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Meet Keyence, consultant to the world’s factories
中村 岳嗣スタイリィ社長 | propro(プロプロ)アーキテクト | 投資判断支援SaaS
キーエンス社員の平均年齢が36歳であることに触れられていますが、注目すべきは経営陣のほうでしょう。以下、歴代社長の就任および退任時の年齢です。
・滝崎さん 26 → 55歳
・2代目 佐々木さん 43 → 53歳
・3代目 山本さん 45 → 54歳
・4代目 中田さん 45 → 48歳(現任)
キーエンスは社長のみならず、その他の取締役も社内は滝崎さんと前社長の山本さんを除くと47〜52歳で、要は滝崎さんが社長を退いた55歳までという方針になっているかのよう。社外取締役も53〜58歳です。
考えてみれば、日本企業の時価総額TOP10のうちリクルートと任天堂を合わせた3社は40代で就任した社長がトップを務めます。ソフトバンクGとファストリの後継者がどうなるかは分かりませんが、もしそれらを含めると半数ということに。
社長就任時の年齢
・リクルート 柏木さん45歳→峯岸さん48歳→出木場さん45歳
・任天堂 岩田さん42歳→君島さん65歳→古川さん46歳
「休眠預金」民間活用拡大へ 出資や貸し付けも検討
中村 岳嗣スタイリィ社長 | propro(プロプロ)アーキテクト | 投資判断支援SaaS
この話、個人に対する「預金から投資へ」の掛け声に似たものを感じるのですが、私がよく理解していない背景があるのかどうか。
休眠預金=役に立ってない、とされることが多いです。でも、長年お金の出し入れがない口座と、毎月給与が振り込まれクレジットカード代金の引き落としがある口座との違いはなにか?
いずれも間接金融の資金供給源であることには違いなく、ことの本質はリスクリターンの基準を満たす融資案件が国内に足りないか、その目利きができないか、なのではないでしょうか。
助成金だけでなく出資や貸出しもできるように拡大、とありますが、それはそもそも休眠口座を裏付けとする資金を採算ベースに乗らない分野に振り向けることを前提とした話。
「SBIラップ」預かり資産10倍へ、運用会社を数年内上場=SBI証券社長
中村 岳嗣スタイリィ社長 | propro(プロプロ)アーキテクト | 投資判断支援SaaS
SBIラップとウェルスナビについての投資家向けYouTube動画。番外編のテーマなどは金融サービスによくある話で、ぜひ知っておくべきでしょう。
https://youtube.com/playlist?list=PLMaPrUNy4_VX7oTyutpFuuAzFyO0iyoW5
Part 1 赤字会社の株価はどう決まるのか
Part 2 日本の預金比率がドイツ並みに?
Part 3 安値攻勢を仕掛けてきたSBIラップ
Part 4 SBIの銀行戦略におけるロボアドを考える
Part 5 広告宣伝費と成長率
番外編 ロボアドのフィー構造と価格競争
ご興味のある方はぜひどうぞ。
Abe Shinzo: A retrospective
中村 岳嗣スタイリィ社長 | propro(プロプロ)アーキテクト | 投資判断支援SaaS
政策に関する論評は海外メディアのほうが本質にしっかりフォーカスすることが多いように思います。国の中からの視点はどうしても、その副作用や反動に目を奪われがち。元Bloomberg論説コラムニストのNoah Smithが、非常にわかりやすく安倍政権の功績についてまとめていました。
記事末尾でNoahは安倍元首相のリベラリズムを評価していますが、自民党の強さは保守と中道・リベラルが軋轢なく共存している点にあるのでしょう。欧米諸国の「保守」とはかなり異なる保守政権。
金融政策が世界的に転換するなか、構造改革の流れを断ち切ることなく推し進めることが、日本の将来にとってなによりも大切だと思います。
・金融緩和
・構造改革
・コーポレートガバナンス改革
・女性の労働参加の促進、働きかた改革
・外国人労働者の受入れ枠大幅拡大
・主要国が内向きになる中での自由貿易推進(TPP)
海渡らぬ日本の若者 欧州「エラスムス世代」留学で鍛錬
中村 岳嗣スタイリィ社長 | propro(プロプロ)アーキテクト | 投資判断支援SaaS
これ、なんだかひどく片手落ちというかミスリーディングな記事な気がします。海外に学ぶ(とくに学部レベルで)若者の割合が諸外国比で少ないからもっと増やそう、というのはたしかにそのとおりだと思いますが、アメリカの一流大学における日本人生徒の割合はいまや留学生中トップクラス。僕の頃はインターではない日本の高校を出て学部留学する人は数年にひとりだったのが、毎年一桁後半いるのです。ルートHをはじめとする支援環境も整っており、先輩の話を聞いてモチベーションを得る高校生が増えていると聞きます。よろこばしい限りです。
考えるべきは、彼ら彼女らが卒業したときに、日本で働きたいと思うかどうか。能力を育て、引き上げる体制が大切です。
If the U.S. Is in a Recession, It’s a Very Strange One
中村 岳嗣スタイリィ社長 | propro(プロプロ)アーキテクト | 投資判断支援SaaS
Fed議長として直面するインフレ脅威は79年に就任したボルカー議長以来。大きく違うのは失業率が圧倒的に低いこと。
経験則的には「今度は違う、大丈夫!」というナラティブが正しかった試しはないという気がしますが、例えその背景が分母すなわち労働力人口の抑制だとしても、失業率の絶対値が5%にも至らないのであれば景気後退もなんのそのということになるはずではないでしょうか。Fedは通常であれば曝されるところのダブルマンデートのジレンマが存在しないわけですから、躊躇なくインフレ退治に邁進しろというボルカー議長の声が聞こえてきそうです。
このような、分かりやすく整理した報道記事は大切ですね。
インフレどう防ぐ 新たな物価理論を武器に解明
中村 岳嗣スタイリィ社長 | propro(プロプロ)アーキテクト | 投資判断支援SaaS
後段に、現下のFed政策は供給不足に対して利上げで需要を抑え込む策であり「不自然」とありますが、米国のインフレは供給不足だったところにリベンジ消費が追い打ちをかけた形で激化したと考えられます。最後に紹介された2つの要因がどちらもあるとなれば、伝統的な政策にも一定の効果が期待できるように思います。Fedのコミットメントが信頼されることが条件です。
このことを象徴的に体現しているのはコロナ後に暴騰したコンテナ運賃。昨年度から世界中のコンテナ海運業は史上空前の利益を計上、日本の大手三社も株価爆騰、巨額の配当を支払っています。
そのあたりを解説したYouTubeを先月あげたので、ご興味のあるかたはどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=ZzwHtWb3QvA&list=PLMaPrUNy4_VUEk4uiT-YSi-dFfKaaSfDf&index=1
気になるのは、需要といっても生産材に対する需要と最終消費とがあり、金融政策はより直接的には前者に作用する点ではないかと思います。完全に専門外のドタ感ですが、設備投資は長期金利に、最終消費は短期金利により影響を受けるので、今起きているフラットニングまたは長短が逆転したイールドカーブはひょっとすると政策目線に合っているのかもしれません。
現実的には今後の景気悪化見通しによりフラットニングは起きているのだと思いますが、結果として企業向け5年ローンよりもクレジットカード金利が上昇することはインフレ退治には好都合ではないかという気がします。
Soros Fund Management's Dawn Fitzpatrick on Bloomberg Wealth
中村 岳嗣スタイリィ社長 | propro(プロプロ)アーキテクト | 投資判断支援SaaS
2017年にソロスファンドマネジメントのCEO/CIOになった彼女は、もともとCBOEで場立ちのオプショントレーダーだった人。ソロスはDruckenmillerが去った2000年以後、17年で8人ものCIOが入れ替わっていたのですが、在任5年目の彼女は非常に成功しているようです。
番組途中で運用業界における女性の地位についての解説が登場し、とても面白いです。金融危機は男性にありがちな自信過剰が一因だったとし、もしリーマンブラザーズがリーマンシスターズだったら世界は変わっていただろうとはECBラガルド総裁の言。
それにしてもこの番組、David Rubenstein がホストを務めていること自体が面白いだけでなく、毎回ゲストもしっかりした人ばかり。それでいて内容は一般向けに分かりやすくなっており、かなりおすすめです。アメリカではTikTok上の素人投資コンテンツが問題になったりもしますが、TwitterやYouTube上で、一流の人によるきちんとした内容のコンテンツも増えています。

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