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【真相】自己啓発カルチャーが「つながり喪失」を加速させた
藤田 美菜子NewsPicks 副編集長
前後編を通じて、今の「自己啓発カルチャー」がはらむ問題点を見てきましたが、自己啓発そのものは必要な営為です。というよりも、真鍋さんが指摘するように、私たちの社会には自己啓発カルチャーがビルトインされています。
なぜなら、自己啓発とはもともと、新しい技術を受けてどんどん更新されていく産業革命以降の社会システムに、人が「適応」するための手段として発展してきたから。こうした社会の中に生きている限り、私たちは自己啓発カルチャーと無縁ではいられません。
そこで能動的に適応しようとするのが、真鍋さんが言う「足し算型」の自己啓発であり、受動的に適応しようとするのが「引き算型」。しかし、いずれのアプローチでも「自分だけでなんとか(適応)しよう」とするのは悪手であり、1人でなんとかできるという過信のあまり、コミュニティをないがしろにしてきた現代社会の落とし穴を真鍋さんは強調します。社会の在り方そのものを改めて考えさせられたインタビューでした。
【納得】噂の「N/S高投資部」エース部員の株必勝法
藤田 美菜子NewsPicks 副編集長
投資歴1年にして、とてもしっかりした考えを持っている髙浪さんですが、投資を始めたきっかけには「家でお小遣いをもらっていないから」というリアルな理由も。なんにせよ、10代のうちからいろいろトライアンドエラーしているのは、この先大きな財産になっていくだろうと思います。
ちなみに、髙浪さんの情報収集源は各種ニュースメディア。日経、朝日、産経の3紙に加えて、WSJ、FT、ブルームバーグ、そしてNPの学割(嬉しい)を自分で有料購読しており、N高での自習時間に、毎日2~3時間かけて目を通しているそうです。自分で情報を咀嚼するために、テレビ(動画)よりもテキストメディアを選んでいるという発言からも、しっかりしたこだわりを感じました。
【開眼】「人間のエラー」をパターン化したら、人生が開けた
藤田 美菜子NewsPicks 副編集長
「10分読書」コーナーでおなじみの本の要約サイト「フライヤー」が展開する動画コンテンツ「Dig Talk」で、特に反響が高かったエピソードを厳選し、テキスト化してお届けする連載。今回は『科学的な適職』などのベストセラーを連発しているサイエンスライターの鈴木祐さんが登場します。
鈴木さんが「私を変えた1冊」として挙げるのは、先ごろ逝去したダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』。本書を通じて、人間の非合理性や意思決定のエラーを網羅的に知ることで、「正しさ」への執着から解放されたと鈴木さんは語ります。初刊行時から13年を経た「現代のクラシック」とでも言うべき名著の新しい読み方に触れることができる談話です。
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