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百度、EVに参入 吉利と戦略提携
日本経済新聞
安藤 晴彦RIETI Consulting Fellow
EVのアーキテクチャは、モジュラーで、極めてシンプル。電池とモーターと制御系を手に入れれば、誰でも参入できる。small hundredの世界になると予想されて居ましたが、別に、smallである必要はなく、制御系の基本テクノロジーを持つプラットフォーマーなら食指が動いて、参入するのは必然です。 ガソリン乗用車はそうはいきません。設計の時には、まず、タイヤの位置(ホイールベース)を決め、次に、最も重い部品であるエンジンの位置を決めます。1cmでもずれたら乗り心地がまったく変わります。それで2~3万点の部品を空間的な齟齬や共振が起こらないように、また熱排出なども工夫して、「すりあわせ」て上品に仕上げるのには、多大なノウハウが必要で、新規参入者が稼げるセダンを作るのは至難の業です。トヨタ幹部ですら、「BMWの足回りは凄いし、追いつくのが難しい」という険しい山です。 「そんなのかんけーねぇ♪」なのがEVの世界。大型車(バス・トラック)では電池性能の制約があってEVは無理でFCVが最有力候補ですが、セダンだったら、EV用モジュールを集めてくれば、PCか携帯電話のように作れる時代になってきました。 とうとうプラットフォーマーが、自動車というモジュールをプラットフォームに取り込む異種格闘技の時代になったともいえます。さて、日本はどこで稼ぐかねぇ。
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八尾金網製作所、燃料電池車支える手編みの職人技
日本経済新聞
安藤 晴彦RIETI Consulting Fellow
優秀記事♪ 燃料電池本体は、とってもデリケート。ピストンでの燃焼で動力を取り出すエンジンと異なり、ミニ化学プラントのような精密な構造で水素から電気を取り出す。だから、NOx、Soxも出ないし、CO2ももちろん出さないし、燃焼系の効率限界を超えて、超高効率でエネルギーを取り出せます。 エネファームは、その場で都市ガス等から水素を取り出すのが多いですが、燃料電池自動車は、99.99%まで純度を高めた水素を使います。不純物が入っていると、微妙かつ微細な構造の燃料電池に悪さします。目詰まりなどもってのほかですが、一酸化炭素や硫黄が混じっていると発電できなくなります。耐久性を高めるには、不純物対策が必要です。 八尾金網さんのことは知りませんでしたが、職人技が大活躍というのは大変頼もしく、他方、燃料電池車の現状を表してもいます。手造りということは、量産には行けていないということ。量産になれば、厳しコストダウン・原価低減要求に応じて、作り方も変わってくるはずです。 他方、こういう微細金網でごみの侵入を防ぐ必要があるという、「きめ細かさ」が燃料電池の特徴でもあり、だからこそ、日本が世界トップを走っている理由でもあります。 半導体や太陽電池などは、製造装置を買ってくれば、そこそこ出来上がってしまう世界で、日の丸メーカーが墜落して行きましたが、どっこい、燃料電池は、日本的繊細さ、すり合わせものづくりが大変重要で、だからトヨタMIRAIが世界に冠たるフラッグシップで居続ける理由があります。他方、そこからのコストダウンは引き続き社会実装への壁があるのも事実です。
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原発、30年に2割が妥当
日本経済新聞
安藤 晴彦RIETI Consulting Fellow
「エネルギー・ミックス」の日本の第一人者である橘川武郎先生の論評。ただし、記事タイトルはやや誤解を招くでしょう。 原発は、政府がやる気がないというより、そもそも事業者の電力大手が推進意欲を失っている、しかし、それは自分たちからは言い出せないということでしょう。他方、国家安全保障という日本という国のかたちにかかわる根幹問題なので、簡単に結論を出せず、思考停止と言えます。原発は安くはないことが露呈し、多重防護も完璧ではないことがわかってしまった今日、新概念炉(モジュール炉など)にチャレンジする気が起きない限りは、現状維持、過去の資産を騙し騙し使うしかないのでしょう。また、日本人が原子力技術の全容を必ずしも握っていないので、それも考慮要因です。 アンモニアや水素燃焼は、東ガス大幹部率いるプロジェクト、元IEA事務局長がサポートするプロジェクトが10年を経て、現実オプションとなってきています。アンモニアは市民生活に取り入れるには危険ですが、プロが大容量を使うには問題はありません。水素は毒性もないので、遠距離を運ぶことに現時点では壁がありますが、基本技術はすべて完成していますので、応用技術とコストダウン(あるいはポジティブ規制やカーボンプライシングによるAffirmative actoins)ができれば、実装可能です。 御参考までに橘川先生とプロフェッショナルの論考を一橋大でまとめています。 https://www.hit-u.ac.jp/kenkyu/ias/sigen/publication.html
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