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独ユニパー国有化、欧州電力業界にリーマン級激震
藤田 研一K-BRIC&Associates,Ltd 代表取締役社長 兼 プリンシパル
極めて政治的な背景があるので、下手に私企業のままで救済するよりもいっそ国の参加となったのでしょう。
直接の原因は、ロシアが「メンテナンス」と称している天然ガスの大幅供給減と鳴り物入りだった同国からの2本目のパイプラインの撤回だが、電力自由化以降に政策に翻弄されたドイツのエネルギー企業としては「それくらいやってよ」だとは思う。
・電力自由化後、独禁法の疑義で大手電力会社は送電部門を完全に分離・売却させられる(正確にはEUが相手)
・FIT付き再エネの拡大→ガス火力発電が競争力を失い停止を余儀なくされ財務的インパクト大に
・シュレーダー&メルケル政権時代に原発の全廃を計画・決定→電力業界に衝撃が走り原子力関連企業は事業再編・撤退を余儀なくされる
・メルケル時代に電力供給不安から原発廃止時期の延長を決定→進めていた廃炉計画に支障が出て、後々に政府相手の訴訟に
と常に政策に翻弄されてきたので、これくらいはしてもいい。
ロシアと中国と蜜月だったメルケル前首相のリスク感覚が後々批判されるかもしれない。

【週末対話】親子で考える。電力不足と未来のエネルギー
藤田 研一K-BRIC&Associates,Ltd 代表取締役社長 兼 プリンシパル
[親子で語る電力不足の業界内幕]
どうして電気が足らなくなったの?
>それはね、10年程前の原発の事故で、原子力発電所がみんな止まっちゃって、日本の電力の3割が無くなっちゃったんだよ。
でもそれから原発は動き出したんでしょ?
>少しずつ動き出してるけど、まだ足らないんだな。
じゃ、他の発電所を作ればいいじゃない?
>発電所を作るのは7年とか8年かかるんで、震災の後に決めてれば間に合ったんだけど、電力会社の人たちは皆「いつか原発が動く」と期待して、それとお金がなかったので、作らなかったんだな。
でも、風力とか太陽光とか自然の発電もあるでしょう?
>例えば海に風力発電を立てたとして、原発ひとつ分と同じ電気を作ろうとすると100個くらい作らなきゃならないんだよ。それに風はいつも吹いているわけじゃないから、本当はその3倍以上作らないとダメなんだ。
だから政府の偉い人は原発をまた動かそうとしているの?
>うん、今までの人は世間が怖くて言えなかったんだけど、時間も経って「そろそろ言っても大丈夫」と思ったんだろうね。それに今起こっている異常気象や地球の温暖化の原因と言われる温室効果ガスを日本はいっぱい減らすと世界に宣言してるんで、原発はその二酸化炭素を減らす計算にも使えるんだ。
ふーん、大人の世界ってややこしいんだね。
マズローの欲求5段階説に学ぶ、社員が自走する「エンゲージマネジメント」の効能
藤田 研一K-BRIC&Associates,Ltd 代表取締役社長 兼 プリンシパル
マズローの五段階の欲求は元々「個人」の欲求を分類したものなので、最上位の「自己実現欲求」は「会社を良くしたい」ではなく「何事も自分の思い通りにしたい」「自分の思い通りに会社でやりたい」ではないでしょうか?
トップマネジメントの醍醐味は、「自分の思い通りに会社を動かせる」自己実現なので、それを中間組織に当てはめれば、「あなたの思い通りに改革や改善をやってください」となる。それが結果的に「会社が良くなる」方向につながる。
マネジメント側からすれば、「能力の伴う自己実現欲求の社員」は大歓迎だが、「能力が伴わないが、やたら自己実現欲求だけ強い社員」ほど扱いにくいものはない。そこの見極めが大事。

【衝撃】世界で巻き起こる「静かな退職」の本質
藤田 研一K-BRIC&Associates,Ltd 代表取締役社長 兼 プリンシパル
『クワイエット・クイッティングとは、「期待を超える働きをしなくてはという考えを捨てる」ことであり、「もっと成功して、もっと金持ちになって、といった仕事のメンタリティーに従うのをやめること」だと定義している。』
俗に「優秀な社員は2割、6割は普通の人」と言うので、米国で33%の人しか「仕事に熱心に取り組んでいる」となるのはネガティブな驚きではなく、普通の感覚だと思う。
ただ、会社のマジョリティー層で「ハードワーク」や「上昇志向を拒否する」クワイエット・クイッティングには真剣に向き合うべきで、その人たちが「どうゆう価値観で仕事をしているか?」への理解と対応は必要。
「それいけドンドン」一本の経営じゃダイバーシティー化した組織の文化と価値観には対応できない。会社は社会の鏡。「色んな価値観があって、それに対応する」でいいじゃないですか。
「蓄電所」ビジネスが本格始動、再エネ移行の鍵握る-新規参入相次ぐ
藤田 研一K-BRIC&Associates,Ltd 代表取締役社長 兼 プリンシパル
蓄電ビジネスの最大の勝機は、停電対策と不安定な電力系統の安定用。
ただ日本はどちらの不安もほぼないので、米国や欧州・中国のように大型蓄電設備需要が過去なかった。
再エネのピークカットは、再エネ比率がピークで90%近くなっても、その逆ざやを瞬発力のあるガス火力で対応してきたし、揚水発電も寄与してきた。
とここまでは、送電の上流レベルの話。
送電網を我々の消費地に近いもっと下流まで辿って消費地に近い配電のレベルで瞬発的に調整する場合は、蓄電システムの出番となり、調整役のアグリゲータやデマンドレスポンス制御などと相まってビジネスチャンスが。
ただ、VPPもDRも今のところ規模が稼げないので、あくまでもベンチャーの世界です。文中の蓄電の規模20MWといえば、大きめの工場の自家発電一機分程度だがそれでも下流では「大型」とも言える。
日本ではなぜか盛り上がらない領域だが、補助金も出るし、住友商事系の子会社はリーフのバッテリーの再利用ビジネスを手がけているし、まずは誰かが手をつけなくてはならないという意識でチャレンジしてください。
電力不足の夏、老朽火力の稼働は「未知の領域」に-現場で続く奮闘

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