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【登録100万人】リフレ派の異端「高橋洋一」と真面目に議論した
NewsPicks編集部
川端 隆史Japan Southeast Asia Innovation Platform (JSIP) 編集委員
この尺で、かつ、数字エビデンス、また、構造的な指摘なしに、「本物か、偽物か」と「信者」という価値判断をすべきなのか、と思いました。突然決まったインタビューという注釈もありましたが、あまりエクスキューズにはならないと思います。 最も気になった量的緩和とインフレが関係ないという指摘、モノが増えていないという指摘は、強固なエビデンスを示した上で議論することが必要と思います。また、為替は金利で決定すると言い切れるのでしょうか。為替レートについては様々な議論があります。さらに、「長期」が長すぎる的な指摘もありましたが、景気循環の一般的な議論を踏まえた方が良いと思います。有名なものだけでも、長い期間をとっています。他にも、大小、何点か気になるところがありました。(前の動画でも、為替の話なのに、日銀ばかりで財務官には言及しない不思議な点もありました) これらは、マクロ経済学の代表的な教科書に記載されています。基本書的な教科書は、著者の〇〇派といったものに左右されず、少々乱暴にいってしまえば、概ね同じようなことが書かれています。一部、そうした教科書で言われていることを否定するかのような指摘がありましたので驚きました。クルーグマン、スティグリッツ、マンキュー、中谷、伊藤等々、あるいはもっと新しいものもあると思いますが、そうした定番書に対するチャレンジとなるからには、チャレンジする側に相応の理論武装が必要と思われます。 なお、私は高橋さんの「信者」ではありませんし、肯定も否定もしない立場です。(議論するほどの材料がありません) 突然決まった取材のためやむを得ない部分が多々あったかもしれません。しかしながら、こうした経済理論や金融政策に関する議論は、様々な学説や各国中央銀行の政策、マクロ統計、そして経済学原論の知識を備えた上で行う必要があります。それが難しい場合は、今回は見おくり、別のタイミングで再アレンジをすることも、ー日程調整が成立せず企画流れになるリスクも含めてー、社会的な公器としての性格を持つメディアという存在の勇気ではないでしょうか。高橋さんをとっちめて、「信者」に目を覚ませと訴えることだけが目的だったのでしょうか。 元NP社員で記事を書き、今もなお関係者の方々との交流があり、かつ、媒体として期待を持つからこそのコメントとして考えて頂ければと思います。
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【データで読み解く】円安×インバウンド消費の勝者を大解剖
NewsPicks編集部
川端 隆史Japan Southeast Asia Innovation Platform (JSIP) 編集委員
数字を整理して報じるのは良い。ただし、8月までのデータという背景に隠れた事情まで勘案して中国については論じる必要があるだろう。 中国が少ない、というときには、留意が必要。中国から日本への個人旅行解禁は1月、団体旅行解禁は8月。現時点でコロナ前と比較することは理解できるが、中国が単に少なくなっています、だけでなく、その背景には特殊な事情があることに言及が必要だろう。 「2023年8月には規制が解除されたものの、中国の景気が悪化している影響もあって、日本を訪れる中国人の数はコロナ前の4割の水準までしか回復していない。」 この規制解除は団体のことかと思われます。他方で、中国から日本への旅行は、個人の方が多い。 個人旅行は1月に解禁されているが、ビザ要件がコロナ前とは異なる点もある。 また、団体だけ考慮した場合でも、8月解除で8月のデータなので、景気よりも、制限のためにまだ数字には大きく表れないと解釈する方がよさそう。 また、回復が遅い県について中国人依存が主因として挙げられていますが、こちらのレポートをみると、落ち込みの激しい三重県は全国平均よりも低い。とすると、中国人観光客の回復以外の理由があるのでは?(下記レポートは中国人インバウンドについての将来動向分析) https://www.mizuho-rt.co.jp/publication/report/research/express/2023/express-jp230207.html 景気を理由とするならば、他の国の景気動向も分析し、景気が良くない国は日本旅行が少ない、という現象がみられるかどうか。例えば、インバウンド上位の台湾は今年の経済成長目標2%達成は無理と判断されおり、景気が良いとは言えない。
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