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公差を緩くすればコストダウンできるわけではない
MONOist
山口 悠太株式会社アイランズ 代表取締役
品質、コスト、納期の最適な落とし所を見つけるのは非常に難しいですが、ものづくりの醍醐味でもありますね。 公差を緩くしておきながらマイナス方向でよろしく、、とか、組立で千分台の神調整(ペーパー仕上げなど)を標準時間内でお願いします、、とか、現場ではよくありますねw。 また、幾何公差を入れるとそれを保証するための検査にもコストがかかるので、入れない代わりに加工の基準面や加工工程を指示〜指導して、量産後の変更点管理を徹底することで結果としてスペックを満たした部品を低コストで調達したり、、ケースバイケースでいろいろな対応をとる必要があると思います。 その上で、常に過剰品質にならないようにすることと暗黙知(職人技)を形式知に変換し続けること、そしてQCDFのFすなわちフレキシビリティー(柔軟性)を持つことが良いものをつくるうえでとても重要ですね。 ただ、、実際はそれを実現するためにいつもネックになるのはお給料であり人事考課制度なので、分単価いくら、、という意識や価値観で働いている技能職に対しては、何ができればどんな評定を得られるのかを明確にしつつ、それは市場の変化と共に常に変わるという認識の共有も必要になってきます。 市場の変化が激しい昨今の経営環境においては、常にユーザー視点に立ってものごとを考え、変化にすぐに対応できるような組織づくりがますます重要になってくるのではないかと思っています。 少し話が外れましたが、そういう意味では公差決めも値決めと同じく『経営』だと私は思います。
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