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「電力自由化は失敗だった」節電要請が目前に迫るほど日本の電力網は弱っている
大場 紀章エネルギーアナリスト/JDSC フェロー
問題点を自由化の一点にしてよいかどうかはさておき、非常によくまとまっている。
関電が大ガスに頭下げたり、エネ庁が節電要請を拒んだり、「停電させたらいい」という具体的証言だったり。
追記
記事中の「LNGの賞味期限」という比喩は、わかりやすさの為とは言えちょっと誤解を招く表現ですよね。単純に長期保存すると冷却コストが高いとか、ボイルオフ(蒸発)分があるので、早く使わないとコスト的に損ということと、タンク容量がもともと大きくないので事実上それくらいで回す必要があるということかと思います。
コメント眺めていると、様々ご意見あるようですが、どうしてもワン・イシューになりがちな感じもあります。しかし、これは政治マターなので、ワン・イシューにしなければ前に進まないということもまた事実かなと思います。
単に「自由化」を否定するだけでは、答えになりません。じゃあ、全部政府管理にするのかと。また、供給責任をあいまいにした後で、やっぱり「XXが責任者」という議論もまた、ハードルが高いです。自由化はなかなか罪深いですね。
追記2
今回のシステム上の問題は私にとっては自由化の問題というよりは、燃料在庫コストの高いLNGに頼らざるを得ない中で、燃料調達リスクを誰がどの様に取るべきかという問題でしかないです。
政治的な問題は、一部のブラック新電力のモラルハザードと、批判を恐れそれを救済しようとする政府の問題。
自由化ひっくり返す程の政治エネルギーはこの国にはない。
米政権、中国に圧力停止を要求 台湾との関係強化も表明
大場 紀章エネルギーアナリスト/JDSC フェロー
中国軍機13機、台湾の防空識別圏に進入…バイデン政権への警告か
https://news.biglobe.ne.jp/international/0123/ym_210123_1905868106.html
ということで、いきなり牽制を仕掛けてきていますが、台湾国防部によると、
https://www.mnd.gov.tw/PublishTable.aspx?Types=%E5%8D%B3%E6%99%82%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E5%8B%95%E6%85%8B&title=%E5%9C%8B%E9%98%B2%E6%B6%88%E6%81%AF
中国による領空侵犯は文字通り(ほぼ)「毎日」ありました・・・。
ただ、23日の領空侵犯では、常連の「Y-8(運8)」だけでなく、「H-6(轟-6)」が8機、「J-16(殲-16)」が4機と、普段こない機体まで来ています。
正直、この動きに対して声明だけでは弱すぎる気がします。海峡に空母派遣くらいしていただかないと。
尖閣諸島に安保条約適用を確認 日米防衛相が初めて電話会談
大場 紀章エネルギーアナリスト/JDSC フェロー
この記事では触れられていないが、ロイド・オースティン国防長官が、バイデン政権で初めてFOIP(自由で開かれたインド太平洋)にTwitterで言及。
https://twitter.com/lloydaustin/status/1353144211969875968?s=21
昨年のバイデンと菅首相の対談では、スルーされたっぽいので、これは岸防衛大臣他関係者の努力の結果と言えそう。
参考
バイデン氏は菅首相との電話会談に関し、外務省の発表では尖閣が安保5条の適用範囲で、FOIP((Free and Open Indo-Pacific)の重要性を確認したとなっているが、
https://www.mofa.go.jp/mofaj/na/na1/us/page3_002922.html
バイデン政権移行チームのウェブサイトでは、今や外交業界で常識に近い「FOIP(Free and Open Indo-Pacific Strategy」を使わず、"Secure and Prosperous Indo-Pacific Region" となっているし、
https://buildbackbetter.com/press-releases/readout-of-the-president-elects-foreign-leader-calls/
日米豪印のクワッドに対して韓国を同列に扱うなど、かなり安倍首相とトランプ大統領が進めてきたFOIP構想という概念に対して別のアプローチをとりそうな予感を抱かせている。
https://newspicks.com/news/5390560/
住友商事、石油の新規開発から撤退へ 脱炭素に対応
大場 紀章エネルギーアナリスト/JDSC フェロー
2014年にシェール革命の波に乗る!と大々的な特集を日経BPで組んだ直後に(もう記事は見当たらない)、3000億近い損失を出し、資源商社としての存在意義が問われた住友商事でしたが、
住友商事/「世界のエネルギー供給図を変えるシェールガスに賭ける」2012年05月17日
http://buffett6.blog.fc2.com/blog-entry-412.html
住商:米シェール事業などで2400億円損失-今期純利益予想を大幅減額 2014年09月30日
https://newspicks.com/news/637252
後に、Newspicksでも特集されたように、資源ビジネスに対しては引き続き積極的な姿勢を見せていました。
【2018年特集】石油資源は枯渇するのか。エネルギーを未来につなぐ方法 NewsPicks Brand Design 2017年12月18日
https://newspicks.com/news/2670491
また、2018年にはシェールオイルの権益を買い増していて、シェールガスは撤退した今もシェールオイルはまだ持っているようです。
住友商事、米でシェール権益取得:日本経済新聞 2018/7/6 https://www.nikkei.com/nkd/industry/article/?DisplayType=2&n_m_code=091&ng=DGKKZO32659560V00C18A7TJ1000
2020年9月7日
住友商事、米シェールガスから撤退 権益を売却
https://newspicks.com/news/5208059/
2011〜2013年頃は、震災後の電力不安の中で、Citiの藤田勉(その裏にはEd Morse)らのシェール救世主論に騙されたんですよね。
三井三菱は抜け出しにくいアセットを持っているし、伊藤忠はシェールは撤退し、在来型油田でロシアイルクーツクやイラク西クルナなど積極的。超大型投資案件の中国コングロマリットCITICも石油開発している。ただ、石井新社長はトレード畑で、非資源に力を入れるとのこと。ロシア水素(アンモニア)のスタディはしてるようですが。
国は石油自主開発比率を2030年に40%以上に引き上げると言っていますが(昨年34.7%)、逆行してますね。

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