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【独自】朝日新聞本社に東京労働局が行政指導現役社員の社外活動制限は「ハラスメント」《楯突く記者は「追い出し部屋へ転出」の過酷人事の実態》
小川 一毎日新聞 客員編集委員
朝日新聞社の記者の出版に対する締め付けの強さについては、これまでも当事者が抗議の声を上げていました。しかし、シンポジウムなどの活動まで規制し、労働の監督官庁まで動く事態になるのは異常です。驚きです。
私は現場にいる頃から、記者はどんどん出版したり社外でも発言したりすべきと考えていました。社内の管理部門からは随分と評判が悪かったのですが、記者の経験や能力は、読者、さらには取材に応じてくれている多くの人々、つまり社会全体が支えてくれているものであり、それは広く社会に還元、貢献すべきものだという持論があったからです。
記者を会社に囲い込もうと腐心するのは、コンプライアンスやガバナンスという言葉に過剰に反応しているか、誤解しているかだと思います。記者は誰のものか。社会から「私たちのもの」と言ってもらえて初めて苦境の新聞は再生できると思います。朝日新聞社は(もちろん他の新聞社も)ずっと敬愛し畏怖もしてきた存在です。つまらない狭い了見は捨てていただきたい、と率直に思います。
新しい犯罪者集団「トクリュウ」とは一体何者か「離合集散」を繰り返す反社会的集団の「正体」
小川 一毎日新聞 客員編集委員
暴対法後の反作用として半グレ、そしてトクリユウが登場するのは、いわば必然のことであり、警察は時代をキャッチアップして取り締まり体制を構築することが求められます。綾野剛さんが好演した映画「ヤクザと家族 The Family」では、暴対法で力を失っていく暴力団と新たな利権を獲得していく半グレの台頭が描かれています。身代わりの殺人の罪で逮捕されて服役し出所した綾野剛さん扮する主人公が、暴力団の凋落に呆然とする場面が印象的です。先輩から携帯を手渡され「このぐらい自分で買う」と反発すると、「いまヤクザは携帯を買うのも大変なんだ」と諭されます。また、暴力団と癒着した刑事を半グレの若者がスマホの中の癒着写真を見せ「ネットにばら撒こうか」と脅したりもします。
しかし、暴力団がしぶといのは特殊詐欺という新たな資金源を開拓し、半グレも傘下に組み込んだりもして延命を図っていることです。人間の歴史は常に首をもたげる「闇社会」との闘いです。スターウォーズの「暗黒界」との闘いは、その意味でも普遍の真理をついていると思います。
政治倫理審査会が開かれたが「説明責任」は説明すれば良いわけではない。もはや「政治不信」どころか「政治家への絶望」
小川 一毎日新聞 客員編集委員
筆者は悲憤慷慨しています。これはとても大切なことです。諦めと冷笑からは何も生まれません。世耕氏の答弁はひどかったです。胸を張って「知らない」ばかり。もしほんとうに「知らなかった」のなら、調べればいいだけです。その立場にいるわけですから。
自民党安倍派の西田昌司参院議員の言葉が印象的です。
「(キックバックの)継続を決めた経緯と、誰がやったのかと指図したのか。その事実関係を説明することが一番。しかし、誰一人まともに答える人がいない。先ほどの世耕さんの答弁聞いていましたが、私も全く納得できなくて」
安倍派議員も納得できないことへの悲憤慷慨を忘れてはいけないと思います。
「自民党裏金問題は朝日のスクープ」とだれも答えられない新聞が影響力を失ってしまった本当の理由
小川 一毎日新聞 客員編集委員
新聞社はいまだにライバルは他の新聞社だと考えています。そこが根本の間違いです。スクープにしても、狭い記者クラブの中で、自分の特ダネを他社の記者が悔しそうに読んでいる様子を見るのを励みに競争しています。新聞社は究極のBtoBビジネスを続けています。編集は永田町、霞が関に、広告は電通博報堂に、販売は販売店主に好かれる人間が出世していきます。その向こうにいる読者の姿を実は見えていないのです。
ニュースとは何かを再定義する必要があります。
ただ、希望を言えば、生成AIが、記者を膨大な雑用から解放してくれる可能性です。雑報はAIに任せて、調査報道に傾注し、新聞社がそれぞれ文春砲を目指すべきだと思います。
NORMAL
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