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北欧はなぜ「幸福の国」になれたのか? 夕方4時退勤でも世界競争力ランキング1位その謎に迫る
小野坂 優子スタヴァンゲル大学 教授
ノルウェー在住です。色々言いたいことはあるんですが、言葉で説明することの難しさ、限界を感じています。違いを肌で感じていただくために、NP読者の皆さんはいっそ北欧で暮らす、という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。
ノルウェーの大学を例に出せば、授業料はタダで(生活費はかかりますが)、英語のみのプログラムも修士レベルなら色々あります。博士課程に至ってはかなり真っ当なお給料がもらえます(現在のレートだと最低でも年収650万円ほどよのうです)。もちろん競争率は高いですし、専門知識プラス高度な英語の能力が求められますが。学生の皆さんや学び直しを考えておられる方々は、北欧の大学院を選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

【批評】女性の活躍、「絶賛コメント」の問題点
小野坂 優子スタヴァンゲル大学 教授
ジェンダーに関心があり、そういう研究すらしている者ですが、この所何度かミソジニスティックとかセクシストにきこえる、という指摘を受けました。ミソジニスティックと指摘されたのは、「女性の方がリスク回避の嗜好を持つ傾向がある」「女性の方が自分に自信を持っていない傾向がある」という、経済学では割と知られた現象について論じていた部分で、リスク回避の嗜好や自信がない、という表現はミソジニスティックだしネガティブな印象を与えるので「より慎重である」「謙虚である」という表現にすべき、という指摘でした。
また、「女性の方が人を重視したリーダーシップやトランスフォメーショナルリーダーシップを発揮し高い評価を得る傾向が過去の研究で指摘されている」というのも、「女性だから」というのはセクシストにきこえる、という指摘でした。
また、英語だとwomanとfemaleという表現があり、例えばwoman leaderと female leaderどちらの表現を使うのか、というのも、どうやら分野によって違うようで、ある分野だとこれでいいけれど、他の分野だとアウト、のように使い分け方が違うことを知りました。
一方ではロールモデルの不在が女性リーダーが少ないことの理由の一つであると言われる中、もう一方では、女性リーダーを出せばセクシストと言われる、というのも矛盾を感じます。「〇〇だから」とカテゴライズすることの危険さも理解できますが、色々な面で男女差があるのも事実で、そこを指摘することで得られる知見もあります。
ジェンダー問題を多少なり研究している私でも何が正しいのか理解するのが難しいと感じているので、一般の人にはさらに輪をかけて難しいことは想像できます。色々指摘することは大切ですが、それが行き過ぎて誰も議論できなくなってしまうのも危険ではないでしょうか。その辺りのバランスがもう少し取れるといいのではと思うのですが、そういう態度が差別を助長するのだ、と指摘されそう。

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