」は日本のメディアだけの問題ではなく海外でもあります。ハリウッドの大物プロデューサーによる性加害事件も、長くはびこっていた「忖度」を部外者であるニューヨークタイムズの女性記者たちが突き破り、世界的な#metoo運動へとつながりました。やはり「部外者の目」は重要です。
ホストの売掛金に絡んだ海外売春は衝撃です。日本のメディアも報じていますが、世界のメディアとの協働が必要です。記事にあるホストを出演させているテレビ局が「忖度」したというのは信じ難い話ですが、そういう疑念が生じただけでも残念です。
海外売春はカルトの問題と同根です。組織的に人間の心につけ込み人間性を破壊する行為です。メディアの報道が世界に広がり、世界の警察が摘発に協力することを期待します。
「どうしたらヒーローになれる?」大谷翔平、子供からの質問への回答は?三菱UFJ銀行の動画で話題
衆院3補選告示、裏金事件を問う 28日投開票、解散戦略に影響
小川 一毎日新聞 客員編集委員
菅義偉政権も福田康夫政権も補選の敗北がきっかけで倒れました。補選の結果は政権の命脈に直結します。今回は、すでに不戦敗が2つ、唯一の与野党決戦も与党の劣勢が伝えられます。岸田政権にとっては深刻な状況ですが、次期首相に名乗りを上げる動きが見えない奇妙な凪の状態に救われています。ただ、国民の声が選挙結果として可視化されると、事態は必ず動きます。その時、岸田首相は解散に打ってでるのか、それとも9月の総裁選も不戦敗で退陣するのか、これはまだ読めません。大きな政局には何がしかの高揚感が伴うものですが、今回はそれもないと思います。自民党というより日本の政治の本当の危機を感じます。
【スクープ】グーグルが日本のマスコミに「宣戦布告」か…新聞社に突きつけた「不平等条約」の中身と「AI記者」驚愕の実力
小川 一毎日新聞 客員編集委員
プラットフォーム側にメディアが求めてきたのは、どのメディアが発信したニュースなのかを明確にわかるように表示すべきというものでした。スマホを見ていると、まるでヤフーやLINEがニュースを発信しているように見えてしまいます。メディアのサイトへのトラフィックはもちろんメディアの存在する見えない状況です。こうした発信元が見えない状況は、メディアの経営という問題だけでなく、情報の真贋も見えにくくし、結果としてフェイクニュースを生み出す温床になっています。
今回の記事が指摘しているGoogleの動きは
この状況をさらに悪化させるものです。誰が発信者かを明示することは、ネット空間を健全にする最初の一歩です。Googleはそのことを強く認識すべきだと思います。
水原元通訳 “大谷選手に謝罪したい”と声明 出頭し拘束・保釈
小川 一毎日新聞 客員編集委員
米国の捜査当局が明らかにした水原一平容疑者の罪状は、人間が堕ちていく様子が見事に描かれています。マフィアの脅しもドスが効いてきます。水原容疑者が当初、米国メディアに語った「大谷翔平選手と一緒にパソコンを見ながら銀行口座にログインして送金した。借金を肩代わりしてもらった」という創作話も、すぐにバレるとわかっていながら作り話をしてしまう人間の心理がよく現れています。それにしても、220億円勝ち、282億円負けるという壮大な賭博には驚きました。
大谷翔平選手は、捜査当局の事情聴取を受けたその日に初ホームラン、水原容疑者が出頭、逮捕、保釈されたその日に第4号ホームランと二塁打2本。その精神力には驚かされます。
二階氏から「バカヤロウ」と言われた“新米政治記者”(49)が感じた違和感 「永田町には粘り強く追及するカルチャーがない」
小川 一毎日新聞 客員編集委員
永田町取材の現状と課題を的確に言い当てていると思います。
「シンプルに言うと、オフレコ取材の比重が大きい世界だと思います。記者会見で求めるのはあくまで公式の見解で、会見が終わったあとにぞろぞろと政治家のあとをついていき、「さっきの発言はこういう意味ですよね?」とニュアンスを確認したり、裏にある本音を聞き出したりする」
空気を読みながら、かつ相手の嫌がる質問を礼を失せずに出すことができ、ニュースになる言葉をうまく引き出しながら、相手にも嫌われず、オフレコ取材も十分に活用するーーという優等生の記者が長く求められてきました。しかし、それは状況を動かす報道にはなかなかつながりません。今、状況を動かしている報道のほとんどは文春砲です。その反省に立ち、意識を変えていくべきだと思います。
NTTと読売新聞、生成AIを巡る速やかな法整備を訴え
小川 一毎日新聞 客員編集委員
こうした動きは当然のことであり、他のメディアも巻き込んで議論が活発になることを期待します。ただ、昨年10月の読売新聞とヤフーの共同声明の時にも感じたことですが、背後に野心や覇権の影がまったくないことを信じられる状況をつくることが大切だと思います。読売新聞は他社の領域に強引に攻め込む形で販売部数を伸ばしてきた過去があります。「ナベカマ戦争」などと呼ばれ、「新聞はインテリがつくってヤクザが売るのか」という批判記事が週刊誌にも載りました。その不信感は今なお新聞業界に残っています。
今新聞は、新聞社同士で競争する時代ではなく、次代にジャーナリズムを残すために必死の大同団結をすべき時です。健全なネット世界、安心できる生成AI時代をつくるためにも、読売新聞に限らず自社の生き残りだけに腐心するような狭い了見はスッパリと捨てるべきだと考えます。
【コンサル業界】マッキンゼーに「大逆風」が吹き荒れる
小川 一毎日新聞 客員編集委員
時代の変化を象徴する出来事なのかも知れません。ジャック・ペレティの労作「世界を変えた14の密約」(文春文庫)から、マッキンゼーを掘り下げた部分を引用します。
マッキンゼーの真の力はその影響力にある。
政府の閣僚たちとのつながりはどんな企業よりも強力だ。オバマ政権の行政管理予算局長だったピーター・オルザクもマッキンゼーで働いていた。キャメロン政権下で外務大臣を務めたウィリアム・ヘイグもそうだ。世界中の財務大臣もまた元マッキンゼーで占められている。イタリアのコラード・パセラ。セルビアのラザール・クリスティック。オランダのエリック・ウィービス。インドのジャハント・シンハ。そして日本の茂木敏充。
茂木幹事長を見る視点が変わります。
「失言の責任を取る」でも「リニア延期が決まったから」でもない…川勝知事が辞意を固めた本当の理由
小川 一毎日新聞 客員編集委員
「謝罪の逐次投入」は危機管理としては最悪の展開です。辞意を表明したからもういいだろう、と思ったのかもしれませんが、謝罪会見としてはやってはいけないことのオンパレードでした。侮辱発言とは全く関係のないリニア新幹線との抱き合わせ説明、しかもJR東海への勝利宣言の趣きを盛り込みました。「謝罪はするけれど撤回はしない」は、さらなる侮辱を重ねたことになります。「傷つけてたことで、私の心も傷ついた」は自意識過剰すぎて言葉も見つかりません。火に油を注ぎ、再度の謝罪と撤回に追い込まれました。
川勝知事ほどの人物でも、人は歳をとり、歳をとれば退化する。権力の座に長くいると、どうしても視線は高くなり、周りが見えなくなる。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」は、それが難しいからこそ今も残る言葉だと思います。
静岡・川勝知事、“職業差別”発言を撤回 「誠に申し訳ない」
小川 一毎日新聞 客員編集委員
「謝罪の逐次投入」は危機管理としては最悪の展開です。辞意を表明したからもういいだろう、と思ったのかもしれませんが、謝罪会見としてはやってはいけないことのオンパレードでした。侮辱発言とは全く関係のないリニア新幹線との抱き合わせ説明、しかもJR東海への勝利宣言の趣きを盛り込みました。「謝罪はするけれど撤回はしない」は、さらなる侮辱を重ねたことになります。「傷つけてたことで、私の心も傷ついた」は自意識過剰すぎて言葉も見つかりません。火に油を注ぎ、再度の謝罪と撤回に追い込まれました。
川勝知事ほどの人物でも、人は歳をとり、歳をとれば退化する。権力の座に長くいると、どうしても視線は高くなり、周りが見えなくなる。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」は、それが難しいからこそ今も残る言葉だと思います。
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