長尾 彰

NewsPicksユーザーの皆さん、こんにちは。 長尾彰です。 これまでNewsPicksでは、こんな記事や https://goo.gl/4sT98o こんな連載を通じて https://goo.gl/HpBN2W こんなことを発信してきました。 FC今治での岡田武史さんとのプロジェクトとして、今回はFC今治の経営陣＆主要スタッフと3ヶ月のリーダーシップ・プログラムを展開することにしました。 登壇する「トークガイド」としての講師をご覧いただけると、このプログラムの特殊性がわかると思います。 栄誉と名誉あるキャリアを捨て、大いなるチャレンジを始めた岡田武史。 同じく、それまでの華々しいキャリアを捨て、サッカークラブの経営にチャレンジする矢野将史。 Jリーグの熾烈な競争の世界で文字通りサバイブしてきた木村孝洋。 そして超一流の分析眼を持ち、現在もクラブチームでの活動を超えて日本サッカー界に貢献しつづける小野剛。 今治という地方のアマチュアサッカークラブ（現在、FC今治はアマチュアサッカーリーグであるJFLで来季のJ3昇格を目指しています）に、なぜこれほどまでのタレントがそれまでのキャリアを捨てて集まったか。 また、なぜ私もFC今治に関わり続けているのか。 ひとえに岡田さんを始めとするスタッフそれぞれの「リーダーシップ」に強く共感したからです。 「物の豊かさより、心の豊かさ」という理念（目的）に共感したからです。 この「共感のリーダーシップ」が発生するプロセスをこのプログラムでは 学びます。 強制や矯正、支配や恐れで振る舞う限り、あなたは他者の不安をリードするばかりです。 自由や希望、支援や調和を手に、人々を強く動機づけリードする術をいっしょに探しましょう。 目に見えない「存在感」があなたを真のリーダーにします。 10日18時現在、7名の方にエントリーいただいています。 会社で選抜していただき法人からの参加も大歓迎です。 人事部にて研修・教育のご担当者様、ぜひご検討ください。

「完璧なリーダーは、もういらない。」を上梓して3ヶ月が経ちました。 出版のおかげで、たくさんの方々とこの本の内容についてお話しする機会をいただきました。 この対談もそのひとつです。 この3ヶ月で最も多く寄せられた質問は、「どうすれば愚者風賢者になれますか？」でした。 最近はその質問にはこんな風に答えています。 1.まず、愚者風賢者にならなくていいです。結果としてなれた、くらいの考え方でいきましょ。 2.それでもなお目指したいなら、まず「善い人」でいましょう。善なることに価値を見出せるといいですよね。 3.「寛容」でいましょ。自他を赦せるようになると穏やかになれますもんね。 4.理想と希望を語りましょ。あの人、なに言ってんの？」とこのご時世、自ずと愚者風な存在になれます。トム・クルーズ主演の「ザ・エージェント」という映画を観てください。 5.自分と他人を比べるの、やめましょ。いいことないよ。 6.完璧なリーダーはいいから、愉快なリーダーを目指しましょ。 そりゃこんな風に答えたら、Amazonさんも「人生論・教訓部門」でこの本を推してくれるのもやむなし、と思っております（笑） というわけで、次作の構想もほぼ固まり、取材と執筆を始めようとしています。 次作（まだどこから出るかもいつ出るかも決まってないですけど書くことだけは決めました）のタイトルは「（仮）最強チームは、もういらない。」です。 お楽しみに〜。

こちらのページの「賢者風と愚者風」の言葉遊びを見ながら読んでいただけると風味が増すかと思います。 よろしければどうぞ。 https://note.mu/akiranagao/n/nb8a8dee99b73

「自分に『Want』があるのと同様に、相手にも『Want』があるということ。」 このフレーズはウィリアム・グラッサーの「上質世界」や苫野一徳の「自由の相互承認」に影響を受けました。ネルソン・マンデラの「自由への長い道」にも大きな影響を受けました。 僕にとっては本を読むことはテキストを通してその書き手（作者）とコミュニケーションすることと同義なので、時間や場所を超えてマンデラが僕をリードしてくれています。

役割や機能、権威や地位としての「リーダー」というよりも、他者に影響を与え行動を促す人、という意味の「leader」を想定しながらこの項を書きました。 「自分はリーダーになんてなれない、向いてない」と思ってらっしゃる方に、「そんなことないよ、関係性と状況がリーダーであることやフォロワーであることを決めるから、なろうとしなくても大丈夫。」と伝えたくて。 このあたりのリーダー・リーダーシップの考え方は「社会構成主義」に依るものが多く、ケネス・ガーゲンの「あなたへの社会構成主義」に大きな影響を受けました。

物語を「リーダーシップ」や「チームづくり」の視点で解釈していく作業は、とても楽しいものでした。 「完璧なリーダーはもういらないのだったら、どんなリーダーがいるんだよ？」と訊かれた時は、僕は「これからは愉快なリーダーがいると思う」と答えるようにしています。 「愉しい」という気分をもった人は、自ずと周囲を「快く」させてくれます。 優劣や正誤、勝ち負けや損得ではなく、内発的な動機に基づいた「愉快さ」を持つ人に僕は惹かれます。 ムッタはそんな「愉快さ」を持つ人なので、書くことが愉しかったです。