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「ジャック・マーは隠れているだけ」私が"逮捕説"に違和感をもっている理由 - 「消された政商」を振り返ればわかる
川端 隆史Kroll Associates Singapore Senior Vice President
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ヤマダHD、ベスト電器など吸収合併 経営効率化狙い屋号は維持
川端 隆史Kroll Associates Singapore Senior Vice President
ベスト電器は1985年にシンガポールに海外第1号店を開店、現在はマレーシア、インドネシア、シンガポールに49店舗を展開しています。ヤマダHDによる吸収合併による影響があるのかないのか、気になります。
ベスト電器海外店舗一覧
https://www.bestdenki.ne.jp/store/search/result_global.html
https://www.bestdenki.ne.jp/corporate/content/overseas_bus.html
こちらの海外戦略によれば、ASEANで非進出国も含めて100店舗を目指すとあります。
東南アジア主要国ではEコマースでの家電販売が増えていますが、一方で、配送の雑さやトラブルもあります(私は幸いそうした経験がありません)。そのため、大物家電以外は、店舗で製品を確かめてから自分で持ち帰りたいというニーズも少なくありません。ベスト電器はEコマースもすすめていくなか、店舗づくりは日系の良さとして他のチェーンに比べて整理されています(シンガポールでは豪州ハーベイ&ノーマンの店舗も良い印象で店員のアドバイスも適切)。
ノジマもシンガポールのコーツを買収し、近く中心部で初の自社運営店舗をオープンすると報じられています。
https://www.asiax.biz/news/56941/
資産売却「望ましくない」 元徴用工訴訟で韓国大統領
川端 隆史Kroll Associates Singapore Senior Vice President
シンガポールのストレイツタイムス紙ソウル支局発の記事はこちら。日韓関係への言及については、淡々とムン・ジェイン大統領の発言を引用して、その他のインプリケーションはありません。むしろ、タイトルのとおり、米朝関係と韓国という文脈に多くが割かれています。
https://www.straitstimes.com/asia/east-asia/moon-hopes-us-north-korea-can-restart-dialogue-from-singapore-declaration
日韓関係という視点では元徴用工や慰安婦で最近の動きが目立ちますが、アジアの安全保障という視点からは米朝関係と韓国という視点で見えているということを抑える必要があると思います。
シンガポールは米朝会談の場所を提供した経緯もあり、特に関心が高いというのは、それはそれでシンガポール的な見方でもありますが、アジア広域において米朝関係が重要だという捉え方は本質を外していないと思われます。
一応、韓国の英語紙も見ましたが、現時点、トップ記事は下記で米韓関係です。
http://www.koreaherald.com/view.php?ud=20210118001026
という視点も踏まえながら見ていく必要のあるムン・ジェイン大統領の年頭演説ではないかと思います。日韓関係だけでみると、日本にとって大きな脅威の一つである北朝鮮情勢を捉えられないという蹉跌をきたしかねません。
中国GDP 前年比+2.3% 主要国で唯一プラス成長保つ
川端 隆史Kroll Associates Singapore Senior Vice President
中国のGDP統計についての正確さは様々議論がありますが、重要なことは、中国向け輸出回復が要因の一つとしてが経済が回復している国があるという点です。つまり、中国での消費や生産が回復しており(需要が回復しており)、それに合わせて輸出が増えているということになります。
輸出をしている側が中国に合わせて統計情報を操作しているという可能性は考えにくく、数字の評価はあるとしても、中国経済の内需回復という傾向は正面から捉える必要があります。
数字がどの程度かという議論も大切ですが、各国も中国経済の回復に依存しつつの回復となるという点が重要だと考えています。
他方、シンガポールは下記の日経記事にあるように米国輸出が伸びており、中国向けが減っています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM181A80Y1A110C2000000
これをもって米国シフトということはできませんし、市場としても生産地としても中国に代替する国はありません。米中という2大パワーのなかでどう動いていくかという点が地政学的には重要になると考えられます。
東南アジアの配車大手グラブ、年内の米国上場を検討=関係筋
川端 隆史Kroll Associates Singapore Senior Vice President
Grabはどんどんサービスを進化させているので、半年前ぐらいの情報が陳腐化しますので最新情報を常にアップデートして分析する必要があります。また、Grabはシンガポールに本社がありますが(創業はマレーシア)、シンガポール証取等では上場してのエグジットがしにくいという課題があります。
シンガポール証取に上場している全企業の合計時価総額は2020年12月末時点で1972億ドルであり、米国の33兆ドル、日本の4.4兆ドルに比べると非常に小さい市場です。ライバルと言われがちな香港は5849億ドルとシンガポールの3倍ほどの規模です。
シンガポールでの上場審査の基準や時価総額、流動性などを考慮すれば、他国での上場が自然な選択肢になります。シンガポールは東南アジアで最大ですので、当然、より小さく、流動性も低くなりがちな他の東南アジアでの上場は選択肢となりません。
また、米国市場に上場すると言っても、米国で事業展開することとは別の話です。(以前、リフトと提携してGrabのアプリから呼べるようになっていたはずですが、最近はわかりません)。中国企業が米国に上場していても、必ずしも米国でビジネスをしているわけではないことと同じです。
なお、Grabの創業については、下記のNewsPicks記事を御覧ください。主に福田さん(現Quarz Japan)が作成したスライドですが、私も在籍当時、一部の内容の作成と監修で入っていました。
https://newspicks.com/news/3993450
なお、インドの証取は約7500億ドルですから、今後、より大きくなると自国市場への上場でのエグジットという選択肢が十分に浮かび上がると思われます(当該企業のサイズ感や上場での狙いなどにもよります)。
なお、世界各国の時価総額はこちらが日本語でまとまっています(厳密には各国証取やThe World Federation of Exchangeといったデータにあたる必要がありますが、日本語でざっとみるために)。
https://myindex.jp/global_per.php
アジアLNGスポット、史上初30ドルの大台突破-寒波で予想外の高騰
川端 隆史Kroll Associates Singapore Senior Vice President
日本のLNG輸入先はこちら。
https://www.gas.or.jp/tokucho/torihiki/
APAC・ロシア・ロシアの比重が高く、エネルギー安全保障上からも多様な輸入先を抑えています。エネルギー=中東(だけ)ではない、という基本事項から理解をしていくことが重要と思います。
外交上もこうした国々との関係構築は非常に重要なのですが、一部の国を除き、日本ではあまり関心を持たれていない国が少なくありません。豪州、ロシア、インドネシアは注目度があると感じますが、マレーシア、カタール、オマーン、ブルネイといった国々については関心が低い印象を持ちます。
日本メディアの支局が物理的に置かれていない国が多くやむを得ないかと思いますが、日本におけるLNGの重要性を考えると、こうした国々の情報は意識的に集め、分析し、強固な関係を構築していくべきと考えます。
中国の「空母キラー」ミサイル、航行中の船へ発射実験…2発が命中か
川端 隆史Kroll Associates Singapore Senior Vice President
空母は戦略上、きわめて重要な兵器です。他方、アメリカにおける空母中心主義は下記の記事によく書かれているように国内のキャパシティの関係で転換期を迎えているという指摘もあります。最近、地政学リスクをめぐる関心が高まっているとシンガポールでビジネスをしていて感じますが、いくつかある理解のポイントのうちの一つが軍事力であり、かつその中身です。近年、中国は市場性やテックという視点からの注目度がたかまり、それは間違いなく重要ですが、伝統的な安全保障の視点も一方で押さえておく必要があります。
https://globe.asahi.com/article/12952987
(空母戦略の意義を理解するうえで良記事だと思います。)
また中国をはじめ、各国がどの程度の兵力を持っているのかは、グローバルファイアパワーというサイトが無料で基本データを公開しています。
https://www.globalfirepower.com/
加えて、軍事的な視点からは、中長期的な視点で書きましたのでまだ有効だと考えていますが、私がNewsPicks在籍時代に横田孝さん(現Japan Times共同編集局長)とともに担当した特集、野島剛さん(フリージャーナリスト/大東文化大学特任教授)と担当した北朝鮮特集もご参照頂ければと思います。
中国特集
https://newspicks.com/user/9557
北朝鮮特集
https://newspicks.com/user/9456
特にこちら
https://newspicks.com/news/2174611
慰安婦訴訟で日本政府に賠償命令 韓国地裁、外交関係一層悪化へ
川端 隆史Kroll Associates Singapore Senior Vice President
そもそも、本報道には一定の「~しそうだ」という予測と、外務省幹部というソースに言及があるため、記者の署名記事とすべきと思われます。似たような書き方は他社メディアでも散見されます。各メディアとも、純粋な事実関係だけを書くストレートニュース以外は原則、記者の署名記事とすべきと思います。
政治的な意図があるとした場合、現代韓国において、どの程度票になるのか、あるいは、あるほかのイシューから国民の目をそらすための効果があるのでしょうか。
また、慰安婦問題についての日本政府の施策は外務省HPにまとまっています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/ianfu.html
また、歴史問題全般はこちら。各国の主張の是非はあるとしても、75年以上経っても、日本がそのくびきのなかにいることは確か。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/rp/page23_000874.html
なお、峽洋一郎さん、プロピッカーの塩崎さんのコメント、大変興味深く拝見しました。
ゴジェックがトコペディアと合併協議、新会社のIPOも検討-関係者
川端 隆史Kroll Associates Singapore Senior Vice President
蛯原さんがご指摘のようにGrabとGojekの合併話は、実質的な独占あるいは寡占が進んでしまう点で懸念がありました。他方、TokopediaとGojekはECとロジスティックスというシナジーが生まれやすい組手とも思われます。加えて、こちらも蛯原さんがご指摘されている決済という視点もみていく必要があります。
インドネシアなど新興国では、物流は大きな課題であり、ここ10年ほどで同分野にスタートアップが参入したことで、利便性が向上しています。まだやるべきことは様々あり、まだ確定報道ではありませんが、ECと物流の代表的ユニコーンの接合という動きは要注視と思われます。
マレー半島高速鉄道計画を撤回 財政悪化とコロナを懸念
川端 隆史Kroll Associates Singapore Senior Vice President
本件は最初に構想が発表されたのは、ナジブ政権下の2010年でした。他方、シンガポール側は常に本件の実現性については慎重なところがあったことは否めません。また、数週間前にはマレーシア側でも専門家意見として、シンガポールまでいけない、つまり、ジョホール止まりならば中止したほうが良いという意見がでていました。
https://www.nna.jp/news/show/2131570
重要な動きとして、あまり日本語メディアでは大きく報じられませんでしたが、ジョホールーシンガポール快速鉄道というプロジェクトが動いており、日本の五洋建設が受注しています。2026年開通し、シンガポール側ではMRT新線のトムソンラインに乗り換えができます(先日、開通している2駅だけの部分に乗りました。車両は川崎重工製)。高速鉄道計画の中止はこの快速鉄道とあわせて解釈する必要があります(なぜ快速鉄道に報道は触れないのか)。
https://www.asiax.biz/news/56406/
快速鉄道でマレーシアーシンガポール間の往来が楽になります。これまでは大渋滞のコーズウェイを基本的に使わざるを得ませんでした(もう少し空いているセカンドリンクもありますが、公共交通機関等はコーズウェイ側の方が手段多い)。現在も鉄道で移動することは可能ですが、昔からのマラヤ鉄道で本数も少なく利便性が低い状況です。
新たな快速鉄道ができれば、このボトルネックが解消できます。
シンガポールとマレーシアの相互依存関係は非常に深い。労働力、人材、資源、市場、地縁・血縁、文化といった幅広い点で結びつきが強い。
シンガポールとしては、安全保障上の理由からマレーシアとの玄関口をあまり増やしたくないように感じられます。コーズウェイと1998年にできたセカンドリンクのみ。フォレストシティからの直行ルートはセールストークで聞きましたが、シンガポールが合意した情報には触れていません。
シンガポール=クアラルンプール間は飛行機がシャトル状態で飛んでいますが、空港での待ち時間や市内移動などを考えると飛び乗れる新幹線の方が便利ですが、新幹線で採算を取ることは非常にハードルが高いです。
快速鉄道という選択肢は、両国にとってそれなりによい選択肢と思われます。高速鉄道計画はナジブ政権下で推進されたという点も様々な含みがあります。
快適な睡眠は大事な投資。AnyMind Group十河宏輔がこだわり抜く「ワークアズライフ」の流儀
川端 隆史Kroll Associates Singapore Senior Vice President
十河さんの起業家・経営者としての横顔は下記の2回連載記事を参照下さい。創業初期から数回にわたり、シンガポール、バンコク、香港等にてお話を聞いて書きました。お目にかかるたびに、次のステージへと飛躍する姿には驚かされます。
https://newspicks.com/news/3775250
https://newspicks.com/news/3778523
キエフでも偶然お目にかかり、ウクライナ特集でも引用致しました。
https://newspicks.com/news/3644307
睡眠のお話は聞いたことがなかったので新鮮です。

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