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この店に来れば何か知的なものに触れられる鳥取の定有堂書店が「本屋の聖地」になったワケ
星野 貴彦プレジデントオンライン 編集長
鳥取の定有堂という書店がどんなところだったか。記事の中で、店主自身が次の4点をあげています。
(1)人口が少ない地方の町でも、書店がその町の中で、文化の拠点になりうることを証明した。
(2)種をまいた。「この店に来れば何か知的なものに触れることができる」という種です。
(3)読書会の開催、フリーペーパーの発行。
(4)ビオトープの提唱(「本のビオトープ」は冊子『音信不通』の副題です)。書店という空間の中であたらしい芽をはぐくんでいこうという土壌づくり。
本屋は知的な場所を、文化の拠点を提供してきました。今後、それはどうなるのか。街に本屋がある、という日本の光景は、本当に豊かなものだったのだなと感情的になります。そんな国は、とても珍しかったのです。
「自民党裏金問題は朝日のスクープ」とだれも答えられない新聞が影響力を失ってしまった本当の理由
星野 貴彦プレジデントオンライン 編集長
冒頭のクイズ、本当に答えられる人は少ないです。裏金問題のスクープに価値があるのか、という議論もありますが、朝日が圧倒的に先行していたのは事実です。
そうしたスクープ合戦が非常に内向きなものでしかないのですが、「文春砲」だけに圧倒的な関心が集まるというのは、あまりにバランスを欠いています。
良質なニュースがペイウォールの向こう側に行ってしまいつつあります。日本ではNPもそうですし、世界的にはNYTが象徴的です。メディアは世論形成という重要な機能を担ってきましたが、その機能がSNSに代替されつつあると感じます。しかし、SNSは振れ幅が非常に大きいものです。熱しやすく冷めやすいのは、メディア以上です。
どうしたものか。とても悩ましいと感じています。
書店振興へ専門チーム設置 経産省、工夫事例を共有
星野 貴彦プレジデントオンライン 編集長
経産省はアドバルーン官庁なので、目新しい施策が大好きです。経産相が「書店は近年激減し危機感を持っている。盛り上げていきたい」というぐらいは、書店応援はウケると踏んだのだと思います。
しかし、そうした経産省の施策がハマったことはほとんどありません。クールジャパン、婚活支援、液晶画面……。
野口悠紀雄の著作から切り出して、こんな記事を作ったこともあります。
経産省が手を出した業界から崩壊していく…日本企業が世界市場で勝てなかった根本原因 だから世界一だった液晶と半導体も崩壊した #プレジデントオンライン https://president.jp/articles/-/63430
書店は大事なものですが、経産省の試みでよくなる姿がイメージできません。集客支援ではなく、送料や地代の優遇を考えてもらえるといいと思うのですが……。
ロボットの料理宅配開始へ ウーバー、東京都心で3月
星野 貴彦プレジデントオンライン 編集長
この手の実証実験は、2021年のホンダ×楽天のほか、スズキ、パナソニックなど各社がやっていますが、事業展開できた例はありません。成功例は、ガストの「猫型配膳ロボット」や、倉庫の物流ロボットで、要は閉鎖空間です。
公道走行はワクワクしますが、技術的なブレイクスルーがあるわけではないようですから、まあ話題作りですよね。
空間を限定すれば、かなり面白い展開ができると思うのですが(たとえば大型ビルで昼食をロボットがオフィスまで運ぶ)、事例がないのは人流を妨げてまでロボットを走行させるメリットがないからでしょう。いまのロボットは、歩行する人と協調行動が取れるほど(つまり人間の群れに入って違和感がない)賢くありません。ロボットががんがん街中を走るのは、もう少し先なんだろうなと思います。
NORMAL
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