神領 貢

「タクシー業界」とひとくくりにせずとも良いと思います。まずタクシーの運転手さんには「職業選択の自由」があります。 クルマを自分で調達して自家用有償事業をやった方が儲かるなら転職すれば良いのです。「タクシー運転手経験者」の肩書はクルマを選ぶ際の有力な選択肢になります。 利用者は事業者、個タク、自家用有償事業者のうち、誰でも選べれば便利ですね。事業者の中でも運転手のスキルと接客、車両の良し悪しで選んで乗りたいでしょう。この点は自家用有償事業者のクルマも同じですね。 既存のタクシー事業者は規制緩和されて今より厳しい競争にさらされます。経営者が吠えているのはこのためですね。

利益相反の自動車販売業界による損保代理店兼業問題。自賠責保険のワンストップ加入ができなくなることについては、「病院と薬局のように近接地に専業代理店があれば問題ない」との損保業界に詳しい人の意見があります。

パソコンをパチパチ叩きたい人と、車内で本を読んだり休息したい人をシェアしていただければ、お互いに気持ちよく移動できると思います。 本文中では「シートを倒して寝たい人」の記述がありますが、背もたれの後ろにいる方への配慮は忘れないようにしたいものです。

本日午前の手交を取材していました。残念なことにビデオカメラは一台も来ていませんでした。マスコミの関心は薄いのかな。 明日の斉藤国交大臣会見でも本件繰戻しについて質問するつもりです。木曜日には財務省にも面着取材します。

埋もれた不正を白日の下に晒すのに「内部通報」は、重要な役割を果たします。 組織が「通報者探し」の愚に出られない仕組みを強化すべきです。

規制に縛られているのか、規制に守られているのか。 「同じ条件」と言うなら「規制緩和」の方向ですね。 川鍋さんは政治も動かして高い参入規制を維持しようとしてきました。「公共交通」の御旗のもとに多くの保護を国から受けています。LPガスの補助では個タクが守られないことも彼は知っています。 川鍋氏には次世代のラストワンマイルのあり方を提案してもらいたいものです。

世界の二大市場である中国とアメリカ。それぞれバッテリー電気自動車の普及に力を入れています。優遇策も自国車に有利な設定となっています。 サプライチェーンを自国内で構築しようとしている点も同じですね。 これに対して日本メーカーはEVでは後手を踏んでいます。国内市場も今年500万台到達は難しそうです。必然的に中国とアメリカの市場抜きに販売台数は稼げません。 中国や韓国からの部品に相当程度頼っている日本メーカーですが、「米中戦争」の影響が今後出てくる可能性がありますね。

国内を見ているだけでは世界の動きは分かりません。EVはもちろん自動運転、それと歩調を合わすようにたくさんの提案が行われている車内エンタメなど。 ニュースでも日本ブランドがEVや自動運転で名前のあがることは少ないように思います。 日本ブランドが先細りにならないよう、国内メーカーには奮起をお願いしたいところです。

中国市場でのEV化の波が世界に広がるのかどうか注目しなければなりません。バスやタクシーの電動化はアジアでも急速に進んでいますね。

月曜日に「自賠制度を考える会」が、斉藤国交大臣に早期の繰戻しを要望します。取材に行きます。 来週内には財務省の担当者にも来年度予算での繰戻しについて考えを聞きます。

国内ではレベル2からレベル4へ向けての自動運転バスの実証実験が各地で行われています。運転手無人化を急がず、でも一歩一歩進めて欲しいものです。

資金を絞ることで開発スピードが落ちることは仕方ありません。ホンダとの2026年初頭開始予定の東京都心での自動運転タクシーサービスも開始時期が遅れる可能性が出てきました。